文=コカ・コーラ

コカ・コーラ」ボトルの今昔物語

その昔、アトランタの薬剤師は、秘密の調合によって「コカ・コーラ」の特別な味を生み出しました。それから数十年経って、今度はインディアナ州のガラス企業が、「コカ・コーラ」の象徴となる曲線的な形をしたボトルをつくり上げました。こうして私たちの誰もがイメージする「コカ・コーラ」というプロダクトが誕生したわけですが、一体なぜ、「コカ・コーラ」ボトルはあのデザインになったのでしょう?
1915年、コカ・コーラ社は大量に出回っていた「コカ・コーラ」の模造品に対処すべく、どのようにしたらブランドの独自性を確立できるのか、その方法を模索していました。そしてアメリカ国内のガラス企業数社に対して、「暗闇で触れても、地面に砕け散っていてもそれとわかるような特徴的なボトルの開発」を呼びかけることになります。その結果、インディアナ州のルート・グラス・カンパニーが提案した、カカオ豆の独特な形状(丸みを帯びた細長い形に、縦方向に溝が走る構造)を模したデザインが採用されました。このボトルは1915年11月16日に意匠登録され、それ以来1世紀もの間、映画、社会史、デザイン、美術の各分野で決定的な役割を果たしてきました。

コカ・コーラ」の素晴らしさを分かち合おうよ!

この「コカ・コーラ」ボトルは、2015年に100周年を迎えます。これを記念して、コカ・コーラ社は1年間にわたる世界キャンペーンを展開し、新しい広告やテーマソングを発表するとともに、アンディ・ウォーホルノーマン・ロックウェルピーター・ブレイクといった著名な現代アーティストの作品を含む多彩な展示イベントを開催します。
「1915年に誕生して以来、『コカ・コーラ』ボトルは爽快感の象徴としてゆるぎない地位を築いてきました。このボトルは、今日の当社ビジネスにおいても重要な資産であり続けています」。コカ・コーラ社の最高マーケティング責任者を務めるマルコス・デ・クイントはこのように語ります。そして、さらに続けます。「130カ国以上で実施される今年のキャンペーンは、心地よく冷えた『コカ・コーラ』の素晴らしさを世界中の皆様と分かち合うための、私たちからの招待状です」。
「コカ・コーラ」ボトル100周年記念世界キャンペーンがやって来るゾ
100 Years Young: Global Campaign Celebrates Coke Bottle Centennial
ハイ美術館に展示されているアンディ・ウォーホルの作品


巡回展が日本にもやって来る

世界キャンペーンの第1弾は、アトランタにあるハイ美術館での展覧会「The Coca-Cola Bottle: An American Icon at 100」です。2月28日から10月4日まで開催されるこの展覧会は、「コカ・コーラ」ボトルそのものと、芸術、デザイン、商業の各界で過去100年の間に確立してきたこのボトルの特別な位置づけをテーマとしています。そして史上初の試みとして、アンディ・ウォーホルの原画2点が、「コカ・コーラ」ボトルをモチーフとする100点以上の芸術作品や写真作品と共に展示されます。また、「コカ・コーラ」ボトルの開発に用いられたオリジナルのプロトタイプやスケッチも展示されます。
そして第2弾が、巡回展「The Coca-Cola Bottle Art Tour: Inspiring Pop Culture for 100 Years」。これは、「コカ・コーラ」ボトルに関連したアート作品、歴史的な事物、体験型の展示などを通して、来場者の五感を刺激する特別な展覧会です。ここでは「コカ・コーラ」ボトルがアートとポップカルチャーの中で果たしてきた役割を紹介しています。巡回展は、2015年に世界各地15カ国以上、約10万キロを移動することになっています(7月に来日予定)。
また、同じく2015年には、「コカ・コーラ」ボトルの歴史を振り返る14のテレビCMとデジタル広告が世界中で放映されます。その中の一つにオグルヴィ・アンド・メイザー・パリが制作したテレビCMがあるのですが、次のように「コカ・コーラ」の今日までの軌跡が描かれています。
兄が弟に「コカ・コーラ」ボトルの誕生秘話を語り聞かせます。ボトルは遥か遠くの国々や風変わりな景色の中を旅して、少年の想像力をかき立てます。ボトルは旅をしながら次第に「コカ・コーラ」ボトルの象徴である曲線や溝といった特徴を備えていき、最後には良く冷えた「コカ・コーラ」で満たされて、兄の手の中に戻ってきます。
「コカ・コーラ」ボトル100周年記念世界キャンペーンがやって来るゾ
100 Years Young: Global Campaign Celebrates Coke Bottle Centennial
フランチェスコ・イエーツ


楽曲制作からアプリ、本の出版まで、多彩すぎるラインナップ

さらに、「コカ・コーラ」ボトル・キャンペーンのための新しいテーマソングが完成しました。その曲「Nobody Like You」は、19歳のカナダ人シンガーソングライターで、現在アトランティック・レコードと契約しているフランチェスコ・イエーツの作品。歌詞は王道のラブストーリーで、「コカ・コーラ」ボトル特有のくびれた形状と、誰かと一緒に過ごす時間への特別な思いも歌っています。「Nobody Like You」は2015年末までテレビCMやラジオで流れるほか、ダウンロードして入手することも可能です。
「コカ・コーラ」ボトル100周年記念世界キャンペーンがやって来るゾ
100 Years Young: Global Campaign Celebrates Coke Bottle Centennial
アスリーヌ社による限定本の表紙

キャンペーンはまだまだ続きます。不滅のスターであるマリリン・モンローエルヴィス・プレスリーレイ・チャールズの3人が、屋外広告、デジタル媒体、店頭広告などを展開する「Kissed By」キャンペーン(日本では“ヘリテージ”キャンペーンとして展開)に登場します。このキャンペーンではスターたちの姿と、世代を超えて愛されてきた“「コカ・コーラ」ボトルと「キス」をする”という体験に光を当てています。「Kissed By」キャンペーンはさらに、世界各国の、その国を代表する今日のスターや人気ミュージシャンを起用し、国毎に独自の展開を進めています。
音楽や映像だけでなく、本もあります。コカ・コーラ社はフランスの出版社アスリーヌと提携し、限定本『Kiss the Past Hello』を2015年3月に発行しました。「コカ・コーラ」ボトルをモチーフにした有名なアート作品に加え、世界中の現代アーティストやデザイナーにそれぞれの美的感覚を生かしたボトルの再解釈を依頼、その成果として生まれた作品群も収録しています。結果、この本では多彩な要素が混ざり合うことになり、観る者に強烈な印象を残します。
最後に、誰もが最新の方法で「コカ・コーラ」の豊かな歴史を共有できるようにと、体験型のアプリ「Story of the Coca-Cola Bottle」が制作されました。このアプリは、アトランタのコカ・コーラ本社にある「コカ・コーラ」アーカイブスの中から、ブランドとボトルにまつわる逸話をセレクトして紹介してくれます。アプリは無料で、iPhone版とAndroid版の両方が提供されています。
もちろん「コカ・コーラジャーニーは、「コカ・コーラ」ボトル100周年コンテンツのハブとしてこれからも情報を発信していきます。楽しみにしていて下さい。