文=ローラ・ランドール

 

■「コカ・コーラ」サンタクロース人形が占拠する部屋

大量のサンタクロース人形が収納棚から取り出されたときから、ジョージア州ダンウッディのカーリーン・バックホルツ家のクリスマスシーズンは始まります。これらのサンタクロース人形は1957年から「コカ・コーラ」の販促アイテムとして配布されていた、アトランタのラシュトン・カンパニー製のもので、バックホルツは約30体も所有しているそうです。バックホルツ家では、「コカ・コーラ」をモチーフにしたオーナメントがたくさん飾り付けられたクリスマスツリーの周りを、大勢のサンタクロース人形が取り囲むように並べられることになっています。

バックホルツは夫とともに39年にわたって「コカ・コーラ」アイテムを収集してきましたが、とっておきのアイテムたちが脚光を浴びるのはなんといってもクリスマスシーズンです。「ジングルベル」などのクリスマスソングに合わせて踊る陶製のサンタクロースやポーラーベア、クッキーを入れるためのサンタクロース型の陶器など、クリスマスグッズはどれを取っても個性的。そんなクリスマスグッズの中で彼女の一番のお気に入りは、「コカ・コーラ」ボトルの下に手紙を見つけて読んでいるサンタクロースの姿をかたどったオーナメントです。手紙には、「サンタさんへ:ここで一休みしてください。ジミーより」と書かれているのです。

「サンタクロースと『コカ・コーラ』は、切っても切れない関係にありますよね」とバックホルツは言います。

ホリデーシーズンを華やかに彩る 「コカ・コーラ」だらけのクリスマスデコレーション

バックホルツ夫妻と「コカ・コーラ」サンタクロース人形のコレクション

 

■「コカ・コーラ」でクリスマスの楽しみが倍増

コカ・コーラ」のクリスマスアイテムの収集に並々ならぬ情熱を注いでいるのは、バックホルツ家だけではありません。世界中の多くの人々が、それぞれのスタイルで「コカ・コーラ」のクリスマスアイテムを使った装飾を楽しんでいます。赤と白のオーナメントを中心にシンプルにまとめる人もいれば、数十年がかりで集めた何千ものアイテムをすべて並べてしまう、インパクト勝負のコレクターもいます。

南アフリカのプレトリア在住のヘンドリック・ボサは、「私にとって、『コカ・コーラ』のクリスマスアイテムは、クリスマスがやってくる喜びを2倍にも、3倍にもしてくれる存在です」と語ります。2000年から「コカ・コーラ」アイテムのコレクターをしている彼は、09年に初めて、「コカ・コーラ」アイテムでクリスマスツリーを装飾しました。それが友人たちにも好評だったため、年を追うごとに大掛かりな装飾をするようになっていると言います。

ホリデーシーズンを華やかに彩る 「コカ・コーラ」だらけのクリスマスデコレーション

ヘンドリック・ボサのクリスマス装飾の一部

クリスマス仕様にライトアップされた「コカ・コーラ」トラックの模型、“サンタクロースの画家”との異名をとるハッドン・サンドブロムによるイラスト、クリスマスソングに合わせて踊るポーラーベア……それらはみな、パーティー気分を盛り上げるのには欠かせないアイテムだとボサは証言します。彼のコレクションの中には、複数の言語のメッセージが添えられた「コカ・コーラ」のクリスマス広告、特大サイズの靴下、そして何十体ものポーラーベアのぬいぐるみもあります。

ボサは11年と13年のクリスマスシーズンに「コカ・コーラ」アイテムで装飾した部屋を一般公開しました。入場料の代わりに、訪問者には学校用の文房具を提供してもらい、集まった文房具は地方の小学校に寄付しました。「宣伝をがんばった甲斐もあって、とても大きな反響がありました」と彼は言います。

 

■365日クリスマス仕様の「コカ・コーラ」部屋

ミシガン州ハスティングス在住のゲイリー・カイラーの部屋は、1年中クリスマス仕様です。ある年、自宅の部屋を「コカ・コーラ」のクリスマスアイテムで装飾したところ、その装飾をあまりにも気に入ってしまったため、以来、そのままにしてあるというのです。

カイラーは現在、仕事を定年退職していますが、彼にとって初めての「コカ・コーラ」アイテムは、15歳のときに地元のスーパーマーケットで購入したトレイでした。その後すぐにクリスマスのオーナメントも集め出したそうです。今では一つの部屋が丸ごと赤と緑のクリスマスカラーで彩られ、「コカ・コーラ」のトレイ、グラス、回転する照明付きモビールなどがひしめいています。極めつけは、「コカ・コーラ」のオーナメントと数種類のクリスマス用イルミネーションライトで覆いつくされた、3メートルを超える高さのクリスマスツリーです。

ホリデーシーズンを華やかに彩る 「コカ・コーラ」だらけのクリスマスデコレーション

ゲイリー・カイラーのクリスマス部屋の一部

カイラーが最も気に入っている「コカ・コーラ」のクリスマスアイテムは、クリスマスの街並みを模型にしたシリーズです。これは彼の母親が長年かけて一つずつ集めたもので、母親はそれを彼に譲った後、ほどなくして亡くなったそうです。カイラーは「母との思い出が詰まった何よりも大切なものです」と語ります。

 

■すべてはゲストの笑顔のために……

ペンシルバニア州ウィリアムズポート在住のコレクター、ロビン・シローの一番のお気に入りも、1970年代に母親から贈られたプレゼントで、4本の「コカ・コーラ」ボトルを入れた手押し車を押しているサンタクロースのオーナメントです。それを手に入れる前はクリスマスツリーにはキーホルダーやぬいぐるみを飾っていたと言いますが、今では300以上の「コカ・コーラ」関連のオーナメントを揃えるまでになりました。

コレクターたちはなぜ、毎年膨大な時間やエネルギーを費やしてクリスマスの装飾をするのでしょうか? カイラーにとって、その手間が最も報われるのは、装飾を前にしたゲストのリアクションを見る瞬間だそうです。彼の姪や甥たちはクリスマスイヴに遊びに来るのが恒例となっており、家に到着するや否や、地下にある“『コカ・コーラ』部屋”に向かいます。そこで彼らを迎えるのは、イルミネーションライトがきらめくクリスマスツリー、天井でくるくると回転するモビール、踊るサンタクロース、そして高さ1メートルほどの「コカ・コーラ」ボトル型のLED照明などです。

「びっくりする彼らの顔を見たくて、私は先に部屋に入って待ち構えています。彼らはまず驚いたように目を大きく見開いて、それからすぐに満面の笑みを浮かべてくれます。私の喜びの半分は、彼らのそんな笑顔を見ることからきていますね」とカイラーは語ってくれました。