芸術の秋こそ「コカ・コーラ」を手に持って
文化的な香りのする展覧会やアートスポットに出かけてみたい。
だけど、何を見たら良いか、どこに出かけたら良いか決めきれない……。 
という人のために、「コカ・コーラ」ボトル100周年記念企画(*1)にも
作品を提供した岩渕貞哉美術手帖』編集長オススメの、
コカ・コーラ」が飲みたくなるアートTOP3をご紹介します!

*1「コカ・コーラ」ボトル100周年を記念して、日本コカ・コーラ三越伊勢丹と協働で、
日本国内で活躍するさまざまなアーティストやクリエーターに、
2015年から日本で初めて導入される「コカ・コーラ」スリムボトルをモチーフにした
チャリティ作品“アートスリムボトル”を制作していただきました。
作品はこちらでご覧いただけます。
http://www.cocacola.co.jp/stories/isetanart


■ 「コカ・コーラ」ボトル100周年企画の出品作制作秘話

『美術手帖』編集長がオススメする
“鑑賞後に『コカ・コーラ』が飲みたくなる”アートTOP3

「手と手が伝える、かたちのDNA」作者:美術手帖 / 岩渕貞哉

僕が編集長をつとめる『美術手帖』は、1948年の創刊で今年67周年を迎えます。今回オファーをいただいたのは「コカ・コーラ」ボトルの100周年を記念した企画だったので、「コカ・コーラ」と『美術手帖』、そして、そこに芸術の歴史を重ねるような作品をつくることができたら……ということから発想していきました。
できあがった作品は、『美術手帖』の現物を歴代順に何号も重ねて1冊にして、「コカ・コーラ」ボトルのかたちを型抜きしたもの。「コカ・コーラ」ボトルのフォルムは、暗闇の中で触ってもそれと分かる象徴的なものです。そんな、「コカ・コーラ」ボトルから受ける手の感触の記憶を『美術手帖』の歴史の中に閉じ込めたのです。
世界最古の芸術の一つは、数万年前の人類が描いた洞窟壁画でしょう。そのなかに人の “手形”があります。古代の人が洞窟の暗闇のなかで洞窟の壁面に手を置いたときの感触は、現代の僕らが洞窟の壁面を触って感じているものと変わらないはずで、何万年前に生きていた人間と僕たちは、芸術を通じて同じ感覚を共有していると言うこともできます。「コカ・コーラ」ボトルの感触も、きっと同じです。現代の人も100年前の人たちと、このボトルを介して同じ感触を共有できる。そんなことをイメージして、表紙は「コカ・コーラ」の象徴色である“赤”に手の影を写しました。

■ 「コカ・コーラ」とアートの密接な関係

コカ・コーラ」とアートと言って真っ先に思い浮かぶのは、「コカ・コーラ」ボトルをモチーフにしたアンディ・ウォーホルです。彼の言葉に「アメリカという国の偉いところは、大統領でも普通の人と同じ『コカ・コーラ』を消費するっていうところだ」というようなものがあります。そこには、「豊かな生活を、大統領からアーティストまで平等に享受するアメリカ社会の繁栄を『コカ・コーラ』が象徴しているんだよ」というメッセージも含まれていると思います。アートを大衆でも楽しめるものにしたポップ・アートと「コカ・コーラ」はとても相性が良いんですね。
『美術手帖』編集長がオススメする
“鑑賞後に『コカ・コーラ』が飲みたくなる”アートTOP3

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■ 『美術手帖』編集長のオススメアートNo.1/村上隆さんの作品

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村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白魯山人からキーファーまで―」展
会場:横浜美術館 会期:2016年 1月30日(土)~2016年4月3日(日)
持ち物が人を表す? 世界中で活躍するアーティストである村上隆が収集した美術作品を大公開する展覧会。村上アートがもっとわかるようになる、絶好の機会かも。
詳細はこちら→
http://yokohama.art.museum/exhibition/index/20160130-457.html


アンディ・ウォーホルに代表されるポップ・アートの文脈を受け継いでいるアーティストの一人が、村上隆さんです。たとえば、彼は「DOB君」というキャラクターのキメラをつくり、その無意味なキャラクターを作品で反復させることで、ポップ・アートのアイコンに仕立て上げてしまいます。
2016年1月末から横浜美術館で開催される展覧会は、そんな彼のアート・コレクションを紹介するものです。アーティストとして活躍する村上さんですが、実はコレクターとしても知られています。村上隆さんの価値観において、すべてのアートを等価に扱う「スーパーフラット・コレクション」というコンセプトは、彼の作品にも通じるものがあって見逃せません。何千万円という価格がつくようなアンゼルム・キーファーの巨大な作品もあれば、奈良美智さんら同世代の絵画や彫刻があったり、日本美術や北大路魯山人の器なども揃えられていて、展示品はある意味、見境がない。それはまるで、収集したあらゆるアートを貪欲に吸収することで、芸術的価値の源泉を身体に染み込ませているようです。その胆力が、作家としての彼の制作の燃料になっているのかもしれません。


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