■『ウェインズ』:パティ食べ放題の太っ腹オプションも

 

オクラホマ州にある、こちらも家族経営のドライブイン『ウェインズ』は、1950年に第二次世界大戦の退役軍人ウェイン・アブシャーが創業した『ウェインズ・バーガー・バー』がルーツ。現在営業している2店舗のどちらでも、昔ながらのカーホップが車まで注文を届けてくれます。

ウェインズ』の自慢は、クラシックなハンバーガーのバリエーションの多さです。ハンバーガーに好きなだけパティをはさめるという豪快なオプションもあるそうですが、中身を落として車を汚さないようにご注意を!

 

■『ダリエット』:ドライブインでイタリアン!? 独自コンセプトが大人気

 

ミネソタ州セントポールの『ダリエット』は1951年の創業。現在は、3代目社長のアンジェラ・フィーダが店を経営しています(彼女の両親は共にここで働いていて、出会ったそうです)。「ノスタルジックな気分を味わいたくて訪れた方の多くは、食事のおいしさに感動して常連客になっていきます。また、私たちが“何も変えない”というところに魅力を感じて、ずっと通い続けてくださる年配のお客様も多いんです」とフィーダは言います。

イタリア料理の提供を始めた1960年代以降、『ダリエット』ではメニューをほとんど変更していません。運転席でイタリア料理……と聞くと、ソースが飛び散らないのだろうか? などと心配になりますが、「ちゃんとした容器で提供していますから大丈夫ですよ」とフィーダは説明します。

カーホップがスパゲティーと「チェリーコーク」を一緒に車に運んでくれるレストランは、他になかなかありません。そんな独自のコンセプトが、多くの常連客を惹き付けているとフィーダは分析します。「古い車に乗ってやってきたカップルの男性が、『ここで妻に出会って以来、いつも一緒に来ているよ』などと語ってくれます。たくさんのお客様が、そうしたエピソードを聞かせてくださるんですよ」。

 

■『アモンズ』:温かい笑顔と「グッド・オールド・アメリカ」がここに

ノースカロライナ州ウェインズビルにある『アモンズ』は、1日の平均客数が300人を超える、地元の人気店。

33年前に開業した同店には、今でもカーホップによるサービスがあり、もちろん店内でゆっくり食事を楽しむこともできます。メニューはホットドッグ、ハンバーガー、フィッシュフライ、ホットファッジ・サンデーなどスタンダードなものばかりですが、ここの名物は、丁寧で温かいサービス。「食事を提供する前に、不備がないかきちんと確認する専任の従業員を置いていますし、ウェイトレスたちは誰に対しても笑顔で、敬意を込めて接します」と接客を担当するジェニファー・ロビンソンは語ります。

アモンズ』にはさまざまな人がやってきます。ノースカロライナにビジネスでやって来た人、家族連れ、仕事帰りの人など、です。このように、やってくる人はさまざまですが、来店動機はというと、ノスタルジアに惹かれてやってくる人が大半なのだそうです。「ここでは、誰もがそれぞれの“懐かしい日々”に戻ることができるんです」と彼女は語ってくれました。

レトロで新鮮な、ドライブインでの「カーホップ」体験。運よく試せる機会があったら、ぜひ『アメリカン・グラフィティ』気分で楽しんでみてください。そのときは「コカ・コーラ」の注文もお忘れなく!

 

≪前のページ 「1」 「2」