3月26日、日本コカ・コーラから新しい強炭酸水
「ザ・タンサン・ストロング」「ザ・タンサン・レモン」が発売されました。
強い炭酸の刺激が感じられながら、すっきりとしておいしい、
これまでにない炭酸水の登場です。
すでに多くの製品がひしめく炭酸水市場。
そこに、なぜ今、あえて切り込んでいくのか。
「ザ・タンサン」ブランドの企画担当、
日本コカ・コーラ マーケティング本部の西尾真一郎さんのお話から、
製品への熱い想いと「おいしい飲料を届けたい」という信念が見えてきました。

文=崎谷実穂
写真=村上悦子

 

日本コカ・コーラには、おいしい炭酸水をつくる使命がある

──今回、「ザ・タンサン」という新しい強炭酸水が発売されます。ここ数年、炭酸水を好んで飲んでいる人をよく見かけるようになった、と感じますが、なぜ広く飲まれるようになってきたのでしょうか。

西尾 炭酸水はかつて、アルコールの割り材としてよく使われていました。それがここ数年、そのままストレートで飲まれるようになってきました。市場は右肩上がりで成長しています。

炭酸水というのは、さまざまな飲料のいいとこ取りをしたような飲み物なんです。炭酸の刺激でリフレッシュすることができるし、水なので健康を意識する人にとってもうれしい飲み物です。また、甘みのついた飲料は、温度が高くなると甘みを強く感じますが、炭酸水はそういった味の変化もないので、長時間飲み続けるのにも適している。基本的に味がシンプルなので、いくら飲んでも飽きません。

[コカ・コーラ社の製品開発「ザ・タンサン」篇] 満を持しての強炭酸水発売! コカ・コーラ社ならではの「おいしい」の答え、ここにあり。

日本コカ・コーラ マーケティング本部 炭酸カテゴリー
フレーバー炭酸グループ シニアマネージャー 西尾真一郎さん

──ビールが飲みたくなったとき、カロリーが気になるから代わりに炭酸水を飲む、という話を聞いたことがあります。

西尾 アルコール飲料を飲むようなシーンでも飲まれているということですよね。目覚めの1杯として飲む、食事中に飲む、睡魔が襲ってきたときに飲む、仕事をしながら飲む、家に帰って一息ついて飲むなど、1日のいろいろなシーンに炭酸水はマッチするんです。そこに気がついた多くの消費者が、炭酸水を飲むことを習慣化し始めているのです。

──しかし炭酸水市場は、すでに多くの競合製品がひしめく激戦区です。そこに今、あえて新しい製品で挑んだ理由は?

西尾 勝てる自信があったからです。消費者に、「おいしさ」という炭酸水の次の価値を届ける。このチャレンジに見合う、本当においしい新製品がつくれたと思っています。

炭酸水へのニーズが高まっていることから市場を見てみると、どの製品も「刺激が強い」「炭酸が強い」ということばかり謳っていることに気づきました。はたして、それでいいのだろうか、と。飲料にとって、「おいしさ」は忘れてはいけない、原点ともいえる大事な要素です。そこでその原点に立ち返って、新しい製品を開発しようと考えました。飲み物は、おいしくなければならない。この考えは、我々コカ・コーラ社のDNAのようなものだと思います。

 

■おいしい炭酸水を実現した、4つのポイント

──「おいしい」炭酸水をどのようにつくっていったのでしょうか。炭酸水は味の工夫のしどころがあまりないように見えますが……。

西尾 そう見えますよね。ところが、炭酸水にもそれぞれ味の違いがあるんです。飲み比べるとよくわかります。今回の「ザ・タンサン」は、4つのポイントでおいしさを実現しています。1つ目は、「強い炭酸」。炭酸ガスのボリュームは、日本コカ・コーラ史上、最高レベル(*)にしています。やはり、炭酸水を飲む方は刺激やリフレッシュ感を求めているので、ここははずせないと思いました。2つ目は、「磨き上げた水」。日本コカ・コーラでは、マルチバリアシステムという独自の厳しい基準を設け、極限まで水をきれいにしています。3つ目は、「磨いて澄みきった泡」です。

──泡を磨く、とは?

西尾 フィルターを通して炭酸ガスもろ過を重ねて、不純物を取り除いて磨き上げているんです。水はともかく、泡まで磨き上げている製品は珍しいと思います。そして4つ目は、「独自の処方によって実現できるキレのある味わい」です。基本的に炭酸水は、炭酸ガスを入れれば入れるほど酸性に寄っていってしまうんです。

──炭酸も「酸」ですもんね。

西尾 酸性になるということは、飲んだときに酸っぱく感じるということ。でも、おいしく感じてもらうには、もっとクリアな味にしたい。そこで私たちは独自の製造方法で、他の主要な炭酸水よりも中性に寄せることで、キレのある味わいを生み出しました。「強い炭酸」と「おいしいと感じる味」の両立。これは、コカ・コーラ社が炭酸飲料のパイオニアとして、これまでにいくつもの製品開発を手がけてきたからこそ実現しました。以上の4つのポイントにより、おいしさで選んでもらえる製品に仕上がったと自負しています。

──どんな場面で「ザ・タンサン」を飲んでもらいたいですか?

