明治16年1月27日、伊勢新聞三重日報の2紙に
日本で初めて求婚広告が掲載されました。
そのことから、1月27日は「求婚の日」とされています。
今回は、この日にちなみ、
最新のウェディング事情をリサーチしてみました。

文=小山田裕哉
インタビュー写真=村上悦子

 

■カップルの約半数が「ナシ婚」の時代

お話をうかがったのは、年間1万組以上のカップルが利用する「プラコレWedding」を運営する、冒険法人プラコレさん。ウェブサイトを通じて、プロのウェディングプランナー(結婚式のプランニングやプロデュースをする人)とカップルをマッチングしてくれるサービスを提供し人気を博しています。

最大の特徴は、従来のウェディングサービスが「会場とプランを選ぶもの」だったのに対して、プラコレでは、同サービスに登録している全国各地のプランナーを直接選ぶことができるところ。プランナーの方々に直接相談できるから、カップルの好みに応じて、オリジナルの演出や料理まで自由に決めることができるのです。

今回取材に応じてくれたのは、同社代表取締役CEO武藤功樹さんと、同社ウェディングアドバイザーの吉村みなみさん。お二人によると、近年のウェディング市場では、定番の「ホテルの宴会場で披露宴」というプランを選ぶ方は減少傾向にあり、一方で、そのカップルならではの個性を重視した結婚式を挙げるケースが増えているそうです。

「求婚の日」記念特別企画!今どきウェディングを象徴する3つのキーワード

写真左から、冒険法人プラコレ 吉村みなみさん武藤功樹CEO

「式場を選んでからウェディングプランを考えると、どうしても会場の制約によって、できることとできないことが決まってしまいます。近年は『ナシ婚』(入籍だけして結婚式を挙げないこと)を選ぶカップルも増えていますが、それは『結婚式をしたくない』というよりも、『定番の結婚式なら、やらなくていい』という考えが背景にあると感じています。実際、式を挙げることに前向きでなかった方でも、プラコレのサービスを通じて、『こんな結婚式もありますよ』と提案すると、『それだったら挙げてみたい』と喜んでいただけます」(武藤さん

結婚式場選びの口コミサイトを運営する株式会社みんなのウェディングは、2014年の婚姻件数64万9,000組(厚生労働省2014年人口動態統計)に対して結婚式件数は35万組(2005年サービス産業実態調査)となっていることから、「入籍者の約半数がナシ婚」だと推測しています。

さらに、「ナシ婚」の実態について調査した、同社のアンケート結果(みんなのウェディング「ナシ婚」に関する調査2016 ~ナシ婚層の実態~)によると、ナシ婚を選ぶ理由として、

・経済的事情(22.8%)
・おめでた婚(18.4%)
・セレモニー的行為が嫌(18.7%)

という3つを挙げるカップルが多いようです。

一方で、それぞれの回答の理由を見てみると、「妊娠が判明し、体調が優れなかったため挙式はしなかったが、機会があればぜひやりたい」「カジュアルなパーティー形式ならみなさんへの挨拶のためにもしたいと思った」などという意見が挙げられていることからも、結婚式そのものについては否定的ではない様が見て取れます。

それでは、今どきのカップルが「こんな結婚式なら挙げてみたい!」と思うウェディングプランとは、どんなものなのか? プラコレ武藤さん吉村さんは、3つのキーワードを挙げてくれました。

 

■今どきウェディングの特徴その1:ストーリー性

「友人や両親の挨拶があって、ケーキカットがあって……という型にはまったウェディングプランではなく、お二人ならではのストーリーを取り入れたいというニーズが増えています。たとえば、プラコレでお手伝いした中には、こんなケースがありました」(武藤さん

「求婚の日」記念特別企画!今どきウェディングを象徴する3つのキーワード

写真提供:プラコレWedding

武藤さんが紹介してくれたのは、何と、新婦のご両親に向けたサプライズ結婚式の事例。実は、この新婦のご両親は結婚式を挙げていませんでした。そこで自身のウェディングプランを企画する中で、「自分たちだけでなく、両親にも手づくりの結婚式をプレゼント」することになったのだとか。

実行日は、新郎新婦の前撮り(結婚式より前にドレス姿を写真に収めておくこと)の日。花嫁と一緒に母親もウェディングドレスを着て撮影するのが流行っているという嘘の情報を教え、当日は新郎新婦だけでなく、新婦のお母様とお父様もドレス&タキシード姿になってもらいました。

撮影のために会場に入ってもらうと、そこにはサプライズで集まった親戚一同が待っており、参加者みんなが「結婚28周年おめでとう」と祝福。自分たちだけが祝われるのではなく、育ててもらった両親に何よりも感謝したいという新婦の思いが込められた、まさにこのカップルならではのストーリーが詰まったウェディングとなったのです。

「求婚の日」記念特別企画!今どきウェディングを象徴する3つのキーワード

写真提供:プラコレWedding

 

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