■華やかに、スタートの号砲は鳴った

そして、翌日──。
予想最高気温は25度。この時期にしては暑く、午後からは雷雨の恐れがあるという不思議な予報だった。スタートまで1時間に迫った午前8時にマラソンのスタート地点である奥武山公園を訪れると、おそろいのユニフォームを来て準備体操をする二人がいた。崎濱さんは……なぜか見当たらない。
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

マラソンスタート1時間前。福里さんも長山さんもリラックスした様子だった
福里)「気持ちの準備は万端。ワクワクしてます。昨日は炭水化物を多めに摂って、早く寝ました。笑顔で戻って来られるように頑張ります!」
長山)「準備バッチリです。雨さえ降らなければ、絶好調。雨と風……神様にお願いしながら走ります」
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

チームワークの良さが強み。NAHAマラソンのためにつくられた「COKE 沖縄
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

ランナーは3万人。スタートを待つ人々で道路はパンク寸前
3万人のランナーは、午前9時の号砲とともに一斉にスタートした。手の込んだ仮装をする人もいれば、トップランナーさながらのスタイルで緊張の表情を見せる人もいる。それぞれの想いを胸に、崎濱さんが言う「フルマラソンの向こう側」を目指す42.195キロが華やかにスタートを切った。

■沿道からの声援を力に、満面に笑みを浮かべてゴール!

約3時間後、取材班は30キロ地点付近で彼らの通過を待った。予報のとおり天候は荒れ模様で、風は強く、時折雨もパラつく。ランナーにとっては厳しい条件で、通過する人々はみな苦しそうな表情を浮かべていた。
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

ランナーに水分補給をしてもらうためのドリンクを準備する子ども。
沿道で声援を送る市民の温かさこそが「NAHAマラソン」の特徴だ
それでも、沿道からの声援は「残り10キロ」を走る上で大きな力になる。「頑張ってください!」と声を張り上げ、手にドリンクを持つ子どもたち。手を叩きながら応援する地元のみなさん。沿道に家族の姿を見つけて手を振るランナーは、その瞬間だけ特別な笑顔を見せ、また力強く走り出した。
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

30キロ地点の長山さん。余裕のスマイル
しばらくすると、長山さんが通過した。こちらを見つけて「キツい!」と叫んだが、さすがはサッカーマン。足取りにはまだ余裕がありそうだ。それから約20分後には、福里さんも通過。スピードは上がらないが、足取りはむしろ長山さんより軽く、大きな笑顔を見せてこちらの呼び掛けに応えた。あと10キロ、頑張れ!
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

30キロ地点の福里さん。こちらも余裕のガッツポーズ
徐々に雨が強くなる中、ゴール地点へと移動すると、間もなくラストの直線に長山さんの姿が現れた。タイムは4時間31分8秒。目標とする4時間を切れなかったからか表情は浮かなかったが、悪条件の中で完走した達成感はこちらにも伝わってきた。
目指せ! 歓喜のゴール!
「COKE 沖縄」、NAHAマラソン挑戦記。

疲労感と充実感が一杯詰まったゴール。二人とも「これで引退!」と言ったが……
それからすぐに、福里さんもゴール。タイムは4時間48分24秒。こちらは目標とする「サブ5」(※フルマラソンで5時間を切ること)見事に達成し、満面に笑みを浮かべてガッツポーズを見せた。