文=ジェイ・モイエ

 

■「コカ・コーラ」と映画業界をつなぐキーパーソンがいた!

ザ コカ・コーラ カンパニー(米国本社)に勤めて19年になるステファニー・ミラーは、長い年月をかけて築き上げられてきた「コカ・コーラ」と映画業界の深い関係のカギを握る人物です。

なぜなら彼女は、映画会社をはじめ、航空会社、宿泊施設、テーマパーク、大学などとザ コカ・コーラ カンパニーの戦略的パートナーシップを手掛けてきたからです。2016年には、マイアミを拠点に開催される映画業界の見本市「ショーイースト」から、映画業界に多大な貢献をした人物に贈られる「殿堂入り」の称号が彼女に授けられています。

今回『Coca-Cola Journey』は、ミラー当人にインタビューを行いました。そして、「ショーイースト」殿堂入りがどのような意味を持つのか、コカ・コーラ社は映画業界にどのような貢献をしたのか、そしてキンキンに冷えた「コカ・コーラ」をお供に映画を楽しむ時間にはどのような特別な魅力があるのかを語ってもらいました。

知っているようで知らない「コカ・コーラ」と映画業界の深〜い関係

ステファニー・ミラー

 

■目指すはコカ・コーラ社も映画館もWIN-WINの関係

──「ショーイースト」の殿堂入りは、ご自身とザ コカ・コーラ カンパニーにとってどのような意味を持っていますか?

ミラー 自分が築いてきた映画業界とザ コカ・コーラ カンパニーのパートナーシップの意義を認められたことは、私にとって本当に大きな意味を持っています。今回の殿堂入りは個人的な栄誉であると同時に、ザ コカ・コーラ カンパニーが映画業界全体に貢献し続けてきたことの証明でもあります。私はザ コカ・コーラ カンパニーで素晴らしい同僚たちに恵まれ、仕事に取り組む彼らの熱意、チームワーク、プロ意識に日々鼓舞されています。チーム全体で取り組んできたことの成果が、このような評価につながったのだと思います。

──清涼飲料の提供以外では、ザ コカ・コーラ カンパニーはどのような形で映画業界に貢献しているのでしょうか?

ミラー 私は常々、チームの皆に、自分たちが取り組むプロジェクトの最終目標は、パートナー企業のビジネス全体に価値を提供することだと言い聞かせています。

たとえば、映画館の観客動員数は金曜から日曜にかけて増加し、月曜から水曜にかけては低下することが一般的です。そこで私たちは、月曜から水曜に映画館に人を呼び込むためには、映画の上映以外に何をすれば良いのかを考えました。そのようにして生まれた企画の一つが、オンラインゲームの「リーグ・オブ・レジェンド」と提携し、ゲームの世界大会を映画館でリアルタイムに上映するというものです。このようなイベントでは、売店での「コカ・コーラ」をはじめとする飲食物の売り上げが飛躍的に伸びます。それだけでなく、映画館側も、ファンが一体となって盛り上がる特別な体験を提供することがそのまま集客につながるので、あらゆる関係者の収益につながります。私たちの課題は、“清涼飲料を提供する”という一つのミッションにとどまらない広い視野を持ち、パートナー企業のために何ができるかを考えることなのです。

 

SNS世代だって映画館がお好き?

──「コカ・コーラ」と映画、ザ コカ・コーラ カンパニーと映画業界の関係はどのように変化してきたのでしょうか?

ミラー 映画鑑賞のお供は「コカ・コーラ」とポップコーン……というスタイルは、基本的に変わっていません。ただしスマートフォンやSNSの普及に伴い、消費者の興味の対象は分散してきていますから、私たちの戦略もそれに合わせて進化させてきました。“映画館に行く”という一通りの体験を通して、どのようにブランド価値を提供することができるのかを、これまで以上に考えるようになっているのです。

たとえば、映画の予告編を観るのが好きな方は大勢いますよね。そこで私たちは、予告編の上映時間中に流されるプロモーション動画の制作に関わることにしました。上映されるわずかな時間に観客の心を掴み、映画館に足を運んだ理由を思い出してもらうための、さりげない手助けをしているんですよ。

──ストリーミングサービスやSNSを通じたコンテンツのシェアなどによって、消費者はさまざまな形で手軽に動画を楽しめるようになりました。そのような環境下にあるにもかかわらず、わざわざ映画館に足を運んでスクリーンで映画を観ることの魅力が理解され、映画そのものの人気も続いている理由は何だと思いますか?

