文・写真=柴那典

未来に繋がる「水」との向き合い方を探して

 成人男性の身体の60%が水分でできているように、そして、地球の表面積の70%が海面で覆われているように、私たちの生命維持と地球環境(自然環境)の維持のために欠かせないのが「水」です。この「命の水」を、私たちは日々当たり前のように飲み、洗濯や炊事に使い、お風呂の水として使っています。もちろんコカ・コーラ社も、飲料メーカーとして水の恩恵にあずかっています(コカ・コーラ社では、水を使用するのと同時に、使用した水と同量の水を自然に還す『WATER NEUTRALITY』の実現を目指しています)。
 この当たり前、実は、場所が変われば、当たり前でないこともあるという話を耳にすることがあります。また、水にも個性があって、地域によって性質が異なる、という話も聞きます。水の尊さを知り、大切さを実感するためにも、国ごとの水の使われ方や認識の違いを知り、未来に繋がる水と私たちの付き合い方のヒントにしたいもの。
 ということで、今回『Coca-Cola Journey』編集部は、国内で学ぶヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア地域出身の留学生5人に、それぞれの出身地の水事情について話をしていただくことにしました。以下は、各留学生の証言です。
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証言1 ハサウェイ譲治さん

「ロンドンでシャワーを浴びると、肌が乾燥するんだ」

Waters in Different Countries
—ところ変われば「水」も変わる。世界各国水事情—
ハサウェイさん出身地=イギリス、ロンドン(人口: 830.8万 <2013年>/面積: 1,572 km2

 僕の出身地、ロンドンでは、人によって様々な水の飲み方をしていますね。僕の実家は冷蔵庫に浄水器がついていたのでそれを使っていましたが、水道水を直接飲む人もいるし、ペットボトルを買っている人も多い。ロンドンは、インド系、アフリカン、アジア系、中東系など、いろんな民族や人種が暮らしているので、それぞれの文化によって水との付き合い方が違います。僕の印象では、アジア系の人たちに水にこだわる人が多いように思います。僕の友人は、必ず水を沸騰させるし、生水を飲む人は少ないです。
 ロンドンの水は硬水です。だから、シャワーを浴びると肌が乾燥します。クリームを塗らないと肌がザラザラになってしまうくらいです。髪の毛がパサパサにもなります。でも、それが当たり前だと思っていました。イギリスの北部にあるリーズ大学に進学して、そこの学生寮に住むようになって、はじめて硬度の違う水があるということを知ったんです。イギリスでは地域によって水の硬度が違って、リーズの水は軟水でした。ロンドンは、南部が硬水で、北部が軟水だと言われています。東京の水はリーズに近い印象ですね。
 大学2年生のとき、日本の熊本に1年間留学しました。周りの人たちにも言われましたけれど、確かに熊本の水はとてもおいしかったですね。


証言2 アレクサンダー・デイヴィスさん

「ハンブルクの水にはミネラル成分がたくさん」

Waters in Different Countries
—ところ変われば「水」も変わる。世界各国水事情—
アレクサンダーさん出身地=ドイツ、ハンブルク(人口:179.9万 <2012年>/面積:755 km2

 僕の出身は北ドイツのハンブルクです。ハンブルクは水に恵まれている街で、水はドイツの中でも一番きれいだと思います。ほとんどの人は水道からそのまま水を飲んでいます。大学はケルン近郊のミュンスター大学に進学したんですが、そこの水はハンブルクに比べると鉄の味が強い。だから買っている人も沢山いますね。炭酸水が人気です。
 水の硬度は高いですね。ミネラル成分が沢山含まれています。カルシウムとマグネシウムの成分が水道水に入っているから、洗ったあとのグラスに石灰が残ったりします。古い水道管が、石灰のせいで壊れてしまうこともあるんです。洗濯をするときも、お風呂に入るときも、日本の水のほうが泡立ちがいいと感じます。
 ハンブルクの水道システムは世界的にも優れたものですし、僕にとっては故郷ハンブルクの水が一番おいしいと思います。山の湧き水に近い味がしますね。