コカ・コーラFIFAワールドカップTM アンセム”『The World is ours!』を
手掛けたナオト・インティライミさん。
リオデジャネイロのサンバ集団・Monoblocoのグルーヴを取り入れた、
ブラジルの熱気を感じさせるこの曲には、
ナオトさんのさまざまな思いが込められています。
ライフワークである音楽とサッカーを通じて
数多くの人々と触れ合ってきたナオトさんに、
『The World is ours!』の創作意図と音楽とサッカーの力についてうかがいます。
FIFAと最も長いパートナーシップの歴史を誇るコカ・コーラ社がお届けする
“全力”インタビューです。


文=門間雄介
撮影=前康輔

ブラジル料理を和食に仕立てたような曲


──今回、“コカ・コーラ FIFAワールドカップTM アンセム”の日本版を手掛けるにあたり、どんな着想からスタートしましたか?
ナオト(以下ナ) まずオリジナル・バージョンを聴いて、サンバのリズムやグルーヴに興奮したんです。ただ、そう思ったのはいいけど、日本にはまだ踊る文化が根付いていませんよね。だから、ナオト・インティライミというフィルターを通して、“踊る曲”を“歌う曲”に変えたいなと。だって、日本がカラオケを世界に発信したように、日本人は歌うことが大好きじゃないですか。その際に大事だったのはアレンジです。新たにサビのメロディをつくったり、イントロをつくったりしました。


──ナオトさんにとってサンバのリズムを取り入れた曲はお手のものですよね。
 音楽のジャンルの融合みたいなことはファースト・アルバムの時からずっとやっていて、サンバもブラジルへの旅を通じて体感しているものです。それを日本の皆さんに聴いていただくために、どう日本流にアレンジするか。そういったことを考えました。考え方としては“和食”が近いかな。インドのカレー、中国のラーメン、イタリアのパスタ、どれもいまではその国のオリジナルと違う、日本流のアレンジが施されている。パスタには明太子も乗せちゃうし(笑)。

Naoto Talks about “Football and Music”
ナオト・インティライミが語るコカ・コーラ FIFA ワールドカップ™ 公式アンセム

──じゃあ、今回はブラジル料理を和食に仕立て直したような感じですか?
 うん、まさに。旅をしている時から、和食のような音楽をやりたいと思っていたんですね。日本人はもともとそういうアレンジ能力に長けていると思うし、僕も好き。しかも僕の場合、そういったものを体感しているということが大きいかもしれません。いまは世界中の音楽をネットですぐに聴くことができますよね。でも、若い頃に現地へ行って体感した経験がある分、楽器の本当の音とか、カーニバルでトランスしていく感覚とか、そういったものが血となり肉となっている。旅をしてきた経験は大きいような気がします。