その勤勉さがブラジル社会で高く評価されてきた日系移民たち。
彼らが日本から持ち込んだ「食」やその他の「文化」は、
今ではブラジルの人たちに広く親しまれるものになっています。
そんなブラジル人のそばにある「小さな日本」を、
サンパウロ在住のジャーナリスト、東リカさんと
FIFA ワールドカップ™の公式スポンサーであるコカ・コーラ社が、
特別にリポートします。

文・写真=東リカ

「ヤキソバ」はブラジルでも大人気!

 日本からブラジルへの移民が始まったのは、1908年のこと。言葉も文化も違うこの国で、まじめに努力をしてきた日系移民の姿は「ジャポネス・ガランチード(日本人は信頼できる)」とブラジル社会で広く評価されました。100年以上の時を経た現在では、 世界最大、150万人規模の海外日系人社会を築いています。
We will Find “Japan” in Brasil
——ブラジルの中の小さな日本
スーパーに陳列された「アメンドイン・ジャポネーズ」は
日系移民が持ち込んだお菓子

 中でも経済都市サンパウロにはブラジル在住日系人の約3分の2が暮らしていて、和食レストランの数は、ブラジルを代表する肉料理、シュハスコの店の数を凌ぐほど! 近年では、ヤキソバとテマキズシを出す店も急増しています。どちらもファーストフードのような感覚で、ブラジル人に親しまれているのです。
 「Yakissoba(ヤキソバ)」は、中国人が持ち込んだという説もありますが、日本語の名前(「ソ」の音になるよう「s」を重ねて表記)で呼ばれ、日本の食べ物として広く認知されています。その人気ぶりは、こちらで「日本食といえば?」と聞くと、スシと並んで挙げられるほど。ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、タマネギなどの野菜と、鶏肉か牛肉の具を麺と一緒に炒めてからとろみをつける“あんかけ風”が、一般的なレシピです。
We will Find “Japan” in Brasil
——ブラジルの中の小さな日本
「ムサシ・ヤキソバテリア」店頭でヤキソバをつくるヒシャルドさん

We will Find “Japan” in Brasil
——ブラジルの中の小さな日本
見よ! ボリュームたっぷりのブラジルのあんかけ風ヤキソバ

 今や街角に立つ青空市や和食・中華レストラン、高速道路のサービスエリアなど、どこでも気軽にヤキソバが食べられます。 また、宅配に加え、スーパーでも乾麺や即席麺、冷凍パックを販売していて、家庭でも楽しむ人が増えています。