[トリビア40]

ブラジルをコーヒー大国にした立役者はナポレオンである。

[解説]

19世紀初頭、ナポレオンがイギリスとヨーロッパ大陸諸国の通商・交通を全面的に禁止した大陸封鎖政策は、それまで砂糖と言えば輸入に頼っていたヨーロッパ各国を、自給自足で砂糖を賄う方向へと向かわせるきっかけとなった。その頃、世界最大の砂糖輸出国だったブラジルは、大陸封鎖政策の影響で砂糖の輸出量が減少、大きな打撃を受ける中、新たな活路をコーヒーに見出した。この国にコーヒーがもたらされたのは1727年のことだったが、自国の主要輸出品をヨーロッパでは決して自給自足することのできないコーヒー栽培に大転換し、やがて世界最大のコーヒー生産・輸出国へと上り詰めていったのだ。ある意味、ブラジルをコーヒー大国とした影の立役者はナポレオンだと言える。


[トリビア41]

ウィーンにはコーヒーポットを掲げたコーヒーの英雄像が建てられている。

[解説]

1683年、オスマン・トルコ軍に包囲されて陥落寸前のウィーンを危機から救ったのは、ポーランド生まれのコルシッキーという兵士だった。彼はトルコ軍を撃退した報奨として「金よりも地位よりも、コーヒー豆だけでよい」と願い出て、当時ウィーンではまったく知られていなかったコーヒー豆とその販売権を手に入れた。その後、ウィーン初のカフェをオープンした彼は、コーヒーの英雄と讃えられ、ウィーン市内にはトレーとコーヒーポットを掲げた彼の銅像が建てられている。また、彼はホイップクリームを浮かべて飲む「ウィンナー・コーヒー」の発案者としても知られている。


[トリビア42]

バルザックは毎日80杯のコーヒーを飲みながら執筆に励んだ。

[解説]

19世紀のフランスを代表する文豪バルザックは、連日夜中から明け方にかけて書斎にこもり、12時間も執筆に勤しんだと伝えられる。そんな彼の馬力の源となったのが毎日80杯も飲んだと言われるコーヒーだ。説によっては50~60杯とも言われるが、いずれにせよ、並外れた量のコーヒーを摂取しながら、約2500人ものキャラクターが登場する一連の小説『人間喜劇』を書き上げたのだ。現在、彼が暮らしたパリ16区の家は「バルザックの家」として展覧されていて、そこには「H.B.」のイニシャルが入った彼愛用のコーヒーポットも展示されている。


[トリビア43]

トルコにはコーヒーで運勢を占うコーヒー占いがある。

[解説]

トルコや中近東諸国で飲まれるターキッシュ・コーヒー(トルコ式コーヒー)は、微粉状に砕いたコーヒー豆に水を加えて煮出し、その上澄みをすすって飲むものである。そのため飲み終えたカップの底にはコーヒーのかすが残るが、その形から未来を占うコーヒー占いがトルコでは古くから行われている。


[トリビア44]

アメリカ唯一のコーヒーの産地は、ハワイだ。

[解説]

世界最大のコーヒー消費国であるアメリカだが、その国土の中でコーヒーの生産に適したコーヒー・ベルトに位置するのはハワイ州しかなく、ハワイ州ハワイ島の西部コナ地方がアメリカ唯一のコーヒー産地となっている。同地ではハワイ・コナという大粒で酸味に特徴のあるアラビカ種のコーヒーが栽培され、そのうちの約30%が日本に輸出されている。


[トリビア45]

香港ではコーヒーと紅茶を同量混ぜる鴛鴦(おしどり)茶が愛飲されている。

[解説]

コーヒーと紅茶を同量ずつ混ぜ合わせた鴛鴦茶(えんおうちゃ)は、香港では一般的に親しまれている飲みもの。二つの飲みものが分けがたく一つになっていることから、「鴛鴦(おしどり)」の名が付けられている。香港の人たちは砂糖やミルクをたっぷり加えた甘い鴛鴦茶を飲むことが多い。


[トリビア46]

エチオピアではプロポーズの時にコーヒー豆を使う。

[解説]

コーヒーの原産地であるエチオピアでは、コーヒーは社交と儀式に欠かせないツールの一つだ。来客者をもてなす際などは、コーヒーの準備から飲み終わるまでたっぷり1時間半近い時間を費やし、祝福と感謝の心を捧げるという。そんなエチオピアならではの風習がプロポーズの方法。エチオピアの一部の部族では、夜のうちに男性が好きな女性の家の戸口にコーヒー豆を置き、プロポーズするのだそうだ。


[トリビア47]

世界最高齢のコーヒー飲用者は167歳のコロンビア人である。

[解説]

長い間、ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー輸出国だったコロンビア。統計上は国民の8人に一人(総人口4000万人中50万人)がコーヒー産業に関わって暮らしている。1956年に発行された記念切手には、コーヒー好きのコロンビア人・ペレイラ氏の顔写真と言葉が印刷されていて、「くよくよせずにコーヒーをたくさん飲みなさい。ハビエル・ペレイラ、167歳」とある。当時167歳と名乗っていた彼こそが、世界最高齢のコーヒー飲用者である。


[トリビア48]

スウェーデンにはコーヒーで人体実験を行った王様がいた。

[解説]

1771~92年に在位し、ロシアやデンマークを破ったことで、ヨーロッパ内でのスウェーデンの名を高めたグスタフ3世は、演劇や音楽に造詣が深く文化王とも呼ばれた。一方、彼はアルコール類やコーヒーを法律で禁じ、さらにはコーヒーが体に与える影響を調べるため囚人に人体実験を行っている。これは双子の殺人犯にそれぞれ紅茶とコーヒーを与え続け、どちらが早く死亡するかを検証するというものだったのだが、結局実験に立ち会った医師やグスタフ3世自身の方が先に亡くなってしまった。


[トリビア49]

ポルトガルでコーヒーの香り付き切手が発売されたことがある。

[解説]

コーヒーを生産する国の多くで、コーヒーを図案にあしらうなどしたコーヒー切手が発行されている。最も多くの種類を発行しているのはラテン・アメリカの国々だが、2009年にポルトガルで発行された嗅覚・味覚・視覚・触覚・聴覚の5感を表現した5枚セットの切手の中に、湯気の立つコーヒーが描かれ、コーヒーの香りが付けられた“コーヒー切手”があった。ちなみに味覚を表現した切手には、裏のりにバニラ味が付けられていたそうだ。


[トリビア50]

イギリス人は紅茶好きで知られるが、ジェームズ・ボンドはコーヒー党である。

[解説]

18世紀以降のイギリスでは、紅茶が国民的な飲みものに定着したが、イギリスの作家イアン・フレミングが生み出した英国情報部のスパイ、ジェームズ・ボンドは、大のコーヒー党だ。理由は、原作者のフレミングが紅茶嫌いだったから。ジェームズ・ボンドの朝は、米ケメックス製のコーヒーメーカーでいれた2杯のブラック・コーヒーと共に始まる。


出典:『コーヒー事典』(保育社)、『コーヒーが廻り世界史が廻る‐近代市民社会の黒い血液』(中公新書)、『コーヒーの真実‐世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在』(白揚社)
( * ) 株式会社インテージ MBI調べ 缶コーヒー市場2013年1月-12月累計 全国手売りチャネル ジョージアブランドシリーズ売上げ本数ベース
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