「安全・安心」への取り組み

品質を守るシステム「KORE」

コカ・コーラシステムは、世界共通の「KORE(Coca-Cola Operating Requirements)」と呼ばれる独自のマネジメントシステムによるオペレーション管理を行っており、製品の品質についても「KORE」の厳格な基準のもとで品質管理を行っています。
「KORE」は原材料の調達から製造、物流・輸送、販売を経てお客様に製品が届くまでの各過程において「品質」「食品安全」「環境」および「労働安全衛生」に関する基準を網羅したシステムで、国際規格であるISOや各種法令の要求事項を満たしつつ、さらに厳しい方の基準を自らに課す内容となっています※1。オペレーションのチェック機能としては、審査登録機関が各項目の要求事項に対するパフォーマンス測定を、少なくとも年に1回実施しています。社外第三者からの客観的評価が加わることで、コカ・コーラシステムにおけるマネジメントシステムの公明・公正な運用が保証されています。
お客様がいつでも安心してコカ・コーラ社製品をお飲み頂けるよう、「KORE」に基づいた管理を軸とする「安全・安心」への取り組みを、継続的に積み重ねています。
※1「品質」に関してはISO9001に、「食品安全」はFSSC22000に、「環境」はISO14001に、「労働安全衛生」はOHSAS18001に準拠しています


 

「KORE」の全体構造

「KORE」は、「品質」「食品安全」「環境」および「労働安全衛生」の4つの側面について、それぞれの「方針」「基準」「規格」「要求事項/検査方法」「作業手順および参照文書(手引き)」の5つの階層に分けた体系で構成されています。「方針」から「要求事項」まで上位4つの階層においては、4側面において達成すべきゴール(「目的」)を示し、すべてを達成することが求められます。また、「作業手順および参照文書(手引き)」の階層では、ゴールに到達するための「方法」を示しており、世界のコカ・コーラシステムで実施されているベストプラクティスも共有されています。



 

グローバル企業ならではの品質管理システム

品質、食品安全、労働安全衛生および環境の4側面から成り立つ「KORE」は、コカ・コーラシステムの世界共通の品質基準をベースに、一定の品質レベルを提供するための仕組みが確立されていること、他国での学びをもとに国内法令より厳しい基準で水平展開され続けている点で、グローバル企業ならではの優れたシステムといえると思います。また、製造工場においてはISO9001、ISO14001、OHSAS18001、FSSC22000の4つの国際的なマネジメントシステムの基準に基づいた管理がなされ、ザ コカ・コーラ カンパニーのグローバル監査部門による非通知の監査、それに基づく是正、改善の仕組みがあり、運用も厳格なものになっています。
さらに日本における運用については、厳しいグローバル基準に加え日本独自の法令や市場に対応した要求事項も追加され、それらを確実に共有するため「KORE Japan」という管理サイトによる日本語対応と管理がなされています。特に環境側面では水リスクに注力されており、世界共通のルールのもと、厳しい品質基準や法規制への対応をベースとして、製品製造で使用した量と同等量の水を自然に還元する取り組みが展開されています。これは、過去の経験に基づき世界中で水リスクと向き合っているグローバル企業ならではの取り組みといえるでしょう。モニタリングについては、米国・アトランタ本社のテクニカル部門に所属する「Global Audit Organization(GAO)」という組織が、工場に対して監査を非通知で実施しています。品質と食品安全と、環境・労働安全衛生の2つのカテゴリーに分かれ約1週間かけて監査する体制になっており、ISOなどの監査と別に実施されている点は、このシステムの信頼性を高めているといえるでしょう。監査の結果が悪い場合は取引停止となることもあるとのことですが、不具合が発見された際には、通常はまず工場に是正処置報告書を提出し、それに基づき行動計画を策定し、KPIを共有するとともにその進捗をチェックし、その一連の内容をグローバルにシェアするという極めて合理的な仕組みになっています。また、日本は独自性の高い製品ラインナップを提供する中で、新設備、新製造ライン、新技術の導入に対応、または工程を変更する際には、日本コカ・コーラの責任で妥当性確認を実施し、日本のローカルの課題にも柔軟な対応ができています。
サプライヤーについては、食品安全に関する認証FSSC22000などの取得を促し、危機管理委員のトレーサビリティの調査を実施しています。また、サプライヤーへの監査をグローバルのチームで実施していますが、日本は独自の製品群が多く独自の原材料があるため、日本で調達して日本国内に納める原材料メーカーには日本のチームが対応するようになっています。「KORE」の強みは、ザ コカ・コーラ カンパニーのあらゆる分野の世界的プロフェッショナルの知見を活かせることでもあり、これはグローバル企業ならではの財産です。コカ・コーラシステムには、グローバル企業の責任として品質管理においても引き続き世界をリードしていかれることを期待します。

