多彩な自然体験プログラムの持つ価値

 ところで、地域社会のサステナビリティーにとって最も切実な問題は、言うまでもなく人口の維持である。中でも、若年人口をいかに増やしていくかは日本中のあらゆる自治体にとって喫緊の課題であると言っていい。

 地域の生産人口減少を少しでも軽減するためには、そこが子育て世代にとって魅力的な場所であることが必要だ。前出の出南さんが言う。

 「子育て世代を引きつける要素の一つとして、町の教育水準はとても大切です。栗山町が環境ハウスという独自の環境教育拠点を持ち、しかも豊富な自然体験プログラムを構築していること、つまり、個性的な教育環境を持った町であることは大きな強みだと思います」

 では、自然体験プログラムとは、いったいどのようなものなのだろうか。NPO法人雨煙別学校が発行している『くりやまふるさと自然体験プログラム集』を見ると、「川流れ体験」「炭焼き体験」「オオムラサキしらべ」「ホタル観察会」「スノーシュー体験」など、45種類ものプログラムが掲載されている。しかも、スケジュールに合わせて複数のプログラムを組み合わせて体験することも可能だ。

 取材当日は、環境ハウスをベースにした東海大学の「環境保全演習」が行われていた。これは正式に大学の単位となる演習だが、スケジュールの中に「スノーシュー体験」など、いくつかの自然体験プログラムが組み込まれていた。

 さっそく取材陣も、このプログラムに同行させてもらうことにした。

 雪が降りしきるハサンベツ里山で、まずはスノーシュー(かんじきのこと)の装着の仕方をNPO法人雨煙別学校のスタッフから教わり、同法人の自然体験プログラム作成のリーダーである諸橋淳さんの先導で、雪に埋もれた沢の奥へと分け入っていった。

POWER OF COMMUNITY
わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第5回 次世代人材育成のために蘇った学校

POWER OF COMMUNITY
わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第5回 次世代人材育成のために蘇った学校

POWER OF COMMUNITY
わたしたちの地域とコカ・コーラの「未来志向」な関係
第5回 次世代人材育成のために蘇った学校





≪前のページ 「1」 「2」 「3」 「4」 「5」 次のページ≫