■お客様の購入数は1日平均1.3本

コカ・コーラ社が届けるのは、あくまでものどの渇きを潤す清涼飲料であって、データではない。お客様の手に冷たい「コカ・コーラ」が渡るまで、「コカ・コーラ」のリレーは続けられる。

スタッフの現地レポート! 「いつでもどこでも」おいしさを届け続けた コカ・コーラ社のリオ2016オリンピック

BMX会場での製品運搬カート

BMX競技が開催されたデオドーロオリンピック公園のXパークでは、次々に来場する観客たちの合間をぬって、「コカ・コーラ」を積んだカートが販売場所まで進んでいた。オリンピック開催期間を通して、各会場で最も効率的な配送ルートが日々、“開発”されていたのだ。

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キャスターつきの移動販売ワゴン

モバイルワゴン(日本で言う『どぶ漬け』のこと)は、どこの会場でも必需品だ。4万6,931人を収容する陸上競技場のエスタジオ オリンピコ ジョアン アベランジェでは、約40台のモバイルワゴンが使用された。競技が開催された日の観客1人あたりの製品購入数は、およそ1.3本だそうだ。

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パビリオン内のドリンクカウンター

オリンピック・パーク内のパビリオンでは、限定の「コカ・コーラ」ゴールドボトル(なんと、当日の日付や競技名が刻まれている)が、キンキンに冷やされた状態で来場者に配布され、好評を博した。

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数々のアトラクションで盛り上がる「コカ・コーラステーション」のカウンター

再開発が進むPorto Maravilha(ポルト・マラヴィーリャ)地区には「Parada Coca-Colaコカ・コーラステーション)」が特設された。同ステーションでは、ラテンアメリカ最大の「コカ・コーラ」グッズストアや、オリンピックをモチーフにした数々のアトラクションが運営され、ステーションの入り口には連日1,000人以上の行列ができるほどの盛況ぶりだった。

 

■「選手と挨拶を交わせるようになった」

コカ・コーラ社が製品を届ける場所は、まだ他にもある。年齢や国籍や性別、出場競技や味の好みも異なる約1万5,000人の選手が滞在する選手村には、のべ約50名のコカ・コーラ社のスタッフが製品を届け続けた。もちろん届けて終わり、ではない。選手の宿泊するコンドミニアムや食堂など、合計31の施設に点在する冷蔵設備内のコカ・コーラ社製品を切らさないようにするのが、最重要課題。選手村が最も盛り上がっていた開会式直後には、わずか3人のスタッフで500ケースを2トントラックに手積みし、納品したこともあったそうだ。

「ハードな仕事ですが、選手村で仕事をしていたおかげで、一流のアスリートたちとも自然に挨拶を交わせるようになったのが嬉しかったですね。私たちの仕事の原点である、製品をお客様に届けることの大切さを思い出させてくれる、貴重な経験になりました」と選手村を担当した日本人スタッフは語る。

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選手村のビル郡

選手村を担当するコカ・コーラ ブラジルのベニューマネジャーはこんな話をしてくれた。
「日々、改善だよ。ランチ1回につき、約4,000本の製品が消費されるから、補充担当は大忙し。実際に入村してみないと分からないことも多い。たとえば食堂の床にはゴムのような素材が敷かれている。これは私たちからすると製品ケースを滑らせて運ぶことができないから大変だった。それから選手たちの声を聞いて、大会2日目からは水だけでなく常温のジュースも用意したよ。ドイツの人たちはスパークリングウォーターを好む、というのも発見だったね」

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メディア・センター内の販売スペース

選手村に勝るとも劣らない人口密度と製品の消費量を誇るメディア・センターも、印象に残る場所の一つだった。今回、取材のためにリオを訪れた報道陣は2万5,000人にものぼると言われる。大会期間中、休むことなく世界中に情報を配信し続けたセンター内では、常温の水と、「コカ・コーラ ゼロ」が人気を二分していたそうだ。

 

■「東京2020」は、もう始まっている

冒頭でも触れたとおり、大会期間中のブラジルの季節は“冬”。日中の日射しは強いものの、日没を過ぎれば長袖のパーカーが必要な気候だ。

ところが、東京2020オリンピックが開幕する2020年7月24日は、夏まっ盛り。日本の“蒸し暑い”夏は、私たちのよく知るところだ。

「いつでもどこでも、冷たくておいしい『コカ・コーラ』をお届けする」

という「当たり前」を、滞りなく世界中の人々に体験してもらうことは、グローバルな飲料事業者としての責任でもある。

日本のコカ・コーラ社はすでに、2020年に向けた準備を始めている。今回、リオデジャネイロには、日本のコカ・コーラ社から7人のオペレーションスタッフが派遣され、約1ヵ月にわたってオリンピックの現場で必要とされるロジスティクスを学んできた。コンテナの配置、効率的な納品ルートの確保と警備体制のバランス、日本人スタッフとブラジル人スタッフとのコミュニケーション……。日々の業務はうまくいくことばかりではなかったが、日本人ならではの“カイゼン”マインドを発揮し、現地のスムーズなオペレーションをリードする存在となった彼らの働きぶりは、特筆に値する。

実際に現地でオペレーションを担当した日本人スタッフはこのように話す。 「ブラジルの人たちは、挨拶と感謝がコミュニケーションの基本です。ぜひ、見習いたいですね。東京でオリンピックが開催されるときには、そこに『おもてなし』の気持ちを加えれば、きっと世界中の人たちに感動を届けることができるはずです」。

4年後、特別な瞬間を届けるための“ウォームアップ”は、もう始まっている。

 

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