この記事をまとめると、

① 脱水症のリスクは、食欲低下や大量の発汗、二日酔いなどに潜んでいる

② 脱水症を予防するために、コップ1杯の水分をこまめに摂取することが重要

③ 発汗で電解質も失ったら、スポーツドリンクでの水分補給が効果的

脱水症とは、体内の水分と電解質が少なくなった状態です1)。脱水症を防ぐために、水分はこまめに計画的に摂取しましょう。スポーツドリンクなどを利用し、電解質も一緒に摂取することも大切です。


脱水症になるのはどのようなときか
私たちの体の約6割は、水分と電解質が混ざった体液でできています1)。脱水症になるのは、体に入ってくる水分が少ないときと、体から失われる体液が多いときです1)。体に入ってくる水分が少なくなるのは、食欲が低下したときや病気療養のときなどです1)。体液は少しずつ減少しますが、その中でも電解質より水分のほうが多く失われます1)。一方で、体から失われる体液が多くなるのは、熱中症により多量発汗したときや感染症により下痢をしているときなどです1)。体液が急速に減少し、その中でも水分より電解質のほうが多く失われます1)。また、二日酔いや夏バテで消化機能が低下したときは、消化不良や吸収不良から脱水症を起こしやすく、倦怠感や吐き気を伴うこともあるので注意が必要です1)

日常生活ではこまめな水分補給を
脱水症を予防するために、こまめに水分を摂取することが勧められています1)。例えば、起床時、朝食時、10時ころ、昼食時、15時ころ、夕食時、入浴前後、就寝時というように計画的に摂取するとよいでしょう1)。1回の摂取量はコップ1杯程度とします1)
また、年代に応じた対応も必要です1)。例えば、自分で計画的に水分を摂取するのが難しい乳幼児には、保護者が定期的に摂取させてあげましょう1)。小中高生には、自由に水分を摂取できる環境を保護者や指導者が整えてあげる必要があります1)。成人は、喉の渇きを感じる前に水分を摂取し、介護が必要な高齢者には、介護者がタイムスケジュールを示しながら定期的に摂取させてあげるとよいです1)

スポーツドリンクは必要に応じて
スポーツドリンクは、運動による発汗で失われた水分や電解質を補給することができる飲料です1)。運動時はもちろん、炎天下や暑熱環境下での労働時など、体の水分を失う状況での水分補給にも効果的なので、必要に応じて利用するとよいでしょう1)
脱水症は、誰にでも起こりうる症状といえます。普段から水分を摂取することを意識し、脱水症のリスクが特に高まっているときは、より効果的な水分摂取の方法を心がけることが大切です。

 

参考文献
1) 谷口英喜, イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本[改訂版], 日本医療企画, 2018

 

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