世界で唯一のお茶の完成

 続いて、湯呑茶碗を用意し、それぞれ同量の茶葉にお湯を注ぎます。そして改めて、お湯に浸した茶葉の香りを確かめます。

「さっきよりも茶葉の個性がハッキリわかってくるはずです。なかには印象が変わってくるものもあります」と、上林代表。

Coca-Cola Journey Special“Japanese Tea”
老舗茶舗で「世界で一つだけのお茶」をつくってみた

お湯を注ぐと、茶葉の香りは、より明確になる


 次はそれぞれの色味を見ます。緑色、山吹色、黄色など、茶葉によってお茶の色合いは異なり、にごりの風合いも変わってくるのです。色味の違いを確認したら、お茶から漂う香りも確認しつつ、飲んで味わいます。全ての味わいを確かめるために、お茶を口にふくみ、しばらく口全体で転がすようにしてから飲み込みます。

「ただ、私たちが実際に口に入れるのは、本当に最終確認の段階ですね。口に入れた味が最も重要なのはわかっているのですが、全部飲んでいたらお腹が持たない(笑)。なので、見た目や香りである程度判断することがほとんどです」(上林代表)

Coca-Cola Journey Special“Japanese Tea”
老舗茶舗で「世界で一つだけのお茶」をつくってみた

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老舗茶舗で「世界で一つだけのお茶」をつくってみた

茶葉によっていれたお茶の色もこんなに異なる(写真上)
色を確かめたら、最後は味を確認(写真下)


 ここから先は、上林代表さんと高杉さんとで問答をくり返し、ブレンドの割合を決めていきます。はじめに、お茶の名前をつけるところからスタート。上林代表は大学で映画を学んでいるという高杉さんにちなんで、「夢映」と名付けました。

5種類の中で“好きだ”と思ったお茶はどれでしたか?」(上林代表)

「そうですね……。『客』が飲みやすいです。『鳥』は私には馴染みがなくて、不思議な味でした」(高杉さん)

 こんな風に、一問一答をくり返し、合組の割合を決めていきます。茶葉にはそれぞれ相反する特徴を持つものがあり、組み合わせ方によっては茶葉同士が個性を打ち消しあったり、一方の個性ばかりが強く出てしまったりするそうです。また、抽出に時間のかかる堅いお茶、短時間で味が濃くなる柔らかいお茶があり、「硬軟」の選び方も味を左右するそうです。

 最終的に高杉さんは、上林代表のアドバイスを元に「鳥」を
40%、「客」を40%、「風」を20%でブレンドすることに決めました。その割合に合わせるように上林代表さんが茶葉の量を測り、混ぜ合わせます。

 そしてついに、高杉さんオリジナルのお茶「夢映」が完成しました!

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老舗茶舗で「世界で一つだけのお茶」をつくってみた

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老舗茶舗で「世界で一つだけのお茶」をつくってみた

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老舗茶舗で「世界で一つだけのお茶」をつくってみた

茶葉をブレンドする様子は、どこか調剤師さんの作業を思わせる


「合組の手順とお茶を完成させる様子は、どこか調剤師さんの作業にも似ているなと感じました。改めて感激しました」(高杉さん)



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