北海道から九州まで、全国7カ所の水源から届く「い・ろ・は・す」の天然水。いつ、どこで飲んでもおいしいその水は、各地の水源に広がる豊かな森によって育まれています。森を守り、おいしい水を未来へとつなぐため、「い・ろ・は・す」は売り上げの一部を全国の水資源保全活動に寄付しています。その活動の一つである、岩手県花巻市の豊沢川土地改良区の取り組みを、「い・ろ・は・す」セレブリティの土屋太鳳さんがレポート! イーハトーブの森で出合った、森の営みと水の循環のおはなしをお届けします。

取材・語り=土屋太鳳
構成=『Coca-Cola Journey』編集部
写真=中山文子

 

■大いなる自然のパワーがみなぎる土地、花巻

こんにちは、土屋太鳳です。今回は貴重なご縁をいただき、「い・ろ・は・す」の水源のひとつ、岩手県花巻市を訪ね、水源保全プロジェクトについてお話を伺いました。
私にとって今回が初めての花巻。温泉やわんこそば、作家・宮沢賢治さんで知られる街ですが、高校野球好きの私が真っ先にイメージするのは、花巻東高等学校! 国内外で活躍中の選手をたくさん輩出されているので、その方々のルーツともいえる花巻とはどんな場所なのだろうと、現地を訪れるのを楽しみにしてきました。
目的地は東北新幹線の新花巻駅から車でさらに約1時間。青々とした緑が美しい山の1本道をぐんぐんと奥へ進み、辿り着いたのは、市内を流れ北上川に合流する豊沢川の上流。スゥーッと全身に染み渡るような澄み切った空気に包まれ、聞こえるのは鳥の声と風の音だけ。心地良さと同時に、どこか自然の力強さを感じる場所です。
辺り一面を山に囲まれたこのエリアでは、「い・ろ・は・す」の水源保全プロジェクト、「森活」の一環として、毎年植樹や稚魚の放流活動が行われているそうです。実際にどんな活動をされているのか、まずは植樹会場へ向かい、活動を行なっている豊沢川土地改良区事務局長の久保田泰輝さんにお話を伺いました。

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

豊沢川土地改良区事務局長の久保田泰輝さん

 

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

豊沢川土地改良区では、花巻市と北上市の一部、
約5,000ヘクタール(東京23区でいうと足立区くらいの広さ)の田んぼに水を配り、
さらに、花巻市の一部では飲み水の一部としても使われています。

 

植樹のお話を伺う前に、そもそも「土地改良区」という名称について久保田さんに解説していただいたところ、全国各地にある農家さんのための組織で、おいしいお米や作物をつくるために必要な農地の整備や、耕作に欠かせない水を、必要な時期に安定して供給するための施設の管理などを行っている組織なのだそうです。
「その水の源となるのが、ここ、豊沢川流域の森です。森には水源涵養(かんよう)という機能があり、降った雨や雪をスポンジのように吸収し、土の中に蓄えながら、ゆっくりと地中を通り、川へと流れていきます。この森の保水力のおかげで、洪水を防いだり、土の中を通る間に不純物が取り除かれ、ミネラル成分を含んだきれいでおいしい水をつくり出したりすることができるのです」(久保田さん)
普段当たり前のようにおいしい水が飲めるのは、こうした森の営みがあるからこそなんだと、あらためて実感しました。「い・ろ・は・す 天然水(奥羽山脈)」の水も、この伏流水からできていると聞き、この美しい環境で育まれた自然の一部を体に取り入れていると思うと、なんだかとてもエネルギーに満ちた気分になります!

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

 

■多様な生き物と共生する、未来のための環境づくり

植樹会場は見通しのいい広場のような空間。もともとは何もない川の斜面で、すぐ近くのトンネルを掘ったときの土や岩を敷きならして、現在のように整備したそうです。
「植樹活動は、先ほどお話したような森の水源涵養機能を広く知ってもらい、山や森に親しんでもらうために、2012年からスタートしました。その後、コカ・コーラ社さんにサポートしていただくようになって、苗木の本数も増え、現在は年2回、花巻市内の小学生とその親御さん合わせて約300人の市民の方々と植樹を行っています。主に植えているのは、ブナやミズナラなど根をしっかり張る保水力のある落葉広葉樹。あとは花巻市の木、コブシも多いですね」(久保田さん)
昨年の植樹祭では大小様々な木を140本、今年6月にはブナ80本を植栽したそうです。他にも、ヤマツツジやレンゲツツジ、アジサイ、グミの木など、花をつける木もたくさん植えられていて、見た目にも楽しめるように工夫されているそうです。

