クリスマスにショートケーキやフライドチキンは食べない?
クリスマスはカップル向けの日じゃない?
そもそも海外では12月24日を祝わない?
外国人から見た日本のクリスマスは、ちょっと変わっている様子。
ですが、「郷に入っては郷に従え」の言葉通り、
日本のクリスマスは楽しんじゃったもの勝ち!
ということで、日本の文化をよく知る日本通の外国人の方々に
「日本のクリスマスの楽しみ方」を聞いてみました。
クリスマスと縁の深いコカ・コーラ社がお届けする特別企画の前編です。

文=小山田裕哉
写真=下屋敷和文

クリスマスの楽しみ方。タイムアウト東京Time Out Tokyo)編集部の場合

東京の魅力を世界に向けて発信する『タイムアウト東京』。世界69都市に広がるネットワークを生かしたグローバルな視点と、地域に密着した深い情報収集力が幅広い支持を集めています。
その日英バイリンガルメディア『タイムアウト東京』の編集部には、世界各国から集まった外国人スタッフが勤務。日本で暮らす外国人の視点から、東京の最新情報を発信中です。
そこで今回は、南アフリカ出身のアンマリー・ラックさんとフィンランド出身のイリ・サーリネンさんに、「日本でのクリスマスの過ごし方」について聞いてみました。
How to enjoy Christmas in Japan
日本通の外国人4人に聞きました!
「日本のクリスマスの楽しみ方、教えてください
イリさん(左)とアンマリーさん(右)

まず、ふたりが話してくれたのは、外国人にとってクリスマスは「家族と過ごすとても大事な日」だということ。イリさんが言います。
「僕らにとってのクリスマスは、日本人にとってのお正月の感覚に近いかな。その日はみんな仕事も休んで、家族とゆっくりホームパーティーをするのが子供の頃からの習慣です。東京で働くようになってから家族と過ごすのはなかなか難しくなったけど、できればクリスマスは里帰りしたいというのが本音ですね(笑)」

「クリスマスの大使館は、狙い目」

イリさんは家族と過ごせない代わりに、友人や仕事仲間を集めてホームパーティーをするのだとか。「じゃあ、僕も、私も、イリさんみたいにホームパーティーをやろう!」といきたいところですが、残念ながら日本の住宅は海外と比べて狭く、満足にホームパーティーを行える人ばかりではありません。そういった日本滞在中の外国人のために、各国の大使館がクリスマスイベントを行ってくれるそうです。
「たとえば英国大使館では、ローストターキーやクリスマスプディングといった伝統的なクリスマス料理を出してくれます。ローストターキーは七面鳥を1羽丸ごと使った豪華さで、日本のレストランではあまり食べられない本格的なものです」(イリさん)
クリスマスプディングとは、いわゆる「プリン」のようなカスタードのプディングとは違い、たくさんのドライフルーツやナッツなどをお酒に漬け込み、それを小麦粉と混ぜ合わせた後に蒸し焼きにしたもの。味がすごく濃厚で、日本人が慣れ親しんだショートケーキを基本とした「クリスマスケーキ」とはかなり違います。
「日本人が食べる、あの“ザ・クリスマスケーキ”はヨーロッパのクリスマスでは見たことがない。そもそもクリスマスプディングは、長持ちする料理としてつくられています。クリスマスの準備で忙しいお母さんが、次の日くらいは家事を休んでゆっくりすることができるようにね。日本のおせち料理と同じです」(イリさん)

デザートは手づくりがいい

こうした手の込んだ料理を、家族や友人たちと一緒につくるのが、クリスマスの楽しみでもあると語るのは、南アフリカ出身のアンマリーさんです。
「南アフリカはイギリス領だったので、クリスマスもイギリス流なんです。私は『トライフル』というイギリスのデザートが好きです。スポンジと生のフルーツを重ねてつくるフルーツケーキなんですが、日本ではあまり売っていない。だからクリスマスには自分でつくります。日本でクリスマスを過ごすときは、そんな風にいろんな国の友人が自慢の料理を持ち寄って集まるんです。IKEAで家庭用のモミの木を買って、クリスマスツリーも本格的にデコレーションしますよ」

イルミネーションは外国人にも人気です!

ここでシティガイドの記者でもあるふたりに質問をしてみました。外国人に向けて、日本の楽しいクリスマススポットをオススメするとしたら、どこを紹介しますか?
「イルミネーションの記事は『タイムアウト東京』でも特に人気があります。東京スカイツリーや六本木ヒルズなど、大規模にデコレーションしている人気スポットはロマンチックな風景が楽しめます。その後で自分の国の料理を提供するレストランに行くのもいいですが、東京のクリスマスはとにかくどこもカップルの予約でいっぱいなので、かなり前から予約しておくことを忘れないでください!」(イリさん)
「クリスマスの季節にスケートやスキーといった冬らしい遊びが楽しめるのも、日本ならではですよね。南アフリカではクリスマスが夏なんですよ。だから東京に来て、雪が降るクリスマスを過ごせたことはとても良い思い出になっています。日本人には普通のことかもしれませんが、南半球の国や常夏の国の人にとっては、これも立派な日本だからこそできるクリスマスの過ごし方なんです」(アンマリーさん)

<プロフィール>
タイムアウト東京/1968年にロンドンで創刊されたシティガイドの東京版『タイムアウト東京Time Out Tokyo』。同社はその日英バイリンガルサイトの運営のほか、オンラインショップやフリーマガジン、ガイドマップ、さらには東京・恵比寿で「タイムアウト カフェ&ダイナー」も展開中。
http://www.timeout.jp