事業と環境の持続的な成長は、現状に安住せず、チャレンジャーとして課題に向き合い、強みを発揮することによってのみ可能です。

コカ·コーラのミッションは、製品を通じてお客様に、いつでも、どこでも、さわやかさとハッピーなひとときをお届けし、社会に価値ある前向きな変化をもたらすことです。私たち日本コカ·コーラと、コカ·コーラボトラーズジャパン株式会社、北海道コカ·コーラボトリング株式会社、みちのくコカ·コーラボトリング株式会社、北陸コカ·コーラボトリング株式会社、沖縄コカ·コーラボトリング株式会社から成る日本のコカ·コーラシステムは、「コカ·コーラ」をはじめとした炭酸飲料から、コーヒー、お茶、水、ジュース、エナジー飲料などの幅広いカテゴリーにおいて、日本のお客様の多様な嗜好やライフスタイルに寄り添った製品を展開しています。現在国内で販売されているブランドは50以上、製品数は800以上を数え、世界的に見ても製品ポートフォリオの多様性は際立っています。

私たちはこの先進的な市場において、今後も地域に根差した事業活動を通じ、持続的な成長を目指しています。そのためには、多くの課題と向き合う必要があることも理解しています。昨今、国際的な議論が交わされている海洋プラスチックごみ問題への取り組みも、その一つです。2018年1月、私たちは、自社製品をよりサスティナブルに設計するとともに、2030年までに自社が販売した製品と同等量の容器を回収することを目指す「容器の2030年ビジョン」を業界に先駆けて発表し、その実現に向けた取り組みを進めてきました。グローバルな観点では、このビジョンは現在も十分に意欲的なものです。

一方で日本では、過去数十年にわたる政府、企業、市民の連携によって優れたプラスチック資源循環スキームが確立されており、PETボトルの回収率・リサイクル率は欧米と比べてもすでに高い水準であることが知られています。私たち日本のコカ·コーラシステムも、かねてより容器の省資源化、回収、リサイクルに取り組んでまいりました。一例を挙げれば1970年、業界に先駆けて自動販売機の横に容器回収ボックスの設置を開始したのは、私たちです。2009年には樹脂使用量を40%削減した国内最軽量(当時)のPETボトルを使用した「い·ろ·は·す 天然水」を発売、消費者によりリサイクルの習慣が浸透するきっかけともなりました。2010年には植物由来素材を一部に使用した「プラントボトル」も導入。また使用済みPETボトルを再びPETボトルへとリサイクルする「ボトルtoボトル」を推進し、2015年より様々な製品に採用することで、環境負荷の低減を実現してきました。こうした取り組みの進捗を踏まえ、私たちは2019年7月、日本国内における目標の達成を前倒しし、より高いレベルで「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」を目指すことを決定しました。具体的には、①2022年までにリサイクルPET樹脂の使用率50%以上を達成、2030年にはその比率を90%にまで高めること、②2025年までに、日本国内で販売するすべての製品の容器をリサイクル可能な素材へと変更すること、③2030年までに全てのPETボトルを100%サスティナブル素材に切り替え、新たな化石燃料の使用ゼロの実現を目指すことなどの目標を新たに設定しています。

もちろん「廃棄物ゼロ社会」は、私たちだけで達成できるものではありません。私たちの推計では、日本国内のPETボトルの98%以上(※)は何らかの形で回収されていますが、残りの1~2%が、残念ながら河川や海にごみとして流出していると考えられます。それらを限りなくゼロに近づけるためには、政府・自治体、NPO、業界団体との連携に加え、お客様の協力も不可欠です。ですが、私たちはあきらめません。持続的な成長は、現状に安住せず、チャレンジャーとして課題に向き合い、強みを発揮することによってのみ可能となります。イノベーションを生み出し成長を実現するのは、いつの時代も、熱意と好奇心に溢れ、自ら行動を起こし、常に改善と前進を続けることのできる、「成長志向(Growth Mindset)」を持った人材と、多様性や柔軟性を持ったチームです。私たちは「チーム コカ·コーラ」として、あらゆる課題に取り組んでまいります。

最後に、来る2020年は、私たちのみならず、日本のみなさまにとって特別な1年です。オリンピックのワールドワイドパートナーとして、また東京2020オリンピック聖火リレーのプレゼンティングパートナーとして、日本コカ·コーラは日本全国にオリンピックムーブメントを広げるとともに、関係機関、地域の皆様との連携を強化し、日本のお客様にとって一生忘れることのできない瞬間を提供できれば幸いです。

※複数の自治体によるごみの実態調査を基に、日本コカ・コーラが推計

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