十分な水分補給が行われないと、私たちの体はどうなるのでしょうか。私たちの体重の約6割を占める水は、食品から得た栄養素を体のすみずみまで運んだり、脳や筋肉、腎臓や心臓といった器官を動かしたりするなど、私たちの生命を維持するための重要な役割を担っています。水分補給が不十分であると、集中力が失われる、運動能力が衰えるなど、体のさまざまな機能が低下してしまいます。私たちの生活にとって水分補給は必要不可欠なのです。


生命そのものに必要不可欠である「水*」は、体内でさまざまな重要な役割を果たしています。
水は私たちの体の大半を占めています。平均的に見て、体重の約60%が水分です。

*食品や飲料にも水分は含まれています。水を飲むことだけが水分補給ではないことに注意しましょう。

水分補給の役割を詳しく知りたい方は、以下の項目を選択してください。

細胞 | 筋肉と関節 | 消化管 | 体温 | | 皮膚 | 腎臓 | 心臓

細胞

摂取する食品に含まれる各栄養素が、必要とする場所へどのように運ばれるのかを考えてみたことがありますか。水分は、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど重要な栄養素を細胞へ届ける上で不可欠です。細胞に栄養が届くことによりエネルギーが生成され、生命が維持されます。

筋肉と関節

骨だけでなく筋肉と関節も、立ったり、座ったり、動いたりと、日々生活していく上で必要です。水分は関節の衝撃を和らげ、筋肉が適切に動くのを助ける働きをします。実は、筋肉の約70~75%は水でできています。

消化管

水分は食べ物の消化を助けます。口内の唾液から腸管下部の酵素溶液まで、消化管のいたるところに水分が存在しています。また、水分は栄養素の分解も助けます。分解された栄養素は血流に乗って、細胞まで運ばれます。

体温

汗には体を冷やす働きがありますが、それが水のおかげであることをご存じですか。体内の水分が熱の発散を促すことにより、体温が調節されます。体が熱くなりすぎると発汗によって水分が排出され、体の熱を逃がします。そのため、汗によって失われた水分を補給しないと、体温が高くなりすぎて危険な状態になる場合があります。

脳が適切に働くためには、十分な水分補給が必要です。軽度の脱水症状(体液不足により体重が1~2%減少した状態)になると、集中力が低下します。さらに、脱水により体重が2%以上減少すると、脳の情報処理能力や短期記憶能力が低下します。

皮膚

十分な水分補給によって、皮膚の弾力性、柔らかさ、血色の良さを保つことができます。水分は皮膚細胞を内側からも外側からも潤します。

腎臓

水分は腎臓にとって必要不可欠な成分で、老廃物、毒素、過剰な栄養素を取り除くのを助けます。十分に水分補給している健康な人の腎臓では、毎日180Lの水分がろ過されます。

心臓

水分は心臓が健康に機能するために重要で、血圧を平常値に保つ上で役立っています。脱水のために心拍出量が減少すると、心拍数が増加し、血圧が低下します。