文=ジェイ・モイエ

 

■飛び出し、波打つ! “3D『コカ・コーラ』”がニューヨークに出現

1日に約30万もの人々が世界中から訪れる“世界の交差点”=ニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエア。今年、ここに設置された「コカ・コーラ」広告看板があまりに斬新だということで、多くの通行人の度肝を抜いています。6階建てのビルほどの高さがあるこの広告看板は、1,760個のキューブ型のLEDディスプレイで構成され、それぞれのキューブが表示されるコンテンツに合わせて前後に動くことによって、圧倒的な視覚的効果をもたらしているのですが……百聞は一見に如かず。まずは、次の動画をご覧ください。

動画:世界初!タイムズスクエアの3Dロボティクスサイン

 

この新しい広告看板がタイムズスクエアにお目見えしたのは、2017年8月8日。同日に特設会場で行われたお披露目イベントには、大勢のファンが駆け付けました。現場では爽快なミストが放出され、キンキンに冷えた「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロシュガー」「ダイエット コカ・コーラ」「コカ・コーラ ライフ」がふるまわれると、ファンは大盛り上がり。イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

コカ・コーラ ノースアメリカ(北米事業)の事業戦略部門でグループディレクターを務めるキム・ナットは、今回の広告戦略について次のように述べています。 「私たちの狙いは、タイムズスクエアのせわしない雑踏の中に、立ち止まってリフレッシュできるひとときを生み出すことにありました。当社独自の3D技術によって『コカ・コーラ』ブランドが生き生きと躍動し、かつてない形で人々の注目を集め、記憶に残り続けることを願っています」

「Get ready!」のメッセージを表示した画面がリズミカルに飛び出す

 

■ギネスが認定「世界初の3Dロボティクス広告看板」

1890年代の壁画広告や、ロンドンのピカデリーサーカスをはじめとする繁華街の巨大ネオンサインにも象徴されるように、「コカ・コーラ」はその歴史を通じて、屋外広告の表現方法の可能性を切り拓いてきました。

もちろん、今回の広告看板も例外ではありません。お披露目の際には『ギネス世界記録』の公式認定員が列席し、この広告看板は見事、「世界初の3Dロボティクス広告看板」「世界最大の3Dロボティクス広告看板」の二つの世界記録に認定されました。

1954年にロンドンのピカデリーサーカスに設置された「コカ・コーラ」広告看板

 

コカ・コーラ」が初めてタイムズスクエアに広告看板を設置したのは、1920年のこと。その性能や機能は時代に合わせて進化を続け、2004年には一度大きなリニューアルを行ないました。今回のリニューアルにあたっては、ザ コカ・コーラ カンパニーの研究開発、IT、マーケティング各部門と多くの外部パートナーが結集し、4年もの年月をかけて設計、性能試験および製造に取り組んできました。

コカ・コーラ ノースアメリカのコネクションズ部門でバイスプレジデントを務めるケイティ・ミラーは、今回のリニューアルの意図を次のように語ります。 「タイムズスクエアは米国を代表する名所で、屋外広告の設置場所としては世界最高峰ともいえる場所です。だからこそ、私たちはかつて誰も見たことのない広告看板で世界を驚かせたいと考えたのです。2017年夏の『Share a Coke』キャンペーンではこの広告看板を活用し、タイムズスクエアを訪れるあらゆる文化的背景を持つ人々が、人とつながる体験の素晴らしさを分かち合う、絶好の機会をつくり出すことができました。それをさらに超える感動体験を、今後も提供し続けたいと考えています」

名前入り「コカ・コーラ」ボトルも登場

 

■屋外広告は24時間カスタマイズの時代

最新の技術を駆使して製作された広告看板の大きさは、高さ約20メートル、幅約13メートル。高解像度のLEDキューブはプログラミングによって個別に前後に動かすことができ、平面のスクリーンにはない迫力をもたらしてくれます。度重なる厳しい耐久試験をクリアしており、あらゆる天候に耐えうる強度を備えていることも証明されています。

新しいのはその構造だけではありません。ニューヨークの通勤者と観光客それぞれに向けたコンテンツが用意され、曜日や時間に応じて最適な広告が提供されるようにもなっています。たとえば、お昼前にオフィスを出たビジネスパーソンがふと広告看板を見上げたら、「コカ・コーラ」が添えられたランチの映像が現れて食欲をそそられてしまう……ということが既に起きているかもしれません。

「1日の気分に合わせて音楽のプレイリストをつくるのと同じように、私たちはこの広告看板を使って、24時間のコンテンツのプレイリストをつくることができるんです。これからも、ブランドの訴求力を最大化し、ファンのみなさんを魅了し続けるコンテンツを仕掛けていきますよ」とナットは最後に語ってくれました。