革新的なしぼれるPETボトル の「い・ろ・は・す」が登場してから8年。発売時からCMキャラクターを務めてきた阿部寛さんは、この8年の歳月をどのように捉えているのでしょうか? 「い・ろ・は・す」の歩み、エコに対する意識の変化、CM撮影の思い出……阿部さんの率直な思いを聞きました。

文=門間雄介
写真=木寺紀雄



■「い・ろ・は・す」と共にエコ意識を育んできた

──8年前、「い・ろ・は・す」のCMキャラクターに決まったときはどんなお気持ちでしたか?

阿部 嬉しかったですね。誰にとっても大切な水のCMに出演させていただくのは、映画の主役をやらせていただくような嬉しさがあって。新しい日本の水ブランドに対する信頼感や期待感もあったと思います。CMの撮影は斬新で驚きました。カメラで撮ったスチール写真を細かく繋いでいき、コマ送りのように見せる技法だったんですが、面白い撮り方をするなと思ったことを覚えています。

──それから8年、どのような感慨がありますか?

阿部 CMをやらせていただいてから、テレビを観ていても、さまざまなシーンで「い・ろ・は・す」を目にするようになりました。政治家が会議をしている場面に「い・ろ・は・す」のPETボトルが映っていて、「あ、すごいな」って。一緒にお仕事をする俳優さんたちも、僕に気を遣っているわけではなく、「い・ろ・は・す」を持ってやってくることが増えたり。一気に人々の生活の中に浸透していっているのを感じました。CMをやらせていただいている立場として、非常に誇らしく思いましたね。

──しぼれるPETボトルのデザインは、当時斬新なものでしたよね。

阿部 ぎゅっとしぼると小さくなる。あれ、やってみると面白いんです(笑)。子どもたちはみんなしぼりたがりますよね。その上、小さくすれば運ぶのに便利で、ゴミ箱に捨てやすい。面白くて、便利で、機能的なデザインだと思いました。

「い・ろ・は・す」CMキャラクター阿部寛さんインタビュー
「8年間CMに出演し続けていることは、僕の誇りです」

──エコに対する意識はこの8年でずいぶん変化してきたように思います。

阿部 PETボトルを捨てるときは、キャップをはずして、ラベルをはがしてから、きちんと仕分けて捨てるのが当たり前になってきましたよね。CMを始める前は、まだ一部の人たちがエコに対する取り組みを訴えていただけで、それほど浸透していなかった気がします。8年たった今、仕分けて捨てることが当たり前になりつつあるのは素晴らしいですね。海外へ行くと、いまだにラベルがはがしづらくて、大変だなと思うときがあります。

──海外でもちゃんとはがそうとされるんですね。

阿部 はがそうとしますね(笑)。でもラベルの切れ目がないことがあって、なかなか難しいんです。その点、「い・ろ・は・す」はボトルがやわらかくてはがしやすい。そこも「い・ろ・は・す」の好きなところです。




■CMでは、何色にも染まれる「白い自分」でありたい

──これまで出演されたCMの中で特に印象深いものを教えてください。

阿部 やはり最初に撮ったCMです。それと、最近では「い・ろ・は・す もも」のCMも印象に残っています。確か山梨県の桃農園に撮影に行ったんですよね。「もも、もも♪」とみんなで歌うもので、ちょっと照れ臭かったなって(笑)。

──あのフレーズは今もはっきり覚えています。

阿部 おかげさまで売れ行きがよかったそうで、何でもやってみるもんだと思いました(笑)。過去にはタイで撮影したこともあったのですが、その撮影は「い・ろ・は・す」らしいさわやかなシチュエーションが印象的でした。晴れていて、光がとてもきれいで……。そのとき、はじける水を表現するために、撮影現場で水の球を割ったんですが、それもいい思い出です。CMを制作するときは、映像を撮影するだけでなく、ナレーションの録音もします、僕はそのチームも大好きで、ナレーションが「い・ろ・は・す」らしい穏やかな声でみなさんに届いているとすれば、それはいいチームワークが築けていることと、チームがつくりだしてくれている環境のおかげです。感謝しています。

──阿部さんは今年の新しいキャンペーンに「い・ろ・は・すの森」の村長として登場されています。「い・ろ・は・すの森」とは、水源にあたる森林を育てて、水を育む環境をつくり、製品に使った分と同じ量の水を自然に返そうという考えに基づく架空の森です。そういった「い・ろ・は・す」の取り組みについて、どのように思いますか?

阿部 使った水は、きちんと自然に戻そうという考え方ですよね。そこまで考えるという姿勢はやはり素晴らしいことだし、誇りに思います。

──8年間、CMキャラクターとして「い・ろ・は・す」のCMに出演されてきました。CMに出演することと、ドラマや映画に出演することは、どのように違いますか?

阿部 CMに出演するときは、何色にも染まれる白い状態でいたいなと思いながらやらせていただいています。ほかの色をごちゃごちゃ混ぜずに、自分は白色とか無色とかになって、製品の色と一緒に存在したいなって。一方、ドラマや映画では演技の中にけっこう色を入れたりしますね。そういった違いがあると思っています。

「い・ろ・は・す」CMキャラクター阿部寛さんインタビュー
「8年間CMに出演し続けていることは、僕の誇りです」

あべ・ひろし / 1964年生まれ。1983年にモデルデビュー。その後、映画『はいからさんが通る』で俳優デビュー。以来、さまざまな映画、ドラマに出演。『テルマエ・ロマエ』では第36回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。公開中の映画『海よりもまだ深く』では主演を務めている。
『海よりもまだ深く』公式サイト http://gaga.ne.jp/umiyorimo/

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