文=ミーガン・プリスラック

 

■年間何百万人もの観客を魅了するダンスカンパニー

ロケッツは、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールを拠点に活動するダンスカンパニー。目の高さまで脚を振り上げる完璧なラインダンスなどの華麗なパフォーマンスで、毎年何百万人もの観客を魅了しています。

そんな彼女たちの輝きが最高潮に達するのは、何といっても「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」と呼ばれるクリスマス公演です。ロケッツには120人以上のダンサーが所属していますが、ニューヨークでのクリスマス公演に出演できるのは80人だけ。ただし、その他のダンサーも休んでいるわけではなく、ニューヨークに来られない大勢のファンのために、米国各地を回っています。それほどの人気公演なのです。

ロケッツのアトランタ公演の際には、6人のダンサーがザ コカ・コーラ カンパニー(米国本社)を訪問してくれました。60年以上にわたって「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」のスポンサーを務めているザ コカ・コーラ カンパニーは、ロケッツにとって特別な思い入れのある存在だからです。

6人のダンサーは、「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」を通じて築き上げた長年の友好の証として、ザ コカ・コーラ カンパニーの従業員と交流したり、衣装を着たダンサーと従業員の記念撮影を行ったりもしました。米国北東部のマーケティング担当ディレクターを務めるドーリ・シルバーマンは、「『コカ・コーラ』と『ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー』は実り多いパートナーシップを築いてきました」と言います。

クリスマスを盛り上げるダンスカンパニー ロケッツがコカ・コーラ社にやって来た!

ポーラーベアと一緒に記念撮影

 

ロケッツと「コカ・コーラ」の深い関係

ロケッツは、1925年にミズーリ州で結成され、結成当初は「ミズーリ・ロケッツ」と名乗っていました。その後27年に、拠点をニューヨークに移しています。

ザ コカ・コーラ カンパニーがいつから「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」のスポンサーを務めているのか正確な記録は残っていませんが、「社内資料を調べた限り、少なくとも50年代にはスポンサーを務めていたことが分かっています」とシルバーマン

そんなロケッツと「コカ・コーラ」との間で結ばれた絆は強く、強固なものです。たとえば、82年ザ コカ・コーラ カンパニーが「ダイエット コカ・コーラ」を大々的にお披露目したのは、ラジオシティ・ミュージックホールのステージ上。また、「ダイエット コカ・コーラ」の最初のTVCMも、ロケッツのパフォーマンスとそれを堪能する観客の様子を描いたものでした。

2010年には「コカ・コーラ」のミニ缶も同じステージで発表され、ロケッツと「コカ・コーラ」の歴史に新たな1ページを加えています。

クリスマスを盛り上げるダンスカンパニー ロケッツがコカ・コーラ社にやって来た!

舞台裏で衣装合わせをするロケッツのダンサーたち(1958年)

 

■記憶に残るクリスマスプレゼント

もちろん、ダンサーたちが各公演に出演していないときも、ロケッツザ コカ・コーラ カンパニーの関係は続いています。むしろ舞台裏でこそ、彼女たちの真価が発揮されていると言えるかもしれません。

昨年は、人々の体力づくりを促すことを狙った、ザ コカ・コーラ カンパニーの「ゲット・ザ・ボール・ローリング」プロジェクトに、二人のダンサーが参加してくれました。ダンサーたちによる1時間のダンス教室では、目をキラキラさせた子どもたちが、ロケッツの有名な振付を無我夢中で習い、一緒に踊る喜びを噛み締めていたそうです。まさに、ロケッツからの最高のクリスマスプレゼントです。

さらにロケッツは、アトランタを去る前にもう一つ素敵なプレゼントを贈ってくれました。

プレゼントとは、1着の衣装です。これは「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」の75周年を記念した2007年のステージでお披露目され、“クリスマスシーズンの12日間”という有名なシーンで着用されたもの。後にこの衣装は、ロケッツが所属するマディソン・スクエア・ガーデン・エンタテインメントから、ワールド・オブ・コカ・コーラ博物館に寄贈されました。同博物館を訪れた人であれば誰でも、それを目にすることができます。このプレゼントはアトランタを訪れるファンたちに、いつまでも喜びを届け続けることになるでしょう。

クリスマスを盛り上げるダンスカンパニー ロケッツがコカ・コーラ社にやって来た!

ワールド・オブ・コカ・コーラ博物館に寄贈された衣装

 

ロケッツに関する五つのトリビア

最後に、ロケッツに関する五つのトリビア=豆知識をお伝えしたいと思います。

[その1]ロケッツのダンサーは全員が同じ身長……ではない。
ラインダンスで並んだダンサーたちは、あたかもまったく同じ身長であるかのように見えます。でもこれは、最も背の高いダンサーが中央に立ち、端に向かって身長順に並ぶことで生じる目の錯覚によるもの。巧みなイリュージョンですね。

[その2]ロケッツのダンサーになるには身長制限をクリアしなければならない。
ダンサーの身長は5フィート6インチ(約168cm)~5フィート10.5インチ(約184cm)と定められています。

[その3]ロケッツのダンサーには年齢制限もある。
18歳以上でなければダンサーになることはできません。

[その4]ロケッツは生粋のニューヨーク生まれ……ではない。
1927年にニューヨークに拠点を移す以前は、「ミズーリ・ロケッツ」と名乗り、ミズーリ州セントルイスを拠点に活動していました。

[その5]「コカ・コーラ」の看板がロケッツの公演に登場する。
「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」には、サンタクロースが乗ったそりがニューヨークの上空を飛ぶシーンがあり、ステージ上のスクリーンにはタイムズスクエアにある「コカ・コーラ」の看板が映し出されます。