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

植樹会場近くにはクマやシカなどが出没するため、常に見通しを良くしておく必要があります。
そのための雑草の刈り払いや歩道の整備など、敷地内の環境整備にも
「い・ろ・は・す」の売り上げの一部が活用されています

 

「ここ、見てください。支柱が欠けてるでしょ? これはこの山に住むクマの仕業です」と、久保田さんが示してくれた部分には確かに力強い爪跡! 
「どちらかというとここは動物たちの土地で、私たち人間がおじゃましているんですよね。いろんな生き物と共生していくために、私たちも木を植えて、山に借りた土地を返しながら、必要な水をいただく。そうやって子どもたち、その次の世代へと脈々と森の恵みを享受できるように、森の管理や植樹を地道に行なっています」(久保田さん)
都会に住んでいるとなかなか実感しにくい、自然や多様な生き物と共生する環境づくりを目の当たりにして、私はただただ感動するばかり。そんな真摯な取り組みを「い・ろ・は・す」がサポートできているということも、「い・ろ・は・す」に関わる一人として、誇らしい限りです。
続いて、植樹会場から川へと場所を移し、ヤマメの稚魚の放流体験をしました!

 

■山が良くなれば、川も海もきれいになる

川に移動してお話を伺ったのは、“川の達人”こと、豊沢川漁業協同組合の代表理事組合長を務める佐藤寛治さん。毎年、植樹と連動して行われている稚魚の放流体験を先導してくださっている方です。

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

豊沢川漁業協同組合代表理事組合長の佐藤寛治さん。川に住む魚や虫、微生物など、
生態系について何でも答えてくれる川のスペシャリスト

 

「ここでは、毎年6月に子どもたちと一緒に稚魚の放流体験をやっています。今年はヤマメとイワナの稚魚を約8000匹放流しました。ほら、ちっこいのがたくさんいるでしょ?」(佐藤さん)
そう言われて川を見ると、あまりにも水が透明すぎて底の石と見分けがつきませんでしたが、よく見ると10センチほどの魚があちらこちらでスイスイと泳ぎまわっています。そんな美しい川を見て、子どもの頃、よくキャンプ場の川で遊んでいたことを思い出し、私も泳ぎたくなりました。
「じゃあ、さっそく放流しましょうか」と、佐藤さんからバケツを受け取ると、中にはヤマメの稚魚がびっしり! 早く川へ、と言わんばかりに飛び跳ねています。行ってらっしゃ〜い! という気持ちでそっと川に返しました。

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

小さな稚魚たちはスイスイと川の中ほどへと泳ぎ出していきました。大きく元気に育ちますように! と願いながら魚たちを見守っていると、川の達人・佐藤さんが教えてくれました。
「清流の象徴といえるヤマメやイワナが元気に育つためには、きれいな水を生み出す豊かな森が必要なんだということを、いつも子どもたちに伝えています。森が育んだ水が、川や海に栄養分を与え、それによって海が豊かになり、海藻やプランクトンが増えて、魚や水中の生き物たちに必要なエサをつくり出す。山が良くなれば、川も海も良くなる。そういうことです」(佐藤さん)
こうして、植樹や放流活動を見学させていただき、携わる方々のお話を伺うことで、森から始まる水の循環を学べた1日もおしまいです。命が巡る生態系そのものから大切にしていこうと取り組むみなさんの姿勢に、私は強く心を打たれました。
水は私たちの生活にとってなくてはならない存在。だからこそ、その水を育む森の自然環境を自分たちの手で守っていかなくてはなりません。「い・ろ・は・す」を通して、たくさんの方々が森を育むという意識を持っていただけるとうれしいです。私自身、東京にいるときも、ここで見た美しい森の姿を忘れずにいたいと思いました。

 

土屋太鳳さんが岩手県花巻の「い・ろ・は・す」の水源で知った、おいしい天然水を育む美しい森の秘密

つちや・たお / 女優。1995年2月3日生まれ、東京都出身。O型。2005年、オーディション『MISS PHOENIX』で審査員特別賞を受賞。2008年、映画『トウキョウソナタ』で女優デビュー。2015年、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務めてブレイク。2016年、第39回日本アカデミー賞新人俳優賞、エランドール賞新人賞を受賞。2017年、第9回TAMA映画祭にて最優秀新進女優賞を受賞、2018年は第41回日本アカデミー賞にて優秀主演女優賞を受賞。さらにダンスや主題歌の作詞と歌唱、初舞台では1人2役に挑戦し、2018年の『第60回 輝く!日本レコード大賞』の司会も見事に務めあげ活躍の場を広げている。現在「ぐるぐるナインティナイン グルメチキンレース ゴチになります20」(NTV)にレギュラー出演中。