日本全国で事業展開をするコカ・コーラ社と
全国各地の地域社会のさまざまなつながりを描いていく
シリーズ企画「POWER OF COMMUNITY」。
第2回目は、「い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクト」対象イベントを実施した
宮城県のNPO法人との“つながり”を描いていきます。

文=大山貴弘
写真=IMG

「蔵王・湧水キッズ冒険隊」

 沢で水遊びする子どもたちの明るい歓声が、蔵王野鳥の森に響き渡る。東北の霊峰・蔵王連峰の東麓に位置する「ことりはうす」こと宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター。2013817日、この蔵王野鳥の森にて、特定非営利活動法人宮城県森林インストラクター協会が主催する「蔵王・湧水キッズ冒険隊」が開催された。

 蔵王・湧水キッズ冒険隊は、コカ・コーラ社、ボトラー社、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団による「い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクト」の対象イベントの一つ。「い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクト」とは、「い・ろ・は・す」の売上金の一部を、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団を通じて、全国47都道府県の水資源を守る活動を行う団体に寄付、その活動に活かしてもらおうというプロジェクトだ。

POWER OF COMMUNITY
わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第2回 僕たちの町を強くする「自然体験イベント」

「蔵王・湧水キッズ冒険隊」は、仙台駅から自動車で1時間30分ほどの距離にある「蔵王野鳥の森」で行われた。



 蔵王・湧水キッズ冒険隊に参加したのは、仙台市や宮城郡など宮城県内から集まった親子およそ50名。当日の天候が不安視されたものの、ふたを開けてみれば好天。私たち取材班も帯同し、予定通り、プログラムは実行された。


生物の命の大切さと水の尊さを知る。

 朝10時。開会式を終えるや、参加者は蔵王野鳥の森の隣を流れている「つばの沢」に向かい、ニジマスつかみや川遊び、小川の生き物の観察を行った。捕まえたニジマスは塩焼きにして、みんなで昼食に。さきほどまで川で泳いでいたニジマスを自分たちの手で殺め、それを食べるという経験から、子どもたちは「(命を)いただきます」という言葉が持つ、動物や植物への感謝の心を学んだようだった。

 午後は、野鳥の森の「コゲラコース」と呼ばれる観察路で、湧水地の整備ボランティアに挑戦した。子どもたちは全身汗まみれになりながら、土や枯れ葉をかき分けて、湧水整備を体験。ある参加者は、自分の子どもを見守りながら、「昔は仙台市内でもこういう川遊びができたんですけどねえ」と、遊びの選択肢が限られてしまう市街地育ちの子どもたちの現状に同情を寄せていた。

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わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第2回 僕たちの町を強くする「自然体験イベント」

「つばの沢」でニジマス捕りに興じる子どもたち。



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わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第2回 僕たちの町を強くする「自然体験イベント」

ニジマスを捕まえて、満面の笑み。生きた魚を手でつかむのは初めてという子どもばかり。



 15時。湧水整備と野鳥の森散策で、この日のイベントはすべて終了。参加者みんなで集合写真を撮り、解散となった。思いのほかハードな行程で、私たちスタッフは汗だく。小休止のあと、参加者に感想を聞いてみた。

「子どもが普段よりいきいきとした表情で、知らない子どもたちと一緒になって遊んでいるのを見て驚きました」(仙台市の女性)
「実家が(蔵王町の隣の)白石市なので、自然の中で遊ぶことが、とても懐かしかった。子どもたちにも沢遊びをさせたかったので、いろんな体験ができてよかったです」(子ども3人と参加した女性)

 いずれも満足そうな表情だったのが印象的で、このような自然体験のイベントは、リピーターも多いと聞いた。


宮城ならではの、強いコミュニティを継承したい。

 イベントを企画した特定非営利活動法人宮城県森林インストラクター協会は、主に企業の森づくり活動や学校の森づくりなどを支援しているNPO法人である。森づくり活動の支援を行いながら、子どもたちのための自然体験イベントも数多く行っている。なぜ、自然体験イベントなのか? その狙いを同協会の企画部長 事務局次長の木村健太郎さんは、次のように語る。

 「災害が起きた時に一致団結して対処できる強いコミュニティを持っていることこそが、本当の地域力です。これは、無形の財産。東日本大震災時、幸い、比較的地域のつながりが強かった宮城県や岩手県は、コミュニティを核とした地域力を発揮して支え合うことができた地域も多かった気がします。これからも、この地域力は維持していく必要があるでしょう。
 自然体験イベントを行う目的はさまざまですが、強い地域力をつくるという面では、大きく二つの目的があります。一つは、自然に多く接することによって環境に対する感性を鋭敏にし、自然素材を有効に活用する知恵を身につけておくことです。個人個人がたくましくなることによって、どのような災害にも冷静に対応できる強さが身につきます。もう一つは、普段接することのない地域や職種、世代の人々と交流することです。このような交流を重ねていくことで、強い地域コミュニティを継承していくきっかけになれば、と思うのです」

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わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第2回 僕たちの町を強くする「自然体験イベント」

特定非営利活動法人宮城県森林インストラクター協会企画部長 事務局次長の木村健太郎さん



  東日本大震災は地域コミュニティの大切さを気付かせてくれたが、今回の「い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクトにも、多少の影響を与えているようだ。

「本日のように水源の保全をテーマにしたイベントを行うようになったのは、子どもたちに、水道の水がどこから来ているのか、きれいな水とはどんなのものなのかを知ってもらいたい。そして、水の大切さと有り難みを実感してもらいたい。そのような思いからです。もちろん、東日本大震災のことも影響しています。震災後、宮城県では生活用水の大切さが改めて見直されているのです」 

 宮城県森林インストラクター協会が「い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクト」に参加したことが契機になり、木村さん自身も「もっと水源地を重視したイベントを行わないといけない」と強く意識するようになったという。自然体験イベントを通して、親子で自然についてもっと感じ、考える時間をもってもらいたい。そのような思いから、木村さんは、蔵王・湧水キッズ冒険隊の「隊長」として、子どもたちの自然体験を先導した。
 水資源の大切さを伝え、地域コミュニティの育成にも取り組む宮城県森林インストラクター協会。その活動は、強くたくましい日本の明日を目指している。

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わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第2回 僕たちの町を強くする「自然体験イベント」

◆ い・ろ・は・す ブランドサイト http://i-lohas.jp/

◆ “地元の水”応援プロジェクトサイト
http://c.cocacola.co.jp/si_ilohas/local_2013/concept.html