たさき・しんや / ソムリエ、ワインタレント、料理評論家。1983年、第3回全国ソムリエ最高技術賞コンクールで優勝。95年、第8回世界最優秀ソムリエコンクールで日本人としてはじめて優勝。著書、メディア出演多数。

まずは、「コカ・コーラ」をボトルに入れたまま、3℃以下に冷やす。
次に、「コカ・コーラ」ボトルを45度に傾けて、氷の入ったグラスに注ぎ込む。
これが、「コカ・コーラ」の一番おいしい状態をつくり出す“パーフェクトサーブ”であり、
その飲み方は10年以上も前から世界的に提唱されていました。
「とは言っても、“パーフェクトサーブ”は本当にパーフェクトな飲み方なの?」
そんな私たちの疑問に答えるべくソムリエの田崎真也さんに、
コカ・コーラ」の飲み比べをしていただきました!


文=平井莉生
写真=村上悦子


田崎さんの本領発揮。「コカ・コーラ」の飲み比べ、スタート!

ソムリエ・田崎真也さんがイチオシする一番おいしい「コカ・コーラ」の飲み方とは?


田崎さんの目の前には「コカ・コーラ」が注がれた四つのグラス。保冷温度や開栓からの経過時間がそれぞれ異なるものですが、その情報は、田崎さんには伝えられていません。

「テイスティングスタート!」の声とともに、さっそく田崎さんはグラスを一つひとつ手に取って、じっくりとテイスティングしていきます。果たして、パーフェクトサーブの実力はいかに……!
ソムリエ・田崎真也さんがイチオシする一番おいしい「コカ・コーラ」の飲み方とは?


<一つ目のグラス / パーフェクトサーブ(保冷温度:3℃以下、開栓直後、氷あり)>
「炭酸のフレッシュ感と甘味のバランスが非常に良い。スパイシー感とフルーツの香りを、ストレートに感じることができます。液体の温度が低いと口に入るまで炭酸が気化しづらく、口の中で気化したときには刺激を強く感じられ、その後を追うように甘味がやってくる。これが『コカ・コーラ』のバランスの良い味わいだと思います」

<二つ目のグラス / 温度が高いもの(保冷温度:約6℃、開栓直後、氷あり)>
「炭酸の刺激がよりライト、ソフトでスムーズです。温度が高い分氷の溶ける速度がはやいため、口に含むときには溶けた氷の水分と混ざり、『コカ・コーラ』が薄まっているということでしょう」

<三つ目のグラス / 開栓から時間が経ったもの(保冷温度:3℃以下、開栓後15分経過、氷あり)>
「炭酸が若干抜けていて、口に入ったときの刺激がマイルドです。甘味が非常に豊かに感じられますね。その後でわずかに舌を泡が刺激します。香りは、四つのグラスの中で一番感じづらいです」

<四つ目のグラス / 氷が入っていないもの(保冷温度:3℃以下、開栓直後、氷なし)>
「炭酸はきめ細やかな印象ですね。他のものと比べて香りは強く感じるのですが、爽快感やフレッシュ感というよりは、カラメルの味やロースト香が感じられます」
ソムリエ・田崎真也さんがイチオシする一番おいしい「コカ・コーラ」の飲み方とは?


保冷温度や開栓からの経過時間の違いで、こんなにも味の感じ方が変わってくるとは驚きです。さらに田崎さんは、「グラスによっても、甘味や酸味の感じ方が変わってきますよ」と続けます。グラスの形状によって、口に入れたときの印象はどのように変化するのでしょう。

「一般的に、ボール型の飲み口が広めのグラスだと、舌の上全体にゆっくり液体が流れてくるので、甘味をふくよかに感じるんです。逆に、チューリップ型のような細長く背の高いグラスの場合は、液体を口に入れるためにグラスを大きく傾けるので、勢いよく液体が口元に降りてきますよね。ストレートに口の中に入ってくるので、酸味を感じやすくフレッシュな印象になります」


