コカ・コーラシステムは今までも、これからも、日本のお客様に喜んで頂ける飲料製品を提供し、
また、地域に根ざした社会貢献活動でみなさまとともに歩み続けます。


 1957年5月8日。東京コカ・コーラボトリング(株)が東京アメリカンクラブに製品を納品したその日から、コカ・コーラビジネスはスタートしました。つまり2017年の本年は、日本におけるコカ・コーラビジネス60周年という節目の年にあたります。この60年間、私たちは、日本ならではの技術を駆使したイノベーションを通して、お客様のニーズに応える多種多様な製品をお届けしながら、日本経済と並走するかのように成長してまいりました。また、常に時代を先取りしたテレビコマーシャルなどを駆使したコミュニケーション戦略によって、日本のライフスタイルに新風を吹き込んできました。

今、まさに、日本のコカ・コーラシステムで働く社員は、60年にわたりコカ・コーラ社製品をご愛顧頂いたお客様やお取引先様への深い感謝とともに、日本でコカ・コーラビジネスを起ち上げ、今日のビジネスの基盤を築いた先達への敬意の念を新たにしています。コカ・コーラビジネスに携わってこられた私たちの先輩方の手によって、日本コカ・コーラ(株)と全国を網羅するボトリングパートナーとのネットワークであるコカ・コーラシステムが構築されました。フランチャイズパートナーによって構成されるコカ・コーラシステムの構造および販売地域は、この60年の間、市場のニーズや事業環境の変化に呼応し常に進化し続けてきました。とりわけ2016年に発表された、国内の二大ボトラーであるコカ・コーラウエスト(株)とコカ・コーライーストジャパン(株)の経営統合は、60年の歴史の中でも最も大きな変化であったことは間違いないでしょう。これからもコカ・コーラシステムは、この統合より新たに誕生したコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社(以下CCBJI※1)をはじめ、全国のボトラー社と連携、切磋琢磨しながら、成長し続けることを目指してまいります。

私たちのビジネスは地域社会との
「共通価値を創造して成長」します

ザ コカ・コーラ カンパニー(米国本社)は、長期成長戦略の中で、サスティナビリティー活動に力を注いでいくという強い決意を表明しています。なぜならコカ・コーラシステムは、製品を手にする一人ひとりのお客様や、お客様が生活する地域社会に支えられており、お互いに“共通する価値”(※2)を追求しなければ、私たちの企業としての持続的な成長はないからです。

コカ・コーラシステムは、サスティナビリティー分野の取り組みを三つの枠組みに整理しています。その三つとは、「個人(お客様)」(私たちはこの領域を“me”と表現しています。お客様の健康とハピネスに貢献する活動です)、「地域社会」(私たちはこの領域を“we”と表現しています。地域社会を強化する活動です)、「環境」(私たちはこの領域を“world”と表現しています。地球環境を守る活動です)という、どれも私たちの事業とは切り離せない大切な領域です。

お客様の健康とハピネスに貢献する(me)

日本のコカ・コーラシステムでは、お客様が自分の好みや清涼飲料を召し上がる場面に応じてお選び頂ける、多種多様な約800の製品を提供しています。最近は、お客様の健康意識の高まりに合わせて、低カロリー、ゼロカロリー製品の開発を積極的に進めています。一例として、2017年初頭より、機能性表示食品である
「からだ巡茶Advance」や「カナダドライ ジンジャーエール プラス」、そして3月末には、「コカ・コーラ」としては初となる、特定保健用食品の「コカ・コーラ プラス」の販売を開始しました。また、お客様の製品選びの際の参考情報として、パッケージ裏面の製品の成分表示に加えて、カロリー情報をパッケージ前面に表記しております。
さらに、食生活管理における親や保護者の役割を尊重し、12歳未満の子どもを直接対象とする広告や小学校(初等教育)での商業広告を展開しないという、コカ・コーラ社世界共通のコミットメントを実行しています。
  このように、製品づくりから販売活動に至るまで、一貫してお客様の健康とハピネスを考えた取り組みを展開しています。

強いコミュニティーをつくる(we)