西尾 基本的には、1日のどんな場面でも。この子は、飲む人の気持ちを「スイッチオン」、もしくは「スイッチオフ」することができると思っています。朝起きたときや、少し眠いときには、「ザ・タンサン」でリフレッシュする。帰宅したときやお風呂上がりには、「ザ・タンサン」を飲んで一息ついて気持ちを切り替える。そういうふうに飲んでもらえたらうれしいですね。

[コカ・コーラ社の製品開発「ザ・タンサン」篇] 満を持しての強炭酸水発売! コカ・コーラ社ならではの「おいしい」の答え、ここにあり。

──この「子」とおっしゃいましたが、ブランド企画担当者としては子どもみたいな存在なのでしょうか。

西尾 そうですね。製品化に至るまで、とても多くのチャレンジがあったので、思い入れの強さからついそう言ってしまいます(笑)。このプロジェクトに携わったチームメンバーは、みんなそう思っているでしょう。

──パッケージも、これまでの炭酸水とは違う力強さがありますね。

西尾 パッケージにここまで大きく製品名が入っている炭酸水は、他にないですよね。文字の雰囲気やボトルの形状など、いくつものパターンを試し、見せ方をどうするかも社内でたくさん議論しました。「カナダドライ」ブランドがついているのは、「カナダドライ」というブランドが持つ信頼感や大人なイメージが、今回の「ザ・タンサン」にも活かされると考えたからです。採用したパッケージは、強い刺激や爽快感、そして水のクリアなイメージを意識して制作しました。グラフィックの時点では、「少し男性的ではないか」という声も多かったのですが、製品として立体化してからは女性にも受け入れられるデザインだと好評です。

フレーバーのある甘い一般的な炭酸飲料は、会議の場や仕事中に飲みにくい、という声を消費者インタビューでよく聞いていました。炭酸飲料は“楽しい”イメージがあるので、仕事の場にはそぐわない、と思われてしまっていたんですね。でも、この「ザ・タンサン」であればオフィスのデスクに置いてもサマになる。そういうパッケージを目指しましたし、そういったシーンにも合わせられるデザインに仕上がったと思っています。

[コカ・コーラ社の製品開発「ザ・タンサン」篇] 満を持しての強炭酸水発売! コカ・コーラ社ならではの「おいしい」の答え、ここにあり。

 

■“チャレンジャー”「ザ・タンサン」の次の一手を乞うご期待

──「ザ・タンサン」というネーミングも、直球でインパクトがあります。

西尾 英語の最上級には“The”がつきますよね。“The”には「抜群の」「一流の」という意味もあります。炭酸水の本命はこれだ、というメッセージを込めて名付けています。

──「ザ・タンサン・レモン」も同時に発売されますね。

西尾 はい。レモンは炭酸水のフレーバーの中でも、一番の主流ですからね。最初にフレーバー飲料を出すなら、やはりレモンだと思いました。「ザ・タンサン・レモン」は、国産レモンエキスを使っているところが特長。すっきりしていて、いつまでも飲み飽きない味わいに仕上がりました。

──CMのキャラクターには竹内涼真さんを起用されています。

西尾 さわやかさと強さを兼ね備えた、今とても勢いのある俳優さんです。「ザ・タンサン」竹内さんと同じように勢いのあるブランドにしたいと思い、起用しました。ポスターやCMでは、竹内さんの新しい一面がのぞけると思います。

CMはなかなかユニークなものになりました。私たちは炭酸水の世界においてはまだまだチャレンジャーです。製品、パッケージデザイン、消費者とのコミュニケーションに至るまで、新しいチャレンジをしようと考えています。

──今後の展開について、教えてください。

西尾 次の展開はまだ詳しく言えないのですが、皆さんをワクワクさせることを考えていますので、楽しみにしていていただきたいです。炭酸飲料ですので、“気分が上がる”ような仕掛けを、絶えず行っていきたいですね。

日本コカ・コーラ 490ml PET製品の充填時ガスボリュームにおいて過去最高(2017年9月時点)。

[コカ・コーラ社の製品開発「ザ・タンサン」篇] 満を持しての強炭酸水発売! コカ・コーラ社ならではの「おいしい」の答え、ここにあり。

にしお・しんいちろう / 通信会社、ヘルスケア会社を経て、2013年に日本コカ・コーラ入社。新規飲料開発チームで、トクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品の開発を担当。 15年より現職。「カナダドライ」「シュウェップス」などのブランドを担当している。

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