特別対談

実践を通じて浸透するサスティナビリティー※文化

2011年はいまだにその多くが課題として残る数々の困難に見舞われた年でした。しかし私たちは同時に、前向きな姿勢とたゆみない努力を忘れずに協 力し合えば、力強く優れた成果を達成できることを学びました。そうした教訓を通じて、私たちコカ・コーラシステムは、世界共通の事業指針である「Live Positively(リブ・ポジティブリー)-世界をプラスにまわそう-」で掲げるサスティナビリティーの考え方を再確認し、

コカ・コーラシステムの事業活動と事業を展開する地域社会における活動に取り入れ、これまで以上に社会にサスティナビリティーの取り組みが浸透するよう努 めてまいりました。サスティナビリティーは、あらゆる職場のあらゆるプロセスにおいて日々実践する必要があります。そして、信念を実現するための方法を常 に探し求めなければなりません。今年実現した事例の1つとしては、被災地の小学校への太陽光発電設備の設置が挙げられます。これは、昨年の震災から得た教 訓を活かしたもので、非常時にも利用可能な再生可能なエネルギー源を次世代の教育施設に提供するものです。

※サスティナビリティー:持続可能性

革新的な技術で事業活動のサスティナビリティーを牽引する

コカ・コーラシステムは、事業指針「Live Positively-世界をプラスにまわそう-」において、7つの重点分野を設定しています。そのうち、環境領域については地球全体で緊急性の高い課題 ととらえ、「温暖化防止・エネルギー削減」、「サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)」、「水資源保護」を重点的に取り組むべき分野としていま す。
例えば、コカ・コーラシステムは長年にわたり、自動販売機の省エネルギー化において業界をリードしてきました。また、昨年の東日本大震災以降の電力事情を 踏まえ、LED 照明を使用した環境負荷の小さい自動販売機をはじめとする機器の導入を加速させています。電力使用ピーク時間帯における自動販売機の使用電力を大幅に削減 する新たな独自技術の導入にも取り組んでいます。
また、パッケージを作る際に非再生資源である石油への依存度を低減することにも力を入れています。その代表的な例が、ウォーターブランド「い・ろ・は・す (I LOHAS)」に採用している「プラントボトル」です。「プラントボトル」は、再生可能な植物由来素材を一部(5~30%)使用したPETボトルで、その 利用は世界の国々に広がっており、将来的には100% 植物由来の原料から容器をつくることを目指して開発を続けています。
製造の現場においては、北陸コカ・コーラボトリングが昨年、コカ・コーラシステムのボトラー社として世界で初めて、薬剤や洗浄水を使用せずに容器を殺菌す る、新たな技術「エレクトロン・ビーム殺菌」を採用した製造ラインを導入しました。この技術は今年3月に北海道コカ・コーラボトリングの製造ラインにも導 入されました。
ここに挙げた三つの技術は、私たちが事業活動におけるサスティナビリティー向上のために今後も開発と導入に取り組んでいく革新的技術のごく一部に過ぎません。

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルを提案

活動的で健康的な生活習慣を促進することも、コカ・コーラシステムが目指す目標の一つです。清涼飲料メーカーとして、私たちはコカ・コーラ社製品を通じてさわやかなひとときを提供し、人々の心身ともに健やかな毎日をサポートする存在でありたいと考えています。グローバルに代表的 な事例として、80年以上にわたり継続しているコカ・コーラシステムとオリンピックのパートナーシップがあります。これほどまでに長期的なパートナーシッ プが実現している理由は、オリンピックがスポーツ競技を通じて卓越、友情、尊敬といった価値を体現するものであり、それがコカ・コーラシステムの伝統と、 時代を越えて変わらない使命や価値観と合致しているためです。この夏に開催される2012年ロンドンオリンピックにおいても、コカ・コーラシステムは、世 界中の人々が共にオリンピックの精神を分かち合うひとときを、さまざまな活動を通じて提供いたします。

世の中に「プラスの循環」を生みだすために

経済や社会のグローバル化が進むにつれて、気候変動や資源などの環境問題のほか、労働や人権など、多くの世界共通の課題が出現しています。コカ・コーラシ ステムでは、社会の持続可能な成長のために事業活動を行うばかりでなく、事業活動自体を持続可能な方法で行うことによって初めて世の中に「プラスの循環」 を生み出すことができると考えています。
そうした信念に基づいて定められたのが、世界共通の事業指針「Live Positively -世界をプラスにまわそう-」です。私たちはこの事業指針の下、コカ・コーラシステムとステークホルダーの活動を通じて、社会に成長と「プラスの循環」を 生み出すことを目指しています。これこそまさに、私たちが事業を展開する地域社会の一員として果たすべき役割そのものと言えます。また、「Live Positively -世界をプラスにまわそう-」の実践は、コカ・コーラシステムの長期成長戦略「2020 Vision」の達成に必要不可欠な要素です。

ハッピーでポジティブな取り組みで日本を元気に

とりわけ現在のように困難な時期には、清涼飲料製品を通じて、人々の日々の生活に“ハッピーでポジティブな気持ちになれるひとときをお届けする” という、コカ・コーラシステムの使命もささやかながら貢献できると考えています。コカ・コーラシステムは、米国アトランタでの創業以来125年以上にわた り、そして日本での事業を開始して以来55年にわたり、常にポジティブな姿勢で活動し、事業展開する地域とともに発展してまいりました。コカ・コーラシス テムは今後も、東日本大震災からの復興の物理的・精神的な支援に取り組むと同時に、この使命に基づきコカ・コーラシステムの個性を活かした方法で、事業活動を通じ希望のある、持続可能な社会の構築に携わってまいります。