ザ コカ・コーラ カンパニーの環境ビジョン
ザ コカ・コーラ カンパニーは、2020年までに全世界で達成を目指す環境ビジョンとして持続的な水資源利用におけるリーダーとなること、また飲料容器(パッケージ)の省資源化や地球温暖化防止・エネルギー削減の分野において飲料業界のリーダーになることを掲げています。
コカ・コーラ環境2020年目標
日本のコカ・コーラシステムでは、環境サスティナビリティー(持続可能性)への取り組みの指標として2020年までの目標を設定しています。「水資源保護」「エネルギー削減/温暖化防止」「容器の新たなビジョン」「持続可能な農業」の4つを重点分野として設定し、取り組みを推進していきます。
水資源保護
2020年までに、製品製造に使用した量と同等量の水を自然に還元することを目指します。その達成のために、水使用効率の改善、水の再利用と排水管理の徹底、そして水資源涵養の取り組みを通じて強化していきます。
- 製造プロセスにおける水使用効率の改善
- 製造プロセスで使用する水の再利用と、自社基準または国内基準のうち厳しい方の基準を採用した排水管理の徹底
- 流域保全計画や地域の水源涵養に貢献する計画・活動への支援を通して、清涼飲料となる分の水量を育み、工場水源域の水資源を涵養
エネルギー削減/温暖化防止
2020年までに、製品のカーボンフットプリント(製品ライフサイクルの中で排出するCO2の量)を2010年比で25%削減することを目指します。
2020年目標は、製品の原材料から容器、製造、配送、そして販売(主に自動販売機)までを取り組みの対象とします。また、温暖化防止の取り組みの一環として、2020年までに国内市場に設置されているすべての自動販売機をノンフロン化し、温暖化係数の低い自然冷媒を採用します。
容器の新たなビジョン
容器については、ザ コカ・コーラ カンパニーは持続可能な容器に関する2020年目標をさらに進化させ、「廃棄物ゼロ社会」の実現を目指す新たなグローバルプランを発表しました。日本においても容器に関する取り組みを抜本的に見直し、2030年までに、①PETボトルの原材料としてリサイクルPETあるいは植物由来PETの採用を推進、②政府や自治体、飲料業界、地域社会と協働し、国内のPETボトルと缶の回収・リサイクル率の更なる向上に貢献、③清掃活動を通じて地域の美化に取り組み、容器ゴミ、海洋ゴミに関する啓発活動に積極的に参画していきます。
容器の新たなビジョンの詳細はこちら>
持続可能な農業
2020年までに、清涼飲料の原材料となる主要な農産物を100%持続可能な供給源から調達することを目指します。
原材料調達における独自認証「持続可能な農業に関する指針(SAGP:Sustainable Agriculture Guiding Principle)」※1に適応する調達を行っていきます。緑茶やコーヒー豆において、2015年末時点では、100%持続可能な供給源からの調達を既に達成しており、※2今後は果汁を含む主要農産原料に重点を置いて取り組んでいきます。
※1 サプライヤー基本原則は、職場環境や人権、環境保護、農業管理システムなどの領域において、コカ・コーラシステムが目指す高い管理基準を定義した独自認証です
※2 指定原材料などの例外を除く
持続可能な農業に関する指針(SAGP)について詳しくはこちら>
日本コカ・コーラ渋谷本社ビルの「LEEDプラチナ認証」取得
日本コカ・コーラは2016年7月より東京都・渋谷に建設した新社屋を本社として、事業を行っています。この本社ビルが、国際的な建築物の環境性能評価制度「LEED(Leadership in Energy and Environment Design)」における最高評価レベル「プラチナ」の認証を取得しました。
「LEED」は、米国グリーンビルディング協会が開発した建築物の環境性能評価システムで、水やエネルギーの効率的利用、室内環境、持続可能な材料や資材の利用などにより、ビルの環境性能を評価して付与されるものです。環境性能に優れたビルを建設・活用することで、環境サスティナビリティーに貢献します。
【日本コカ・コーラ渋谷本社ビルが評価された点】
1. 節水
- 雨水の再利用の推進
- 土壌センサーを設置し、土が乾燥してきた際に自動的に水やりを行うシステムを採用
- 節水型のトイレや、定量で止まる手洗いの自動水栓の設置
- これらの工夫により、アメリカで定められた基準を60%上回る節水を実現
2. 省エネルギー
- 効率の良い空調機器を選定し、利用者の多少や周辺環境によって運転を制御するシステムを採用
- LED照明の全面採用
- アメリカで定められた基準を38%上回るエネルギー削減(コスト比)を実現
3. 立地と交通
- バスや電車などの公共交通機関へのアクセスがよく、通勤時の環境負担が少ない
- 自転車置き場やシャワー室を完備し、社員に対して自転車での通勤を推奨
4. 環境にやさしい清掃方法
- 清掃に使う消耗品は、環境に配慮したものを採用
- 普段の清掃の中で汚れが小さいうちに除去していく工夫
- 清掃員へのトレーニングを実施し、建物使用者のフィードバックを清掃に生かす仕組み
5. 自然光が入る室内環境
- 建物内に昼間の太陽光が届くよう設計
- 内部から外部への視線、窓からの眺めを確保し、建物利用者が快適に過ごせるように工夫
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▼サスティナビリティーレポート2018年度版資料ダウンロードはこちらhttps://www.cocacola.co.jp/sustainability/report/
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