サステイナビジョン 代表取締役 下田屋毅氏
サステイナビジョン 代表取締役 下田屋毅氏

 

最高の原材料を求め、安全に運ぶ

サプライヤー基本原則

コカ・コーラシステムでは品質の高い原材料を確保するとともに、原材料を供給するお取引先企業の公正性を評価するための規範として定めている、「サプライヤー基本原則」を世界共通で適用しています。「サプライヤー基本原則」は、世界で事業を展開するザ コカ・コーラ カンパニー が、各国で異なる法令や習慣、経済状況を踏まえた上で企業として重視する価値観をお取引先と共有する役割を担っており、法令遵守を基本とする10項目の行動原則で構成されています。新規のお取引先との取引開始時には「サプライヤー基本原則」に対する合意の上に契約を結んでいます。また、取引開始後は第三者による監査を定期的に行い、適用状況を確認しています。
加えてすべての原材料サプライヤー工場では、GFSI( グローバル食料安全イニシアチブ)に準拠した規格(FSSC22000、SQFなど)取得に取り組み、認証を取得しています。
日本コカ・コーラはすべての製品の原液を、コカ・コーラビジネスソーシングが容器やラベルを日本のボトラー社へ供給しています。

なお、製品の原材料調達においては、国内外のお取引先から購入した原材料を、お取引先が発行する検査証や検査データをもとに確認した上で、日本コカ・コーラでも再度検査を行っています。また、品質管理の一環として、輸送時のセキュリティについても最大限に配慮しています。

サプライヤー基本原則の詳細はこちら>

 

製造過程における取り組み

日本のコカ・コーラシステムの全22の工場※1では、マネジメントシステム「KORE」の要求事項をクリアすることに加えて、ISO9001、ISO14001、OHSAS18001などの国際規格を認証取得しています。特に食品安全の規格においては、すべての製造協力会社(工場)で、GFS(I グローバル食品安全イニシアチブ)に準拠した規格(FSSC22000)取得に取り組み、認証を取得しています。水質に関しては、世界保健機関(WHO:World Health Organization)の定める分析項目および分析値を日本国内の水道法や水質基準と照らし合わせ、より厳しい方の基準を採用しています。各工場では、社内で資格認定された検査員が官能検査、理化学検査、外観検査などを日常的に行い、さらにコカ・コーラシステムの水質基準への適合性も毎年確認しています。水質に関する確認項目は280以上におよびます。

また、各工場では社員・従業員の健康状態を毎日確認することで労働安全と衛生管理にも注意を払っています。さらに、製造工程でのリスクを軽減するため、事故の予知訓練をもとにリスクの査定(リスクアセスメント)を実施し、起こり得るリスクの定期的なチェックを行っています。

※1 全22の工場には、守山工場を含みます

 

工場の様子
工場の様子

 


 

工場出荷後の「安全・安心」を守る取り組み

コカ・コーラシステム独自のマネジメントシステム「KORE」は、製品の輸送・販売段階における品質管理の要求事項を設けており、その要求事項に沿った管理を行っています。例えば、店頭での製品の品出しのタイミングや、適切な加温・冷蔵の温度検証、自動販売機の適正在庫管理、製品販売待機時に起こる微妙な変化など、ボトラー社と共同で研究を重ね改善につなげています。また、コカ・コーラ社製品を販売するすべてのチャネルで品質が維持されるよう、担当社員・従業員に製品管理ガイダンスを配布して管理徹底を図っています。
日本コカ・コーラでは、製品出荷後の品質管理の一環として、製品の定期買い取り調査を行っています。これは、毎月製品を無作為に市場から購入して上海にあるザ コカ・コーラ カンパニーのテクニカルセンターへ送り、厳密な品質検査にかけるものです。買い取り調査により、市場で販売されている製品がコカ・コーラ社製品に求められる品質基準を維持していることを確認しています。

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