砂糖や異性化糖(高カロリー甘味料)を含む糖質、デンプン、食物繊維は、生命活動に必要な三大栄養素の1つである「炭水化物」に分類されます。身体の中に取り込まれた炭水化物は、消化や分解を経て、ブドウ糖と呼ばれる成分に変わり、脳や赤血球の主要なエネルギー源となります。私たちは「添加物」や「天然由来」という言葉について時に敏感になりがちですが、どのような甘味料も身体の中では他の炭水化物と区別されることなく、私たちにとって重要な栄養素として働きます。


多くの糖質が食品・飲料に使用され、その安全性も広く研究されてきました。米国食品医薬品庁(Food and Drug Administration : FDA)は、異性化糖(ブドウ糖と果糖から構成)とマルトデキストリン(ブドウ糖)を含む糖質の安全性を調査し、これらを「一般的に安全と認められるもの(Generally Recognized as Safe:GRAS)」として認めています。

高カロリー甘味料は炭水化物であり、炭水化物はタンパク質、脂質とともに生命活動に必要な三大栄養素の1つです。炭水化物は、栄養学的に見ると「炭素、水素、酸素を含み、酸素原子と炭素原子の2倍数の水素原子をもつ化合物」と定義されています。そして、糖質、デンプン、食物繊維が炭水化物に分類されています。果物や野菜、穀類、多くの乳製品、そして高カロリー甘味料にも炭水化物が含まれています。ほとんどの炭水化物は1gあたり4kcal(17kJ)の熱量を生成しますが、通常の高カロリー甘味料もこれと同等量のエネルギーを生成します。

人間の身体では、炭水化物は単糖類に消化・分解されます。例えば、ほとんどのデンプンはブドウ糖に分解され、果物に含まれる糖類やショ糖(砂糖)、異性化糖はブドウ糖と果糖に分解されます。分解されたブドウ糖や果糖は、小腸から吸収され、血液中に取り込まれます。その後、ブドウ糖はインスリンというホルモンの作用で細胞内に取り込まれます。一方、果糖は肝臓でブドウ糖に変換されます。ブドウ糖とは異なり、果糖の代謝にはインスリンを必要としません。

ブドウ糖は脳、中枢神経系、赤血球の主要なエネルギー源です。また、肝臓および筋肉中にグリコーゲン(動物性デンプン)としても保存されます。さらに、他の余剰エネルギーと同様に、体脂肪にも変換されます。

「添加」や「天然由来」という言葉は、食品・飲料の甘味成分の由来を区別するために用いられています。ただ、甘味成分の多くは炭水化物であり、飲食後の消化・吸収・代謝の過程では、身体は吸収されたブドウ糖や果糖の種類を見分けられないため、これらの区別は意味をなしません。つまり、蜂蜜、メープルシロップ、果物、サトウキビ、砂糖、クッキー、ソフトドリンク、あるいは他の異性化糖を使用した甘い食べ物のいずれであっても、身体はこれらを区別できないのです。

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米国FDA GRASプロセス(ジャーナル記事)