基本的な考え方

コカ・コーラシステムでは、環境負荷の削減と事業の成長を両立させることが企業における持続的成長の基本要件であるとの考えのもと、取り組みを推進しています。2020 年を目標年とする製品のカーボンフットプリント(製品ライフサイクルの中で排出する CO2 の量)に関する中期目標達成を目指して、調達部門、製造部門、物流・輸送部門、販売部門までを網羅した事業全体での CO2 排出量削減の施策に取り組んでいます。

製造領域における取り組み

コカ・コーラシステムの製造領域では、カーボンフットプリントにおいて全体の約 8%の CO2 を排出しています。主に工場のエネルギーの重油から都市ガス・天然ガスへの転換やコージェネレーションシステム※1の導入、蒸気や圧縮空気使用量の最適化および漏れ防止、熱のカスケード利用※2 および断熱・熱交換の徹底などの生産性向上の施策強化を中心に、 2020 年目標達成を目指して取り組んでいます。 2016 年末時点で、全国 21 工場の内 20 工場において都市ガス・天然ガスを導入、8 工場でコージェネレーションシステムを導入しています。
※1 燃料を使用して発電しながら、その際に排出される熱を利用するシステムです
※2 熱の温度帯や用途に合わせて使用することです

工場での太陽光発電

北陸コカ・コーラボトリング株式会社の砺波工場では、オリックス株式会社に屋根を貸し出し、 4,922 坪に 15,810 枚(最大出力 1,502kW)の太陽光パネルを設置し、同社の太陽光発電事業に協力しています。発電した電力は、「再生可能エネルギー特別措置法」に基づき、北陸電力へ売電します。
また同様に、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の蔵王工場でも、カメイ株式会社に屋根を貸し出し、8,820 枚の太陽光パネルを設置しました。年間発電量は一般家庭 665 世帯分の年間消費電力量に相当する 2,255,484kWhを想定しています。
広大な工場の屋根を活用してクリーンエネルギー創出に協力することで、地球に配慮した工場となり、地域社会へさらに貢献することを目指しています。

物流・輸送領域における取り組み

コカ・コーラシステムの物流・輸送領域では、カーボンフットプリントにおいて全体の約 14%の CO2を排出しています。物流拠点の集約および物流ルートの見直しによる納品物流と販売物流の効率化やモーダルシフト※1、デジタルタコグラフやドライブレコーダーの活用や運転講習を通じたエコドライブの推進、車両の小型化やハイブリッド車を中心とする省エネ車両の導入を進めています。
※1 輸送手段を従来の自動車等から鉄道や船舶等の輸送手段

バイオディーゼル燃料の配送車両への導入

北海道コカ・コーラボトリング株式会社では、北海道帯広市が推進するバイオディーゼル燃料プロジェクトに参画し、バイオディーゼル燃料(生物由来油からつくられるディーゼルエンジン用燃料)を5%配合した軽油(B5 燃料)を製品配送車両に導入しています。バイオディーゼル燃料の導入により、CO2 排出量削減につながるとして社会的に期待されています。
導入した車両は、札幌市の清田工場と帯広営業所を結ぶ拠点間輸送で使用されている大型18 トントレーラー1 台と帯広市内の自動販売機、店舗等へ製品を配送するルートトラック2台、商用車1 台の、計4 台となり、年間約40,000 リットルのB5 燃料を使用しています。
帯広市との協働取り組みであることをあらわした専用の塗装・ラッピングを施し、より多くの方にこのバイオディーゼル燃料:B5 燃料を周知し、使用してもらえるよう、広く普及啓発にも努めています。

販売領域における取り組み

コカ・コーラシステムの販売領域では、カーボンフットプリントにおいて全体の約 26%の CO2 を排出しており、排出量の削減に取り組んでいます。また、 2020 年までに市場のすべての自動販売機に自然冷媒ノンフロン(CO2)を採用することを、日本のコカ・コーラシステムの目標として掲げています。あわせて、新規購入の自動販売機すべてに LED 照明を標準装備とし、省エネ型自動販売機「ピークシフト自販機」の設置も進めています。

「ピークシフト自販機」によるピーク時の電力使用量の削減

東日本大震災以降、世間での関心も特に高まっている電力需要の標準化への対策の一つとして、ピーク時間の消費電力削減を実現するために、富士電機株式会社と共同で開発された「ピークシフト自販 機」は、2013 年 1 月より 設 置 を 開 始 し、 2016 年末に全国の設置台数が 17 万台を突破しました。
コンプレッサーの小型化やヒートポンプ、ソーラー発電、LED 照明、人感センサーなどさまざまな革新的技術を採用した自動販売機を導入し、自動販売機 1 台あたりの年間消費電力量を過去 11 年間で約 2 分の 1 減少してきました。一般財団法人省エネルギーセンター主催の平成 25 年度省エネ大賞省エネ事例部門において、最高賞である「経済産業大臣賞」を、2013 年 12 月 12 日に表彰式が行われた第 10 回エコプロダクツ大賞(主催:エコプロダクツ大賞推進協議会)では「推進協議会特別賞(節電優秀賞)」を受賞しました。



 

自動販売機における自然冷媒の普及促進

コカ・コーラシステムでは、地球温暖化の原因の一つとされる温室効果ガス HFC を利用した冷媒使用を廃止するとともに、自然冷媒への転換方針を掲げています。2011 年には自動販売機の新機種開発において CO2 自然冷媒に一本化することを決定し、冷却性と省エネルギー性に優れた技術の開発と経済性の高い機種の量産を可能にするため、機器メーカー各社との緊密な協働を行っています。
取り組みは着実に進捗しており、自動販売機はすでに新規購入分をすべて自然冷媒に移行し、現在、市場に設置している自動販売機の大半を構成する缶・PETボトル自動販売機の約 50%で自然冷媒を使用しています。ショーケースについては、2010年より CO2 自然冷媒の導入を順次開始しており、ディスペンサーについては 2015 年から導入しています。
この HFC 廃止と自然冷媒の普及促進活動が評価され、日本コカ・コーラは 2015 年 8 月に「第 18 回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」(主催:日刊工業新聞社)で最高位の一つである環境大臣賞を受賞しました。

稼動中の自動販売機の使用電力削減策

コカ・コーラシステムでは、東日本大震災の影響による電力供給不足への対応として 2011 年夏季より継続して自動販売機の節電施策に取り組んでいます。2016 年夏季も節電協力が必要な地域、期間・時間帯において自主対応を求める清涼飲料自販機協議会の方針に従い、コカ・コーラシステムでは全国のお取引先のご理解・ご協力を得て 7 月 1 日より9 月 30 日まで、沖縄電力を除く全電力会社管内において自動販売機の冷却運転輪番停止を実施しました。
冬季も夏季と同様の対応をし、冷却運転の輪番停止と省エネ型自動販売機「ピークシフト自販機」の設置拡大を通じて、自主的な電力削減に取り組みました。

 

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[エネルギー削減/温暖化防止] PDF(740KB)

▼本年度レポートのダウンロードはこちら
https://www.cocacola.co.jp/sustainability/report