■フランスの場合『マルシェ・ロロ』オーナー、ローランさん

「食後の1杯を大切にするのがフランス式です」

世界各国コーヒー事情 「エチオピア、トルコ、フランス」編
Coffees in Different Countries

 フランスのコーヒーと言えば「カフェ」を思い浮かべる人が多いと思います。ただ、日本人はカフェでブラックやラテを主に飲みますよね。フランスではカフェに座って、「コーヒーを下さい」と言ったら、まずエスプレッソが出てくるんです。食事をするときは牛乳を入れた「カフェオレ」がポピュラーですね。

 たとえば朝は、クロワッサンを食べながらカフェオレを飲む。仕事中は、あまりコーヒーを飲みません。コーヒーはリラックスタイムの飲みものであって、「コーヒーを飲んでひと頑張りするぞ」という習慣はないんですよね。コーヒーを飲んだら、むしろ「今日の仕事はこれでおしまい!」という合図です(笑)。

 いわゆる「アメリカンコーヒー」は、フランス人はほとんど飲みません。だいたい、フランス人は猫舌なんですよ。熱い飲みものが苦手だから、スープもスプーンで冷ましながら飲む。私はコーヒー文化の専門家ではありませんが、カフェオレも、熱いエスプレッソを冷ますために牛乳を入れることにしたのではないかと思いますね。エスプレッソで飲むときも、ちょっとぬるめがフランス流です。だからこそ、味や香りが濃いほうがいい。薄いコーヒーをたくさん飲む、という習慣がないんです。

 私はフランスの田舎で育ったので、小さい頃は近所の牧場から搾りたての牛乳を貰ってきて、それでカフェオレをつくっていました。子供が飲んでも、とっても美味しかったです。


「フランス人は、アメリカンコーヒーじゃもの足りない」


 いずれにせよ、フランス人にとってのコーヒーは、味が濃くて、リラックスしながら飲むもの。アメリカンコーヒーでは、もの足りないんですよ。

「アンディーヴカフェ(チコリコーヒー)」というノンカフェインのコーヒーを知っていますか? これは第二次世界大戦中に、フランスにコーヒー豆が輸入されなかったため、代用品として広く飲まれていました(チコリという植物の根を炒ったものからつくる)。フランスでは今でも、朝食にこれを飲んでいる人がいます。

 日本のカフェといえば、ラテアートは面白いですね(笑)。フランスでは見たことがありませんが、これはすごくユニークで、精細なものづくりが得意な日本人らしさが表れていると思います。フランスでやったら、絶対に人気になりますよ。

 フランスではカフェだけでなく、うちのようなビストロ(いわゆる大衆食堂)でもコーヒーは大切にしています。食後のコーヒーが美味しくないと、どんなに素晴らしい料理でも、味気ない印象を受けますからね。だから私も、自分の店ではいつも美味しいコーヒーを用意して、お客様をお待ちしています。
世界各国コーヒー事情 「エチオピア、トルコ、フランス」編
Coffees in Different Countries
ローランさんのマダムは日本人で、二人の生活を描いた著書も上梓している

<店舗データ>
マルシェ・ロロ
住所:東京都練馬区石神井町2-13-5-102
TEL:03-6763-0909 HP:http://www.marchelolo.com/

( * ) 株式会社インテージ MBI調べ 缶コーヒー市場2013年1月-12月累計 全国手売りチャネル ジョージアブランドシリーズ売上げ本数ベース

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