■「4時間を切れなかったら、引退します!」。エースはそう言った

さて、「COKE 沖縄」からは彼女の他にも個性豊かなメンバーがNAHAマラソンに参戦した。
“タイム上のエース”は、現在は沖縄コカ・コーラボトリング OTC営業部チェーンストア営業所でアカウント担当職として活躍している長山楽ながやま・りょう)さん。子どもの頃からサッカーに没頭してきた彼は、引き締まったルックスがそれを証明する体力自慢のアスリート気質だ。福里さんとは、同期入社という間柄でもある。
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

長山楽さん。男子のエース
「今もそうなんですけど、ずっとサッカーをやってきて、サッカーのために体づくりをしてきました。NAHAマラソンに初出場したのは3年前。29歳の時に、『20歳代最後の記録を残しておこう』と思い立って出場したんですけど、甘かったです。フルマラソンをナメてました。普段からサッカーをやっているので『余裕だろう』と思っていたのですが、完走したとはいえタイムも伸びず……。あの時は、ゴールした瞬間に誓いました。『リベンジしてやる!』と(笑)」
翌年はまさに有言実行で、4時間を切る好タイムを記録。今年は「申し込んだら当たってしまった」という感覚で出場することになったが、本人は「完走するためだけに出るわけじゃない!」と強く意気込む。
トレーニングは、週に1度のサッカーと、週に2度の10キロ~12キロのランニング。時間がない時は自宅の近所で坂道ダッシュを繰り返し、「不安な気持ちを振り払っている」と言うようにストイックな姿勢で準備してきた。やるからには本気。走る時はいつも、スマホのアプリを駆使してペースを測るという。
「4時間を切れなかったら、引退します!」
そう熱く語る長山さんの携帯に、1本の電話が掛かってきた。

■“フルマラソンの向こう側が見たい”から走る

「“出たがり”の人が、今から来るそうです(笑)」との長山さんの言葉の後、少しして現れたのは、チームメイトの一人で、トレードマーケティング部チャネル企画課に勤務する崎濱良太さきはま・りょうた)さんだ。彼も写真撮影することを伝えると、「やった!」と嬉しそうな笑顔を見せ、なぜか慣れたポージングでカメラに収まった。「撮影していると聞いて駆けつけた」という彼は、トークも独特だった。
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

崎濱良太さん。ムードメーカーだ
メイリョウは普段からよく頑張っている後輩で、マラソンに関しては自分の先輩。自分の目標は完走で、タイムは5時間55分、ごっ、ごじゅう……55秒を目指します。ちょっと噛みましたけどね(笑)。一応、チームの中ではリーダーと呼ばれています。まあ、実質的にはメイリョウが中心なので、特別な役割はないんですけどね。なぜ走るのか? それはもう、“フルマラソンの向こう側”が見たいから。ただ、それだけです」
表情は真面目。言葉はユーモラス。どっちが本心なのかよく分からないが、チームのムードメーカーであることは間違いなさそうだ。
「過去に2度挑戦して完走しました。でも、まだ“向こう側”についての答えが出ないんですよ。だから、答えが出るまで走ろうかなと。今は、お金で何でも買える時代。でも、買えないものもある。それが完走のメダルだと思っています」
そう言って、ニヤリ。近くでこの話を聞いていた長山さんも、思わずニヤリ。崎濱さんは現在41歳。フルマラソンの向こう側を見る旅に、彼もまた出かける。