田崎さんが考える、食事と「コカ・コーラ」のパーフェクトな関係

田崎さんの幼少時、当時はまだ国内での発売間もない「コカ・コーラ」は、「珍しくて高級な飲みもの」という印象だったそうです。

「中学校に入った頃に、はじめて自分のお小遣いで『コカ・コーラ』を買って、部活の後にみんなで飲んだ思い出があります。500mlを、一気飲みしたりしてね(笑)。今川焼を揚げた『揚げまん』という食べ物が流行っていて、それと一緒に飲んでいましたね。ソムリエの修行を始めてからは、あまり飲まない時期があったのですが、カリフォルニアを訪れたときに、ワイナリーの人がハンバーガーと一緒に飲んでいるのを見て、僕も久しぶりに『コカ・コーラ』を飲んだんです。そしたらやっぱり、ハンバーガーのパティやピクルス、ケチャップと、『コカ・コーラ』の甘味とスパイシー感のコンビネーションは抜群で、それからまた飲むようになりました」

ワインと同じように、「コカ・コーラ」も食事とのマリアージュを楽しんでいるという田崎さんが、おすすめの組み合わせをいくつか教えてくれました。

「個人的には、ホットワインに合わせるのがおすすめですよ。赤ワインと『コカ・コーラ』を1対1でブレンドして温め、オレンジスライスを入れればでき上がり。スパイスいらずでおいしいホットワインになります。『コカ・コーラ』から感じるスパイシー感は、カレーやビーフシチューの隠し味にも最適です。肉や野菜を炒めてから、『コカ・コーラ』を入れて煮詰めると、甘苦いスパイシーな香りがつきます。」


■おいしさのポイントは“酸味と甘味”

「氷を入れて冷やすと、爽快感やフレッシュ感を感じられます。逆に、氷を入れずにちょっと温度が高い状態で飲むと、まろやかで官能的な甘味を感じるはずです。『コカ・コーラ』のスパイシー感や柑橘系のフレッシュさが引き立つのが、前者。つまり『パーフェクトサーブ』ですね」
ソムリエ・田崎真也さんがイチオシする一番おいしい「コカ・コーラ」の飲み方とは?


パーフェクトサーブがパーフェクトであるその理由、お分かりいただけたでしょうか。「コカ・コーラ」のおいしさの秘密そのものが紐解かれていくような、田崎さんの検証。プロのソムリエの舌をも納得させるパーフェクトサーブを習得して、相性抜群の料理と一緒に、「コカ・コーラ」の味を堪能してください。

■「コカ・コーラパーフェクトサーブのつくり方

ソムリエ・田崎真也さんがイチオシする一番おいしい「コカ・コーラ」の飲み方とは?

1.「コカ・コーラ」を3℃以下に冷やします。
2. グラスにキューブアイスを三つか四つ、またはクラッシュアイスを適量入れます。
3. 飲む直前に、「コカ・コーラ」ボトルの栓を開けます。
4.「コカ・コーラ」のボトルを45度に傾けてグラスに注げば、パーフェクトサーブの完成!


パーフェクトサーブは、以下の3店舗でも提供しております。田崎真也さんも推奨するパーフェクトサーブを、ぜひ体験してみてください。

アウグスビアクラブAugust Beer Club)』
TEL. 03-6804-1655
東京都港区西麻布3-2-21
営業時間:12:00〜23:00
http://www.augustbeerclub.jp/index.html

ラ・メスカレリア ヒカラ バー & グリルLa Mezcaleria Jicara Bar & Grill)』
TEL. 03-5411-8731
東京都港区六本木7-18-11 DMビルB1
営業時間:月〜木 18:00〜翌2:00(L.O. 1:30)、金・土 18:00〜翌4:00(L.O. 3:30)、祝日 18:00〜24:00(L.O. 23:30)
定休日:日曜日
http://jicara.jp/

ジャズカフェロンドンJazz Cafe London)』
TEL. 03-3401-7474
東京都港区六本木4-9-5 ISOビルB1
営業時間:月〜土、祝前日 18:00〜翌6:00(L.O. 5:00)、日・祝日 18:00〜翌3:00(L.O. 2:00)
http://www.hotpepper.jp/strJ000864792/