証言3 ベンジャミン・マクマレンさん

「豪州は、水を飲むだけで虫歯予防になるんです」

Waters in Different Countries
—ところ変われば「水」も変わる。世界各国水事情—
ベンジャミンさんの出身=オーストラリア、ニューカッスル(人口:54.68万 <2010年>/面積:261.8 km2

 僕の出身はシドニーから北に150kmくらい行ったところにある、ニューカッスルという街です。港町として知られている街で、水は豊富でした。僕は水道水をそのまま飲んでいましたね。お水はおいしいです。
 ニューカッスルではあまり問題がありませんでしたが、オーストラリアでは、水不足の問題を抱えているところは多いですね。隣のセントラルコーストという街では、よく給水制限がかけられていました。そうなると、シャワーは5分ですませないといけないし、ホースを使って洗車をしたり、庭に水をまくこともできないんです。
 オーストラリアの水道水の大きな特徴は、フッ化物(fluoride)が添加されていることです。歯磨き粉に入っているような成分が、もともと水道水に入れられているんです。健康政策としてそれが行われています。なので、オーストラリアでは水を飲むだけで虫歯を予防することができる。それが日本との一番の違いだと思います。だから虫歯にかかっている人の率も少ないですね。

証言4 パク チョル フンさん

「韓国の軍隊生活が水の大切さを教えてくれた」

Waters in Different Countries
—ところ変われば「水」も変わる。世界各国水事情—
パクさんの出身=韓国、釜山(人口:358万人<2012年>/面積:767.4 km2

 僕は釜山で育ちました。韓国の釜山のような大都市では、一般的に浄水器を使うことが多いですね。冷水やお湯や氷をつくることもできるような高性能なものを、毎月、定期的に3000円~4000円くらい払って点検しながら使っています。ミネラルウォーターを買うことも多いです。
 田舎には山も多いので、おいしい湧き水が飲めることも多いです。そういう水は、こちらでは「一流水」と呼ばれています。
 水との付き合い方で印象的だったのは、軍隊に入った時のことですね。韓国では徴兵制があるので、男性は必ず軍隊に入隊します。軍隊の基地があるのはたいてい山の中で、そこには浄水器もないし、お湯も出ない。冬でも冷たい水で頭を洗ったりするんです。だからシャンプーしたら冷たくて頭が痛くなるようなこともたびたびありました。最近は施設も変わって設備も改善されたそうですが、そういうときに、自分は普段、水に何不自由しない恵まれた環境で育っていたんだなと痛感しました。水は貴重なものだということを、軍隊が教えてくれました。