読者のみなさま、あらためまして、新年明けましておめでとうございます。

2017年は、日本の「コカ・コーラ」ビジネスにとって節目の年になります。詳しくは、後ほどまたお話したいと思いますが、ザ コカ・コーラ カンパニー(米国本社)が日本で本格的に「コカ・コーラ」の製造・販売をスタートしてから60周年を迎えるのです。

この記念すべき新たな年の幕開けは、自らを振り返り、内省する機会でもあります。2016年は日本のコカ・コーラシステム(*)が大きく成長を遂げた、私たちにとって大変重要な年となりました。その成長を牽引したのは、コカ・コーラ社製品の基幹ブランドにおけるマーケティングとイノベーションと新製品の開発の成功、そして何よりも、全国のお取引先のみなさまに支えられた強力な店頭展開でした。

昨年頭には、「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」などをすべて一つの「コカ・コーラ」ブランドの下に統合する、「ワンブランド」戦略が世界的に導入されました。「ワンブランド」戦略の目的は、消費者のみなさまに、より良い形でそれぞれのお気に入りの「コカ・コーラ」を提供すること。この戦略の一環として、みなさまの日常の特別なひとときを「コカ・コーラ」を中心に据えて描いた広告キャンペーン「Taste the Feeling」が世界中で展開されました。

また、昨年はオリンピックイヤーでもありました。コカ・コーラ社はオリンピックのワールドワイドパートナーとして、リオ2016オリンピックを祝福し、ともに盛り上げることができました。1928年のアムステルダム大会以来続いているオリンピックとのパートナーシップは、私たちにとって大きな誇りです。リオ2016オリンピックは期待通りのメダルラッシュとなり、好成績を残した日本のアスリートたちにとって思い出深い大会となったことでしょう。リオの成功により、国内での東京2020オリンピックへの期待感がさらに高まったものと考えております。

長期にわたり続いてきた日本経済のデフレーションは、清涼飲料業界においても企業間の不当な価格競争を招き、業界全体に大きなダメージを与えているとコカ・コーラシステムは考えています。そのため2016年は、コカ・コーラ社基幹ブランドの価格安定を目指して取り組んでまいりました。同時に、新製品や新ブランドの投入にも力を入れ、消費者のみなさまに、これまで以上に差別化された優れた製品を提供できるよう努力してまいりました。そうした“価値の創造”にフォーカスして展開した新製品には、「ジョ-ジア コールドブリュー」をはじめ、「ジョージア ザ・プレミアム」「ヨーグルスタンド」「アクエリアスウォーター」「リアルゴールド ワークス」などがありました。

2017年の幕開けを迎えて

左から「ジョ-ジア コールドブリュー」「ヨーグルスタンド」「アクエリアス ウォーター」「リアルゴールド ワークス

イノベーションは、私たちの製品ラインナップの拡大においても重要な役割を果たしました。水カテゴリーでは、「い・ろ・は・す」ブランドが「もも」「なし」などのフレーバー展開に成功し、大きく成長することができました。お茶カテゴリーでは、基幹ブランドである「綾鷹」と「爽健美茶」がともに成長。「綾鷹」は第二の柱である「にごりほのか」の導入にも成功し、「爽健美茶」はコミュニケーション戦略を一新することで、再び成長軌道に乗せることができたと考えております。みなさまのご愛顧に、心より感謝申し上げます。

2017年の幕開けを迎えて

左から「い・ろ・は・す なし」「爽健美茶

新製品を世に出すことにとどまらず、ビジネスのあらゆる側面でイノベーションを打ち出してこそ、革新的な企業として認知されるのだと、私たちは常に考えてまいりました。新たなる次世代のデジタルマーケティングプラットフォームとして開発した、「コカ・コーラ」のスマートフォンアプリ「Coke ON」は、そのイノベーションの事例の一つであると自負しております。4月から提供を開始した「Coke ON」のサービスは、消費者のみなさまからご好評いただいております。本年はさらに規模を拡大し、より充実したサービスを展開してまいりたいと思います。

2017年の幕開けを迎えて

2017年の幕開けを迎えて

冒頭で、2017年は、ザ コカ・コーラ カンパニーが日本で本格的に「コカ・コーラ」の製造・販売をスタートしてから60周年という節目の年だと申し上げました。もっと具体的に言うと、東京コカ・コーラボトリング(株)が、1957年5月8日に東京アメリカンクラブに製品を納品したのが、「コカ・コーラ」ビジネスの第一歩でした。それから60年にわたり、日本におけるビジネスは大きく変貌を遂げてきました。しかし、そのような中においても、すべての活動の基軸として一貫して守り続けてきたいくつかの重要なことがあります。それは、偉大な「コカ・コーラ」ブランドを守り続けること、日本の人々のために質の高い清涼飲料を届けること、強力なブランドを支える卓越したマーケティングを展開すること、お取引先のみなさまとの協働により店頭展開を行うこと、私たちがその一員でもある地域社会に貢献すること、という五つのゆるぎない信念です。

現在、日本のコカ・コーラシステムで働く従業員は、このビジネスの創業に携わった先駆者たちに心から感謝しています。彼らは、日本コカ・コーラ(株)と全国を網羅するボトリングパートナーとのネットワークを構築しました。これらのフランチャイズパートナーによって構成されるコカ・コーラシステムの構造、および、販売地域は、この60年の間、常に進化し続けてきました。その中でももっとも大きな変化は、2016年に発表された、国内の二大ボトラーである、コカ・コーラウエスト(株)コカ・コーライーストジャパン(株)の経営統合であることは間違いないでしょう。両者の取締役会は、新ボトラー社「コカ・コーラボトラーズジャパン(株)(CCBJI)」設立に正式に合意したと発表しています。私は両取締役会の決断を心から称えたいと思います。この統合が、市場の変化へのより迅速な対応と、お取引先や消費者のみなさまに対するこれまで以上に質の高いサービスの提供につながることを確信しております。

私たちは、新たに誕生するCCBJIや他のボトラー社と連携し、コカ・コーラシステム一丸となって、ますます複雑化する日本の清涼飲料市場において勝利を勝ち取り、成長を続けることを目指してまいります。

日本全国のコカ・コーラシステム各社を代表し、本年も、みなさまのご多幸とご健康、ご繁栄をお祈り申し上げます。

(社長写真撮影・荒井俊哉

コカ・コーラシステム……日本コカ・コーラ(株)と、全国のボトラー社および関連会社で構成されるシステムのこと。

2017年の幕開けを迎えて

ティム・ブレット
日本コカ・コーラ(株)代表取締役社長