ボタニカルなカレー&ポトフ

『picnic』の次に訪れた、富良野にある農家のお母さんたちが経営する『ファームレストラン あぜ道より道』(2)では、まさに畑仕事真っ最中のお母さんたちが次々に野菜を運んできてくれて、それを調理、ポトフやカレーとして食べることができます。

Botanical Life in Hokkaido
村上萌のボタニカルな生活

Botanical Life in Hokkaido
村上萌のボタニカルな生活
おいしい野菜たちのストーリーをつくり手から聞く。最高の贅沢です(写真上)。
できたて野菜の詰まったポトフにカレーライスのおいしさったら、もう!(写真下)

 夏に食べているこの野菜を、お母さんたちは冬の間どんな想いで育てたんだろう? などと思いを馳せてみるだけで、その一口ひとくちの味の深みが増します。

Botanical Life in Hokkaido
村上萌のボタニカルな生活
農家の皆さんと記念写真をぱちり

 こういうのもきっとボタニカルフード、なんですよ。


ボタニカルなアートたち

 次にご紹介するのはボタニカルなアートです。

 植物の絵や花柄など、一般的に考えられるボタニカルアートも素敵ですが、私の考えるボタニカルアートは植物そのものの色合いを大切にしたもの。

 富良野にある『ファーム富田』(3)のラベンダー畑では、7月になると園内がラベンダーで埋め尽くされるだけでなく、なんと園内を走るスタッフのバイクまでが紫色なんです。

Botanical Life in Hokkaido
村上萌のボタニカルな生活

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村上萌のボタニカルな生活
ラベンダー畑でアイドル風に撮影。恥ずかしいので突っ込まないでください(写真上)。
こんなラベンダー色のバイクだったら欲しいな(写真下)

 主張しすぎるのでもなく、だけどちゃんと植物をリスペクトした色の選び方に、
これはもはやアートなのではないか! とうなってしまいました。自分の趣味でファッションや持ちものを選ぶのもいいけど、その場所にある植物の色を尊重したコーディネートをしてみること、それも、ボタニカルアートなのかもしれません。

 アートと言えば外せないのが、バターサンドが有名な『六花亭』の富良野のお店『カンパーナ六花亭』(4)。なぜ、ここがアートなのかというと、この店舗は広大な丘陵地に広がるぶどう畑のど真ん中にあるばかりか、敷地内にギャラリーも併設されているのです。

 よく見てみると六花亭の包装紙って、ずっと昔から変わらずあの定番の花柄(しかも、坂本龍馬の末裔でもある坂本直之さんがデザインされたそう)。どこか、古くて新しいアートを感じさせます。そんなこともあり、「ここには間違いなくボタニカルアートがあるに違いない!」と思い、館内に入ったのでした。

Botanical Life in Hokkaido
村上萌のボタニカルな生活

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村上萌のボタニカルな生活
『六花亭』のシンボルの花柄のオブジェがありました(写真上)。
ギャラリーから見える大自然の風景こそが、最高のアート(写真下)

 そこには、どんな絵より素敵な、自然を切り取っただけのシンプルなリアルフレームがありました。

 きっと冬にはこのブドウ畑は雪で真っ白になるし、夏の終わりには実がなるんだろうな……と想像したら、「移りゆく四季の中で、くるくると表情を変えてくれる植物こそが、なんの手も加える必要もないアートなんだ」ということを実感しました。

 ボタニカルなアートは、みなさんの毎日の暮らしの中にもあるのかもしれませんね。