コカ・コーラ社では、サスティナブルなコミュニティーづくりに欠かせない存在の女性に着目し、主にコカ・コーラビジネスに関連する事業に従事されている女性との取り組みを通じて、2020年までに500万人の女性の経済的自立と社会での活躍を支援するプロジェクト、「5by20(ファイブ バイ トウェンティ)」を世界64ヵ国で推進しています。2014年より同プロジェクトを開始した日本では、コカ・コーラ社製品の原材料である農産物や酪農の「生産者」の女性に着目したプログラムから取り組みをスタートしました。茶葉の生産に関わる農家の女性や、酪農に携わる女性を対象に、持続可能な農業の基本原則を学ぶことや、それら知識の共有および理解促進を図るネットワークづくりを支援しています。また、2016年末には、NPO法人や内閣府と協働するかたちで、女性起業家を支援するプログラムを新たにスタートさせました。このプログラムには、昨年末までに1,250人の女性に参加頂いております。これからも、さまざまなプログラムの提供を通じて女性の活躍を支援してまいります。
被災した地域の復興を支援することも、地域を強化する取り組みの一つです。2011年の東日本大震災の際には、コカ・コーラ 復興支援基金として25億円以上の支援金を提供するのと同時に、東北3県の公立小中学校55校に、太陽光発電および蓄電池の設立助成を行いました。2016年の熊本地震では、熊本県に「熊本工場」を持つ、CCBJIが震災発生直後から災害支援型自販機で製品の無償提供を実施し、被災地である熊本県、大分県の自治体へ「森の水だより2L PET」「い・ろ・は・す 555ml PET」などの製品を約60万本提供致しました。引き続き、被災した地域の方々へは支援をさせて頂く予定です。
また、翻って企業にとって最も身近なコミュニティーともいえる社員の労働安全衛生や健全な生活(身体的、精神的、社会的、経済的な面で継続的に良い状態であること)への配慮についても、重要なテーマの一つとして積極的な取り組みを進めています。


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ホルヘ・ガルドゥニョ/1969年生まれ。。2001年、テキサス大学オースティン校 経営学修士課程修了。1992年にザ コカ・コーラ カンパニーに入社。コカ・コーラ イベリア スペイン・ポルトガル・アンドラ地域 リージョナル・ゼネラルマネージャーを経て、2017年より、日本コカ・コーラ株式会社 代表取締役社長。

地球環境を守る(world)

地球上に蓄えられた天然資源から飲料製品を製造しているコカ・コーラ社にとって、地球環境のサスティナビリティーは大変重要な課題です。日本では2020年を目標年とする環境中期目標を策定し、水資源保護、エネルギー削減と温暖化防止、持続可能な(環境に配慮した)容器、持続可能な農業の4つを重点分野として設定、取り組みを推進しております。
 水資源保護については、製品製造時に使用した水と同じ量の水を自然に還元することを目標に掲げています。それを実現するために、ボトラー社の全面的な協力のもと、水の使用量をできるだけ削減し、排水を適切に管理しています。
そして、森林の育成や水田を利用した涵養など、水資源の補充に力を注いできました。また、2013年から日本製紙グループ様との協働で、各地の森林を育成・管理するプロジェクトも実施。2015年からは宮崎県えびの市との協働により、長期的に森と水を守るための仕組みづくりを進めています。これらの積極的な取り組みの結果、目標の2020年よりも4年早い2016年末までに、製造に使用した水と同等量の水を還元する「ウォーター・ニュートラリティー」を達成することができました。
エネルギー削減と温暖化防止については、2020年までに製品のカーボンフットプリント(製品ライフサイクルの中で排出する二酸化炭素の量)を2010年比で25%削減することを目指します。  容器については、すべてのコカ・コーラ社製品に持続可能な素材を採用することを目指しています。
飲料の原材料においては、「持続可能な農業に関する指針(SAGP)」(※3)に適応する調達を行い、2020年までに、販売および生産活動が100%持続可能な供給源からの調達になることを目指します。おかげさまで日本ではお茶やコーヒー豆において、2015年末までにこの目標を達成いたしました。
このようにサプライチェーンを通じた環境負荷低減の取り組みはもとより、私たち社員が働く場所である社屋も環境に配慮した設計となっており、2016年7月に稼働を開始した渋谷の日本コカ・コーラ新本社ビルは、国際的な建築物の環境性能評価制度「LEED (Leadership in Energy and Environmental Design)」の最高評価レベルである「プラチナ」の認証を取得しています。
「LEED」は米国グリーンビルディング協会が開発した建築物の環境性能評価システムで、水やエネルギーの効率的利用、室内環境、持続可能な材料や資材の利用などによってビルの環境性能を評価しています。日本コカ・コーラ本社ビルは、節水、省エネルギー、室内環境の項目において特に高い点数をあげています。計画・施工段階からのオフィスビル全体での取り組みが評価され、「プラチナ」の認証取得につながりました。

これからの60年、さらにその先も、日本の皆様から愛される企業であるために、コカ・コーラシステムは引き続き事業活動を通してお客様と共通の価値をつくりながら、サスティナブルな地域社会づくりに貢献してまいります。

(写真=若木信吾)

※1 2017年4月1日設立
※2 社会への責任を果たすとともに、事業を通して社会課題解決に貢献しながら成長を実現する取り組み
※3 SAGP(Sustainable Agriculture Guiding Principle)は職場環境や人権、環境保護、農業管理システムなどの領域において、コカ・コーラシステムが目指す高い管理基準を定義した独自認証です。