文=コカ・コーラ ジャーニー編集部

12月下旬から年明けにかけて、多くの国はホリデーシーズンに入ります。
ホリデーシーズンの中でも世界的にメジャーな祝日といえば、クリスマス。
今回は5つの国のクリスマスの風習や特徴をご紹介しましょう。

■ フィリピン:世界一長〜いクリスマスシーズン

フィリピンでは9月になると早くもクリスマスムードが漂い始め、商業施設からハロウィーンの飾りが外された頃には、クリスマスイルミネーションが本格的に輝きだします。そうなんです。フィリピンは、クリスマスシーズンが世界一長い国なのです。
驚きの風習がいっぱい!
世界各国クリスマス事情

フィリピンはかつてスペインの植民地であったことから、国民の大多数がカトリック教徒です。クリスマスに先立って行われる、「シンバン・ガビ」と呼ばれる9日間連続の早朝ミサも、植民地時代にルーツがあると言われています。
また、フィリピンでは、「パロール」と呼ばれる星形の提灯がクリスマスシーズンを通して家々の窓を彩ります。この提灯はベツレヘムの星をかたどっており、その名前も、提灯を意味するスペイン語「ファロール」に由来しています。
フィリピンのタガログ語で、「メリークリスマス」は「Maligayang Pasco.(マリガヤン・パスコ)」と言います。

■ スウェーデン:燃やされる運命のワラ細工のヤギにときめく

欧米諸国には、クリスマスに「ユール・ログ」と呼ばれる大きな薪を燃やす風習があります。しかしスウェーデンでは、薪の代わりに、なんとヤギを燃やす町があるのだとか……?
スウェーデンにはクリスマスの時期、「ユールボック」と呼ばれるヤギを飾る習慣があります。もちろん本物の動物ではなく、基本的にはワラ細工の置き物です。このヤギの源流は、キリスト教が普及する以前の北欧神話にあると言われていますが、現代ではクリスマスのオーナメントとして人々に親しまれる存在となっています。
スウェーデンのイェブレ市では、1966年以来、クリスマスシーズンに巨大な「ユールボック」が飾られています(冒頭写真)。製作に相当なお金と手間がかかっているのだろうと思われますが、このヤギは毎年、人々に火をつけられたり、誘拐されたり、ありとあらゆる方法で痛めつけられてきました。地元当局によると、過去飾られた45頭のヤギのうち、少なくとも28頭が「器物損壊」の憂き目に遭っているのです。
スウェーデンの英字新聞The Local紙によると、「(イェブレの)市民の半数がその巨大な動物を誇りに思っているが、残りの半数は、それを燃やし尽くすことに同じくらいの喜びを感じている」とのことです。
スウェーデン語で「メリークリスマス」は「God Jul.グー・ユール)」と言います。

■ オーストラリア:真夏のクリスマスはバーベキューで楽しむ!

オーストラリアのクリスマスは、例年、1年で最も気温の高い時期にあたります。だからクリスマスシーズンには、しんしんと雪が降るどころか、雷雨や山火事に見舞われることも珍しくありません。
驚きの風習がいっぱい!
世界各国クリスマス事情

それでも、他のどこの国にも負けないくらい熱心にクリスマスを祝うのがオーストラリアの人々です。最近では、首都キャンベラに住む個人宅のクリスマスイルミネーションが電球50万個を使ってギネスブック入りを果たしました(2014年11月)。
オーストラリアの人々の一部は、ヨーロッパからオーストラリアに渡って来た祖先の伝統を重んじて、英国式のディナーを楽しみます。他方、真夏のオーストラリアらしく、野外でバーベキューを楽しむ人たちもいます。毎年4万人に上る人々がシドニーのボンダイ・ビーチに押し寄せ、バーベキューをしながらクリスマスを祝うのです。
さらに、メルボルンでは、76年の伝統を持つ野外コンサート「Carols by Candlelight」が開催されます。19世紀のオーストラリアの伝統に端を発し、現在では大規模な野外フェスに発展しているこのイベントは、視覚障害のある人を支援する団体「ビジョン・オーストラリア」の活動資金を集める目的で開かれています。そのオーストラリアでの成功を受けて、近年では世界中で類似したイベントが開催されるようになっています。