ミラー 映画館での映画鑑賞が、10歳代の若者にとって最も人気のある娯楽の一つであることは、現在も変わっていません。SNSの情報に24時間絶え間なく晒されている現代の若者にとっても、友人たちと一緒に映画館を訪れるという体験には、スマートフォンやPCで動画を見ることとは異なる、特別な魅力があるようです。また、映画の製作者も、消費者の五感を刺激する最先端の映画館の設備をフルに生かした傑作の数々を世に送り続けています。他の観客と一緒に感動の波に身をゆだねるのは、何物にも代えがたい素晴らしい体験です。あらゆる年代層の消費者が、そのような体験を求め続けているのです。

──映画鑑賞の体験と「コカ・コーラ」は、昔から切っても切り離せない関係にあります。この組み合わせがスペシャルなポイントはどこにあると思いますか?

ミラー 二つあります。一つは、「コカ・コーラ」を片手にポップコーンをつまみながら映画を観るというスタイルには、儀式めいた楽しさがあるということ。つまり、映画の楽しみ方の定番として刷り込まれているんです。もう一つは、味わいのバランスが良いということ。ポップコーンは一口大で食べやすく、暗い空間で時間をかけて味わうのに格好のスナックですし、何といっても、「コカ・コーラ」の甘味とポップコーンの塩味の組み合わせは最高なのです。もちろん、飲料が他のコカ・コーラ社製品に変わっても、さわやかな清涼飲料とポップコーンをつまみながら映画を鑑賞することの消費者にとっての楽しみは変わりません。

知っているようで知らない「コカ・コーラ」と映画業界の深〜い関係

 

■映画業界の若き才能の育成にも着手

──ザ コカ・コーラ カンパニーは2016年に、映画館チェーンのリーガル・エンタテインメント・グループと提携して、学生の映画制作を支援するプログラムを復活させました。映画業界の若い才能の育成については、どのように考えていますか?

ミラー 映画業界には、芸術性とキャリアの追求に心血を注ぐ優秀な才能があふれています。このプログラムは、映画学校の最も優秀な学生たちに、映画業界で活躍するために不可欠な経験と作品を発信する機会を提供しています。尚、サポートを受けられるのはコンペの優勝者だけではありません。ファイナリストの5人までは脚本の承認を受けられ、映画制作に向けた資金援助を受けられる仕組みとなっています。リーガル・エンタテインメント・グループと提携し、彼らのキャリアを後押しする舞台を提供できることに、私自身とてもワクワクしています。

──最後になりますが、ミラーさんご自身の最高の映画体験はどのようなものですか?

ミラー それは、映画の上映前から始まります。家族と一緒に早めに映画館に行って、良い席を確保し、売店をゆっくり見る時間まで楽しむのが私の最高の映画体験なのです。映画館にファウンテンディスペンサーの「コカ・コーラ フリースタイル」(*)が設置されていればさらにいいですね! 「ダイエット コカ・コーラ」のオレンジフレーバーと、ポップコーンの組み合わせがお気に入りなんです。それから座席にゆったりと背中を預け、しばし現実を忘れて映画の世界に身をゆだねるのは、私にとってまさに至福の時間です。

*ファウンテンディスペンサーは、濃縮シロップを飲料水または炭酸水で希釈し、その場でドリンクを製造するマシン。ザ コカ・コーラ カンパニーの最新型ファウンテンディスペンサー「コカ・コーラ フリースタイル」ではタッチスクリーンを操作し、好みのドリンクを選択、ミックスすることができる。