地域社会の良き隣人として社会的責任を果たす企業……
それは、コカ・コーラシステムのもう一つの顔です。
日本のコカ・コーラシステムが地域社会とともに歩むために行ってきた数々の取り組みとこれからのビジョンを、 日本コカ・コーラ株式会社 代表取締役社長のティム・ブレットが語ります。

本題に入ります前に、2016年4月に発生した「平成28年熊本地震」で被災されたすべての方々に、コカ・コーラシステムの全従業員を代表し心よりお見舞いを申し上げますとともに、一刻 も早く被災地のみなさまが元の生活に戻ることができるよう、 お祈り申し上げます。

今回の地震でも、コカ・コーラシステムはさまざまな支援活動に取り組ませていただいております。熊本県に「熊本工場」を持つコカ・コーラウエスト株式会社は、震災発生直後から災害支援型自販機で製品を無償提供させていただくのと同時に、被災地である熊本県、大分県の自治体へ「森の水だより2L PET」「い・ろ・は・す 555ml PET」などの製品を約60万本ご提供 させていただきました。小さなことではありますが、このような取り組みが、少しでも被災地のみなさまの支援につながればと願ってやみません。

製品を通じてさわやかで
特別なひとときをもたらすために



コカ・コーラシステムのビジネスのミッション。それは、製品を通じてお客様にさわやかで特別なひとときをもたらすことです。130年前に米国アトランタで誕生した「コカ・コーラ」のビジネスは現在、世界200ヵ国以上で事業展開されるまでになっていますが、そのミッションは各国共通のものであり、昔も今も変わりません。

本年、事業展開 59年目を迎えた日本市場においても、全国ボトラー各社とこのミッションを共有し、炭酸飲料をはじめとする幅広いカテゴリーの清涼飲料製品をお客様に提供してまいります。

企業の持続的な成長は地域社会の活性化あってこそ

ザ コカ・コーラ カンパニー(米国本社)は、長期成長戦略 「VISION2020」の中で、2020年までに世界全体で事業規模を倍増させるという目標を掲げるとともに、サスティナビリティー分野での取り組みにもより一層力を注いでいくという強い決意を表明しています。

なぜならコカ・コーラシステムは、製品を手にする一人ひとりのお客様およびお客様が生活する地域社会に事業活動を支えられており、地域社会の活性化なくしては、私たちの企業としての持続的な成長はないからです。

コカ・コーラシステムは、サスティナビリティー分野の取り組みを3つの領域に分けて考えています。その3つとは、「個人(お客様)」(私たちはこの領域を “me”と表現しています。お客様の健 康とハピネスに貢献する活動です)、「地 域社会」(私たちはこの領域を“we”と表現しています。地域社会に貢献する活動です)、「環境」(私たちはこの領域を“world”と表現しています。持続可能な地球環境への取り組みです)という、清涼飲料メーカーの事業と関係の深い領域です。 それでは、それぞれの領域における具体的な活動をご紹介させていただきましょう。

サスティナビリティー分野の取り組み1 :
人びとが気軽に身体を動かす機会を提供します(me)



人びとの活動的で健康的な生活習慣づくりのお手伝いをすることは、コカ・コーラシステムが掲げる目標の一つ。だからこそ、人びとが健康的に身体を動かす機会を全世界200ヵ国以上で提供しています。スポーツイベントの支援にも積 極的に取り組んでおり、その対象は、80年以上にわたりパートナーシップを継続しているオリンピックなどの世界的規模のイベントから、小規模ながら地域に根ざした活動までさまざまです。

オリンピックイヤーの今年は、IOC( 国際オリンピック委員会 ) と共同で展開する『Olympic Moves』の活動に力を入れてまいります。これは、コカ・コーラならではの取り組みで、誰でも気軽にスポーツを楽しめる機会を提供することで、人びとに身体を動かす楽しさを思い出してもらおうというものです。オリンピックの競技種目をベースとした 5つの競技を体 験いただく機会を、主に全国の中学生を対象に展開していきます。

