米国The Coca‑Cola Foundation、NPO法人日本ららばい協会に35万ドル(約4千万円)を助成

2021-12-23

 米国The Coca‑Cola Foundation(TCCF)は、このたびシングルマザーの経済的な安定を支援するため、NPO法人日本ららばい協会(理事長・西舘好子)に対し、35万米ドル(約4千万円)の助成金を提供したことをお知らせします。この助成金は、シングルマザーの自立を促すために、日本ららばい協会が群馬県下仁田町に女性村を設立する「ねぎぼうず」プロジェクトに使用されます。

 近年、シングルマザーの家庭を取り巻く状況は厳しく、親も子どももストレスにさらされて生きています。今回の助成金が活用される「ねぎぼうず」プロジェクトは、日本ららばい協会が計画している群馬県下仁田町との共同事業で、シングルマザーたちの経済的、精神的な問題を解消し、親子の良好な関係構築を支援することを目的に、女性たちが共生する女性村を設立します。シングルマザーとその子どもたちが、農業を中心にした「半農半X」※1の暮らしを実践する試みで、経済基盤と安心して子育てできる環境モデルを構築していきます。日本ららばい協会は、シングルマザー家庭のために町から休耕地を借り受け、自給自足できるレベルでの農業を支援し、同時に他の仕事をしながら生計を維持することをサポートします。女性村は、2022年3月に設立される予定です。

 コカ・コーラシステムは、世界200ヶ国で環境、多様性の尊重、コミュニティー等を対象とするサスティナビリティー活動を展開しています。これまでにも、2020年までに世界でコカ・コーラシステムのバリューチェーンに関わる500万人の女性を支援することを目指すプロジェクト「5by20」などを通じ、女性の起業や就労を支援してきました。日本においてもNPO等と協働し、2020年までに7,500人以上の女性の活躍を支援しています。

 今回のTCCFから日本ららばい協会への助成金は、シングルマザーの就労を支援する取り組みの一環となります。コカ・コーラシステムは、今後も地域社会のニーズに基づき、社会課題解決に貢献してまいります。

※1 半農半Xは、半分農業、半分別の仕事(X)を持つことです。
 

■NPO法人日本ららばい協会 (https://lullaby-japan.com/
 日本ららばい協会は、2000年に子守唄をキーワードに「子どもたちの心の健全な育成」を目指して日本子守唄協会の名で設立。2020年、日本ららばい協会に名称を変更しました。子守唄は親子の絆のはじまりにうたわれる命の賛歌でもあります。母子関係、人間関係の原点でもある子守唄を通して、未来の子どもたちの育成のために、子育て支援、虐待防止への取り組みを行っています。子守唄のコンサートは、通算500回以上を数えています。


■The Coca‑Cola Foundation 
 The Coca‑Cola Foundation(TCCF)は、ザ コカ・コーラカンパニーの元・会長兼最高経営責任者ロベルト・ゴイズエタによって1984年に設立され、国際的な慈善団体へと発展を遂げました。現在はザ コカ・コーラ カンパニーの前年度営業利益の1%を、TCCFを通して、社会に還元しています。2007年、財団は支援の幅を広げ、グローバルな水資源保護プログラム、体調管理と栄養に関する取り組み、地域社会のリサイクル活動も対象に加えました。現在は、ザ コカ・コーラカンパニーのサスティナビリティープラットフォームと戦略の足並みをそろえ、女性の活躍支援に取り組んでいます。日本では、2021年には、一般社団法人グラミン日本のシングルマザー就労支援活動に約15万ドル(約1,540万円)を助成しました。


■コカ·コーラシステムのサスティナビリティーへの取り組みについて
 日本コカ・コーラ株式会社と全国5社のボトリング会社などから構成されるコカ・コーラシステムは、「世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。」の事業目的にのっとり、日本が直面する重要な課題に対し、ビジネスを通じて変化をもたらしながら、未来を共創していくことに責任を持って取り組みます。2020年には「多様性の尊重」「地域社会」「資源」の3つのプラットフォームと9つの重点課題を特定し、システム共通のサスティナビリティーフレームワークを策定しました。各領域において事業活動を通じて社会課題の解決を目指すことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献してまいります。
詳しい活動内容については、最新のESGレポートをご覧ください。