コカ・コーラ社公式チームも参戦中!
熱気球レースの知られざる魅力

コカ・コーラ」ボトル型熱気球の内部
(写真協力:Lighter Than Air America



■ なぜ「熱気球レース」は人気なのか

アメリカでは、今、熱気球レースの人気が高まってきています。特に、気候や地理条件に恵まれたアメリカ西部では多くの競技大会が開かれ、テキサス州のロングビューで毎年夏に開催される熱気球レースの「グレート・テキサス・バルーンレース」は、世界最大規模の集客を誇ります。10月になると、ニューメキシコ州で開催される「アルバカーキ・インターナショナル・バルーンフェスタ」に何百人もの熱気球愛好者と何千人もの観客が訪れます。このイベントの来場者は、地上につながれた気球でバスケットの乗り心地を確認した後に、気に入った気球で実際に飛行を楽しむことができます。

ローウェンスタイン
によると、高所恐怖症の人でも、気球のバスケットの中では安心感を覚えることが多いそうです。「高所恐怖症の多くの人が怖いと感じるのは、高所に対してではなく、高い建物や乗り物の端から下を覗き見ることに対してなんですよ」と、ベテランのインストラクターである彼は笑います。

そして毎年11月第1週に行われる競技会、「ページ・レイクパウエル・バルーンレガッタ」の会期中には、アリゾナの空は色とりどりの気球に彩られ、その様子はまるでモザイク絵画のようです。会期の4日間のうちには、パイロットたちが学生向けに実験をまじえた飛行原理の講義や絵画コンテストなどのイベントを開催します。毎朝日の出とともに、パウエル湖の周囲からたくさんの気球が離陸し、そして土曜日の夜になると、地上につながれた気球のバーナーが点火され、あらゆる年代の人々が集っているページの街の街頭をイルミネーションのように照らし出し、イベントの雰囲気を盛り上げます。
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熱気球レースの知られざる魅力

世界一の高さを誇る「コカ・コーラ」ボトル型の熱気球
(写真協力:Lighter Than Air America



熱気球のパイロットを目指す人の多くが、まずこのようなイベントの地上クルーとして経験を積みます。「エンベロープ」と呼ばれるナイロン製の気球のバルーン部分を広げたり、装備を運搬したり、飛行する気球を追って着陸時に迎える「チェイス・カー」と呼ばれる車を運転したりと、さまざまな形でパイロットをサポートするのです。このような経験をすることは、父親の小麦畑にこっそり気球を持ち込んで一人で飛ぼうとすることよりも、気球に関わるためのより良い方法であることに違いありません。今やベテランパイロットであるスペンサーはそれを認めつつも、自分が気球飛行を始めたばかりの頃を懐かしく振り返ります。

「気球はずっと、物静かで控えめな競技というイメージがありました。この競技の人気が出始めたばかりで、一般の人にはほとんど知られていない時期から関わることができたのは面白かったです」とスペンサーは語ります。彼は今でも気球に乗るたびに、新鮮な感動を味わうと同時に、畏敬の念を覚え続けています。「自分は世界一ラッキーな人間じゃないかと思います。パイロットを務めている間ずっと、空に浮かぶバスケットから見える景色に乗客が感動する姿を見続けることができるんですから。その高揚感をみんなで共有できるのがどんな気持ちかって? そりゃ最高ですよ!」