コカ・コーラ」コレクションを飾った自宅にて、リリアンと夫のバリー


文=マシュー・ヘップバーン



■きっかけは、異国で飲んだ「コカ・コーラ

アイルランドに住むリリアン・オドノヒューは、有名な「コカ・コーラ」コレクターです。コーク(Cork)市にある彼女の自宅は“『コカ・コーラ』御殿”と呼ばれ、いくつもの新聞やラジオ番組で取り上げられて話題になりました。今回はリリアンの自宅にお邪魔して、お気に入りのアイテムの話や彼女の“『コカ・コーラ』愛”について伺います。

──「コカ・コーラ」アイテムを集め始めたのはいつからですか?

リリアン 1984年の8月からです。そのとき私は友人のアイリーンと一緒に、アイルランドからドイツに飛んで、ドイツからオーストリアへバスで向かうという旅行の真っ最中でした。で、オーストリアへ向かうバスの中で、缶の「コカ・コーラ」を買ったんですね。そのとき、異国にいても普段と同じ飲み物を選んで飲んでいることがなんだか面白いなと、ふと思ったんです。そのことがきっかけになって、世界中の「コカ・コーラ」缶を集めるようになりました。

──家中に「コカ・コーラ」アイテムを飾りつけようというアイディアは、どこから生まれたのですか?

リリアン 初めてインテリアに取り入れたのは16年前のことです。一番下の息子の寝室の壁紙を「コカ・コーラ」模様にしたんですね。それから数年後、とある女性の自宅のキッチンに巨大な「コカ・コーラ」の看板が飾られているのをテレビで観ました。それが刺激になって、私は無我夢中で夫のバリーに「私もキッチンに『コカ・コーラ』を飾りたい!」と言ったんです。その半年後には、部屋全体が「コカ・コーラ」色に染まっていました。

どこまでも真っ赤っか!
夫婦の絆が築く
アイルランドの“『コカ・コーラ』御殿”




■ヨーロッパに100本しかないお宝アイテム

──現在何種類くらいの「コカ・コーラ」アイテムをお持ちですか?

リリアン 300種類くらいだと思います。ベッドカバー、時計、ゴミ箱、塩と胡椒のミル、グラス、さまざまなデザインの「コカ・コーラ」缶、それからジャンプスーツまであるんですよ! 南アフリカのケープタウンに行ったときには、「コカ・コーラ」の空き缶を使ってゾウやキリン、ライオンなどの動物をかたどった作品をつくる人たちを見つけました。それらも全部買って、持ち帰ってきました。

──コレクションを築くにあたり、友人や家族の助けを借りましたか?

リリアン ええ。友人たちは旅行に行くと、いつも「コカ・コーラ」関連のお土産を買ってきてくれます。また、いとこの友だちのイアン・キャンベルは25年間「コカ・コーラ」アイテムのコレクターをしていたのですが、私のコレクションの話を聞いて、自分のコレクションを丸ごと譲ってくれたんです。もちろん、自分でも買ってきますよ。ニューヨークに行ったときには、タイムズスクエアのグランドスラムというお店で大量のアイテムを買いました。

──コレクションの中に、希少性の高いものや限定アイテムはありますか?

リリアン 先日、コカ・コーラ ヘレニックボトリングブライアン・クイルが私の噂を聞きつけて、家を訪ねてきたんです。そしてなんと、「コカ・コーラ」ボトル100周年記念の限定ボトルをプレゼントしてくれました。ヨーロッパ中でたった100本しか製造されていない限定ボトルですよ! その貴重な1本を、コカ・コーラ社が私にくれたんです! このボトルはガラスのドームに入れて、大切に飾るつもりです。

──「コカ・コーラ」を初めてボトルで飲んだときのことを覚えていますか?

リリアン 覚えていますよ! 私がまだ小さくて、父に連れられてお昼のミサに行った日のことでした。ミサの後に立ち寄ったパブで二人の叔父と会い、そのときに初めて「コカ・コーラ」をボトルで買ってもらったんです。子どもでも飲めるようにと、ボトルと一緒にストローをもらったことを覚えています。パック入りのスナック菓子を食べながら、「コカ・コーラ」を味わいました。