コカ・コーラ」コレクターの集合写真

文=マシュー・ヘップバーン

 

■膨大な量のアイテムは、「コカ・コーラ」の歴史と伝統の証

2016年9月、ロンドンにある英国コカ・コーラの本社に隣接する会場で、「『コカ・コーラ』コレクターズフェア」が開催されました。世界中のコレクターの「コカ・コーラ」関連アイテムが一堂に会するというこのフェア、当然ながら会場は、「コカ・コーラ」を愛する多くのファンの熱気にあふれ、大いに盛り上がっていました。

コカ・コーラ ジャーニー<英国版>』の編集を担当している私も会場内をいろいろと見て回ったのですが、限定デザインのボトル、ヴィンテージの缶、トランプなどのゲーム類、3D眼鏡、アクセサリー、看板、ピン、トレイにグラス、などなど……展示アイテムの量とバリエーションの多さに圧倒されました。何と言っても「コカ・コーラ」は、その130年の歴史を通して、製品デザインや関連グッズの制作に力を入れ続けてきたわけですから、アイテムが膨大な数に上るのも納得です。

動画:ロンドンで開催された「コカ・コーラ」コレクターズフェアの様子
(※英語のみ)

英国コカ・コーラ社のeコマース マーケティングマネジャーにして「コカ・コーラ」コレクター歴15年のダニエル・モリスは、「こういうアイテムをつくってみたいな、と我々が想像し得るレベルのものなら、大抵その『コカ・コーラ』アイテムは実在しますよ」と言い切ります。実際に、フェア会場のテーブルの上にはあらゆる色、サイズ、デザインの「コカ・コーラ」アイテムが所狭しと並べられていました。中にはオリンピック競技大会や映画、ファッションにまつわる希少なアイテムもあり、「コカ・コーラ」がコラボレーションしてきたジャンルの幅広さと、「コカ・コーラ」アイテムの歴史の重みが伝わってきました。

展示アイテムの一部

 

■「コカ・コーラ」ファン、世界各地から続々と

フェアには、自らのお宝アイテムを展示するために来たコレクターだけでなく、売買や交換目的でやって来たコレクターもいました(英国のみならず、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、さらには南米など、世界中から集まってきた人たちでした)。また、鑑賞目的の来場者は、英国やアイルランドから来た人が大半でしたが、中にはデンマークにアメリカ、さらにはタイから駆けつけたという熱心な「コカ・コーラ」ファンもいました。

ベルギーから来ていたヨハン・ヴァン・ミエーロは、膨大なコレクションの中から厳選した一部のアイテムを出展していました。ブリュッセルのコカ・コーラ社内にある売店を経営しているという彼は、自身のコレクションの拡充も、今回の出展の大きな目的なのだそうです。彼は、自分の展示品の中から、特に珍しいアイテムとして、1976年製の2つのガラス容器を紹介してくれました。

「これらは、40年前に使われていた『コカ・コーラ』シロップ用の1ガロン(約4リットル)容器です。これに濃縮シロップを詰めて、販売店に出荷していたんですよ」と解説してくれたその容器には、クラシカルな水彩画風の馬の絵と「コカ・コーラ」ロゴがデザインされていました。

1ガロンのガラス容器

 

ロベルト・アランビレットは、南米のウルグアイからコレクションの一部を携えて来ていました。「今日は全部持って来ることはできませんでしたが、私のコレクションはウルグアイ国内で最大規模を誇ります。このコレクターズフェアのためだけに、妻と二人ではるばるロンドンまでやって来たんです」と彼は言います。

サリンラス・チャイノンティティーラユット・チョエイチョムスリは、タイからやって来た二人組です。「今日のイベントではさまざまな感動体験がありました。私は1992年からコレクターをしていますが、見たことはもちろん、存在することさえ知らなかった缶やボトルをここで見つけることができました」とティーラユットが言うと、サリンラスは、「私たちの家は『コカ・コーラ』アイテムでいっぱいです。缶だけで3,000本くらいあるんですから!」と教えてくれました。

コカ・コーラ」の大ファンだと語るアレクサンドラ・ベルは、数ヵ月前からフェアの予定を手帳に書き入れ、この日が来るのを今か今かと待ちわびていたと言います。彼女に「コカ・コーラ」が好きな理由を聞いてみると、「おいしいからというのはもちろんですが、ブランドのスタイルも大好きなんです。一貫して同じカラーとデザイントーンを用い続けているところに、定番ブランドとしての風格を感じますよね。今日のフェアは最高でした。誰もが温かく接してくれて、アイテムが誕生した背景や『コカ・コーラ』に関する歴史を熱心に教えてくれました」と語ってくれました。

 

■スペシャルオリンピックスを支援しよう

フェアではコレクターによる出展のほかに、英国スペシャルオリンピックス支援を目的とするラッフルくじ(寄付者が参加できる福引)の販売も行われていました。スペシャルオリンピックスは、知的発達障がいを持つ人のスポーツ活動を支援する国際的なスポーツ組織で、コカ・コーラ社が長年にわたりパートナーを務めています。景品として用意されたのは、「コカ・コーラ」130周年記念限定ボトル、歌手のリタ・オラがサインした「コカ・コーラ ゼロ」の缶、マーベルのキャラクターをデザインした「コカ・コーラ」ミニ缶6本ケースなど、ファン垂涎のアイテムばかりでした。

ラッフルくじの景品

 

■絶対に手放せない思い入れのあるアイテムも……

ダニエル・モリスのコレクションは、自分の寝室の壁紙を「コカ・コーラ」柄にしたことに端を発しているそうです。しかし、コレクションはすぐに寝室におさまりきらない量に膨れ上がっていきました。彼は「コカ・コーラ」が好きな理由を、次のように説明しています。

「私が『コカ・コーラ』を好きなのは、常に新しい発想をしているブランドだからです。私のコレクションには、ふたを開けると引き出しが飛び出す箱や、暗闇で光る『コカ・コーラ』ボトルもあります。細部までこだわり抜くクリエイティブ精神には本当に驚かされます」

ちなみに、ダニエルは「コカ・コーラ」愛が高じて、自分の結婚式のゲスト全員に「コカ・コーラ」ボトルを使った特製の席札を用意したそうです。「『新郎新婦』と書かれた自分たち用の席札(ボトル)を今も持っていますが、こればかりはどれだけお金を積まれても手放しませんよ!」と彼は語ってくれました。