クリスマスにショートケーキやフライドチキンは食べない?
クリスマスはカップル向けの日じゃない?
そもそも海外では12月24日を祝わない?
外国人から見た日本のクリスマスは、ちょっと変わっている様子。
ですが、「郷に入っては郷に従え」の言葉通り、
日本のクリスマスは楽しんじゃったもの勝ち!
ということで、日本の文化をよく知る日本通の外国人の方々に
「日本のクリスマスの楽しみ方」を聞いてみました。
クリスマスと縁の深いコカ・コーラ社がお届けする特別企画の後編です。

文=小山田裕哉
写真=下屋敷和文
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クリスマスの楽しみ方。大嶋バニッサさんの場合

グローバルに事業を展開するコカ・コーラ社には、日本で働く海外出身の社員が少なくありません。ニュージーランド出身の大嶋バニッサさんもそのひとり。
彼女が日本のクリスマスを初めて体験したのは16歳のとき。交換留学で東京を訪れたときでした。
How to enjoy Christmas in Japan
日本通の外国人4人に聞きました!
「日本のクリスマスの楽しみ方、教えてください」
バニッサさん

「当時はバブル経済真っ盛りの頃で、どこに行っても景気がすごくよかった。都心のホテルの宿泊料がとんでもない値段になっていて、しかも部屋が全部埋まっている。クリスマスは家族で過ごす日として育ってきた私からすれば、『ええっ!? どういうことなの?』と驚くことの連続でしたね。その頃から、日本のクリスマスは基本的にカップル向けなんですよ」

外国人には、東京ディズニーランドに是非行って欲しい

「ただ、そうした日本独自の文化のなかでも、東京のディズニーランドのクリスマスイベントは外国人でも楽しめると思います。ほかの国とは違って、日本と海外のクリスマスカルチャーがミックスされていて面白いんです。これは海外の人にこそ一度は見てほしいです」
現在は日本の男性と結婚し、ふたりの息子の母でもあるバニッサさん。子供たちは日本の学校に通いましたが、日本流のクリスマスの過ごし方に戸惑うことも多かったそうです。
「クリスマスなのに学校が休みにならないんです。私にとって、クリスマスは本当に大事な日。家族や友人との絆を確認し合うホリデーなんです。ニュージーランドでは学校も職場も休みになるのが当たり前。『どうしても休ませる!』と私が言い出して、旦那や学校と随分もめたこともありました」

「クリスマスは家族のためにある」

「今では息子たちも20歳と17歳になって、だいぶ大人になったから、今度は家族よりも彼女と過ごしたいとか思っているかもしれない(笑)。でも、私がずっと『クリスマスは家族にとって特別な日なのよ』と言ってきたから、家族のための日だとわかってくれています」(バニッサさん)
そんなバニッサさんの家庭では、クリスマスプレゼントの交換にもある工夫があります。
「私は結婚したのが23歳の大学生のときで、旦那も1歳しか違わなかった。だけど、若くして子供ができて、とても貧乏だったんですよ。でもクリスマスはちゃんと祝いたいから、ふたりでプレゼントに使える金額を決めたんです」
How to enjoy Christmas in Japan
日本通の外国人4人に聞きました!
「日本のクリスマスの楽しみ方、教えてください」
大嶋家のツリーに付けられたオーナメントの数々。
飾られた年を明記して、大切に保存されている

「たとえば3000円と決めたら、その範囲内で相手が喜んでくれるものを買う。そのほうが頭も使うし、思い出に残るんです。実際、ずっと前に買った釣り用のナイフを、旦那は気に入ってくれて未だに使っています。私がランニングを頑張っていたときには、長男が、休まずに毎日走り続けた記念にVANSのホワイトシューズに自分でペインティングして、世界にひとつだけの靴をつくってくれました。ただ高いものを買うより、ずっと素敵なプレンゼントです」(バニッサさん)
ここ最近のクリスマスには必ず、家族や友人たち総勢50人ほどを招いての大掛かりなホームパーティーをするというバニッサさん。丸1日かけて料理を準備して、自慢のローストビーフやローストチキンを振る舞うそうです。
自家製のソースをつくるほどの力の入れようですが、「愛を込めてつくるのが楽しいんですよ」と、まったく大変さを感じさせないのは、バニッサさんがクリスマスを本当に大切にしていることの表れでしょう。
How to enjoy Christmas in Japan
日本通の外国人4人に聞きました!
「日本のクリスマスの楽しみ方、教えてください」

<プロフィール>
大嶋バニッサ/1970年ニュージーランド生まれ。社会学士号および経営学修士号取得。ロータリービジネスクラブの交換留学生として成田高等学校で、文部省奨学金留学生としては京都大学大学院経済学研究科で、それぞれ学ぶ。現在はストラテジー&インサイト担当バイスプレジデントとして、コカ・コーラが日本市場で優れたブランド体験を提供するための戦略を策定・支援するチームを統括。日本在住は16年を数え、家族と過ごす時間やマラソンを楽しんでいる。今年は東京マラソンとニューヨークシティマラソンを完走。