サスティナビリティー分野の取り組み2:
東日本大震災 被災地復興への継続的な支援(we)



コカ・コーラシステムは、2011年より「コカ・コーラ復興支援基金」を通じて、岩手県、宮城県、福島県の復興支援を行ってまいりました。災害時の備えとなり、子どもたちの環境教育にも役立つという理由から始めた、小中学校の校舎に太陽光発電・ 蓄電設備を設置するという取り組みもその一つで、2015 年 12 月 までに、55校への設置・導入が完了しています。

サスティナビリティー分野の取り組み3 :
女性の活躍を支援する企業体として(we)



女性の活躍支援にも継続して取り組んでまいります。コカ・コーラシステムでは、コカ・コーラビジネスに関連する事業への参加を通じて2020年までに世界で500万人の女性の経済的自立を支援するプロジェクト、「5by20(ファイブ・バイ・トゥウェンティ)」 をグローバルで推進しています。日本では、2014年から同プロジェクトを展開。3 年目となる今年も、目標達成に向け取り組みを続けてまいります。

日本では、コカ・コーラ社製品の原材料である農産物や酪農の「生 産 者」の 女性に着目したプログラムを展開しております。1例として、ザ コカ・コーラ カンパニーが定める持続可能な農業の基本原則を学ぶ研修会を、茶葉の生産に携わる農家の女性を対象に開催し、知識の共有および理解促進を図るというものがあります。2015年末までに約600名の女性が同プログラムに参加されました。2016年も引き続き本プログラムを実施いたします。

サスティナビリティー分野の取り組み4 :
持続可能な地球環境のために(world)



コカ・コーラシステムは、製品製造時に使用した水と同じ量の水を2020年までにリサイクルして自然に還元することを目標に掲げ、さまざまな活動に取り組んでいます。その一環として、2013年から日本製紙グループ様と共同で、国 内外各地の森林を育成・管理するプロジェクトを実施しており、2015 年からは宮崎県えびの市と協働し、より長期的に森と水を守るための仕組みづくりを進めているところです。2015 年末時点で達成率 86%と予定を上回るペースでの成果をあげており、目標に向けて順調に進行しております。

エネルギー削減においては、2020年までに国内市場に設置されているすべての自動販売機に温暖化係数の低い自然冷媒を採用、ノンフロン化していく計画 を引き続き進めてまいります。 容器においては、軽量化と空容器の回収・リサ イクル推進の取り組みに加えPETボトルを使用するすべてのコカ・コーラ社製 品に、植物由来の原料を使用したPET、またはリサイクルPETを用いたPET ボトルの採用を推進してまいります。

また、飲料や容器の原材料においては、「持続可能な農業に関する指針 (SAGP)」(※)に適応する調達を行ってまいります。そして、社会経済および生産活動が100%持続可能な供給源からの調達を、2020年までに達成することを目指します。おかげさまで日本では、お茶やコーヒー豆において、2015年末までにこの目標を達成いたしました。

以上、サスティナビリティー分野の4つの取り組みについて説明してまいりました。取り組みはまだ道半ばではありますが、コカ・コーラシステムはこれからも確固たる信念を持って、事業活動を通じお客様に価値を提供するのと同時に、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。

※SAGP(Sustainable Agriculture Guiding Principle) は、職場環境や人権、環境保護、農業管理システムなどの領域において、コカ・コーラシステムが目指す高い管理基準を定義した独自認証です。

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<プロフィール>
ティム・ブレット/ 1968 年生まれ。91 年セント・アンドリュース大学歴史 学修士課程修了。同年ザ ギネス グループ入社。95 年ウォーカーズ入社。97 年ザ コカ・コーラ カンパニー入社。2011年日本コカ・コーラ副社長就任。13年より同社代表取締役社長。