■貴重な写真の一部を大公開!

このアルバムに含まれる情報は、さまざまな目的で活用することができます。たとえば、歴史的建築物の研究者であれば、過去の建物や道路の位置を特定し、建物の構造や意匠を細かく検証することができるでしょう。また、現在アメリカ各地で進んでいる、古い「コカ・コーラ」の屋外広告の復元作業の際にも、写真を参照して当時のデザインを正確に再現することが可能になります。

それでは、ほんの一部ではありますが、貴重な資料写真を皆さんにもご紹介しましょう。

100年前の貴重な史料が蘇る! 「コカ・コーラ」広告フォトアルバム修復大作戦

コカ・コーラ」の広告看板の周囲には、看板の管理者や発注者の名前
が掲示されることがよくありました。
こうした写真は、歴史研究の非常に貴重な情報源となります
(撮影場所:ヴァージニア州リッチモンド)

100年前の貴重な史料が蘇る! 「コカ・コーラ」広告フォトアルバム修復大作戦

カメラマンのものと思われる人物の影が映り込んだ写真。なんだか想像力が刺激されます
(撮影場所:サウスカロライナ州カムデン)

100年前の貴重な史料が蘇る! 「コカ・コーラ」広告フォトアルバム修復大作戦

自動車と馬車が共存していた当時の街中の様子もはっきりと写っています
(撮影場所:サウスカロライナ州コロンビア)

100年前の貴重な史料が蘇る! 「コカ・コーラ」広告フォトアルバム修復大作戦

写真は、アメリカの過去を知るうえでの偽らざる証人となります。
コカ・コーラ」の広告看板の横にある看板には、もともと以下の言葉が書かれていたようです。
「女性は選挙権を求めていない。ニュージャージー協会は女性の参政権に反対します」
(撮影場所:ニュージャージー州アトランティックシティ)

100年前の貴重な史料が蘇る! 「コカ・コーラ」広告フォトアルバム修復大作戦

壁面広告が描かれた当時(左)と現在の様子(右)を対比させた2枚の写真。
右側の写真はNEDCC所属カメラマンのデイヴィッド・ジョイアルが撮影
(撮影場所:マサチューセッツ州ヘイヴァーヒル)

 

<本記事の執筆者について>

今回の記事を執筆したジュリー・マーティンは、マサチューセッツ州にあるノースイースト文書保存修復センター(NEDCC)のマーケティング・PR担当マネジャーです。1973年に設立したNEDCCは、紙ベースの資料を専門に手掛けるアメリカ初の非営利の文書保存センターで、資料の修復、デジタルデータ化、調査研究、研修プログラム、災害時支援といった幅広いサービスを、アメリカ全土の博物館、図書館、企業アーカイブ、コレクションを保有する個人などに提供しています。

 

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