語り=ムーター・ケント ザ コカ・コーラ カンパニー会長兼最高経営責任者


 世界経済の唯一の光明となっているアフリカは、ここ数年も堅調な経済成長率を達成し続けています。それを裏付けるように、2013年には世界で急成長している経済国上位10ヵ国のうちの5ヵ国が、アフリカ諸国でした。また、既に上昇傾向にあるアフリカの個人消費は、これから2030年にかけてさらに上昇し、年間で、総額2兆2,000億ドルに達すると見込まれています。これは2008年のアフリカの個人消費(6,800億ドル)の3倍以上にも相当する数字です。

 この現状を見る限り、ワシントンDCで開かれた米・アフリカ首脳会議で発表された計画投資の内容は、頷けることでしょう。計画投資とは、ザ コカ・コーラ カンパニーボトラー社が、アフリカへの計画投資を今後10年で50億ドル増加させるというものです。
コカ・コーラがアフリカへの計画投資を増やしている理由
南アフリカの「5by20」プログラムの女性起業家とムーター・ケント

 投資を増加させる理由は明確です。当社はアフリカでのビジネスに確信を持っているからです。さらには、コカ・コーラ事業を構築してアフリカ諸国の国民をさわやかにしたいということ。アフリカ大陸でコカ・コーラとその他68種類の当社ブランドを販売する90万のショップ、レストランはもちろん、その他の店舗を所有および経営する人々のために、新たな経済価値を生み出したいというビジョンがあるからです。そのビジョンを形にするためには、投資を行う必要があります。
 また当社は、この首脳会議において、「Source Africa」プロジェクトを立ち上げる基本合意書を締結しました。「Source Africa」プロジェクトとは、持続可能な方法でのコカ・コーラ製品の原材料の現地調達を、一貫して目指すものです。当社は、「New Alliance for Food Security and Nutrition (食料安全保障と栄養のためのニューアライアンス)」ならびに「Grow Africa」の連携により、「Source Africa」プロジェクトがアフリカのサプライヤーおよびコミュニティに新たな経済価値を創出するのと同時に、コカ・コーラ事業の成長を促進するのにも役立つと確信しています。このプロジェクトは、関係者すべてにとってメリットがあることなのです。

 これで終わりではありません。発表は、まだ続きます。

 コカ・コーラ事業の強みとサスティナビリティーは、当社が誇りを持って事業を展開しているアフリカ一帯および世界中のコミュニティの強みとサスティナビリティーに直結しています。安全な飲料水にアクセスできないことは、現在アフリカが直面している最も差し迫った健康および地域開発上の問題です。2020年までのウォーターニュートラリティに関する取り組みの中で、コカ・コーラは自らの強みを活かし、このソリューションの一端を担うことに尽力しています。

 その流れの中で、当社は首脳会議の機会を利用し、コカ・コーラ アフリカ財団(TCCAF)が主導する「リプレニッシュ・アフリカ・イニシアチブ(RAIN)」の拡大を発表しました。安全な水へアクセス可能な人、および衛生プログラムの対象者を、2020年までにさらに400万人に拡大することを誓約したのです。
コカ・コーラがアフリカへの計画投資を増やしている理由
安全な飲料水の容器をリベリアのWaterHealth Centerから家まで運ぶ女性たち

 RAINは過去5年間にわたり、200万人のアフリカの人々に安全な飲料水を提供してきました。RAINはさらに、その初期の取り組みの一環として、2015年末まで実施される3,000万ドルの支援を通じて37カ国に及ぶプロジェクトを立ち上げました。10年以内には、アフリカの計600万人の人々のために安全な水へのアクセスを向上させる予定です。

 私にとって、これらすべてが非常にエキサイティングなことです。約90年間、コカ・コーラはアフリカの経済的・社会的構成要素の一部でした。私たちは今、アフリカの急速かつ瞠目するような発展に関与し、それを活気づける特別なチャンスを手にしています。当社は、より持続可能なコミュニティの構築を支援することで、数百万人の人々の生活を改善し、同時にコカ・コーラ事業を成長させることで、アフリカ全土に、より多くの雇用と経済的機会を生み出すことができます。

 このように歴史的、かつ重要なチャンスは滅多に訪れるものではありません。コカ・コーラボトラー社と共に、当社はこのチャンスを最大限に活用することを固く決心しています。

ムーター・ケントザ コカ・コーラ カンパニーの会長兼最高経営責任者です。