悩みなんてなさそうで、いつも明るい。そして、見ていると、なぜか元気をもらえる。
そんな「ハッピー男子、ハッピー女子」が、日本のお茶の間では大人気です。
その代表的存在ともいえる、長嶋茂雄さん、ローラさん、ふなっしー
人気の秘密を、精神科医の和田秀樹さんが分析。
「周囲を明るくする、ポジティブ人間になりたい!」
と願う人たちへのヒントを教えていただきました。
みなさまにハピネスをお届けする『Coca-Cola Journey』の
「ハッピー男子、ハッピー女子」養成特別企画です。

文=小山田裕哉

時代を超えて愛されるお茶の間の人気者には、ある共通点があります。それは、明るくて、飾り気がなく、いつもポジティブであること。ときに“天然”ともいわれるそんな人々の代表には、「長嶋茂雄さん」や「ローラさん」、そして最近では「ふなっしー」などの名前があげられます。
見ている人をハッピーにしてくれる彼らのようなタイプは、いつの時代も人々に支持されてきました。だから、その秘密を学ぶことができれば、私たちも周囲に元気を与える人気者になれるかも知れません。
そこで『Coca-Cola Journey』編集部は、精神科医の和田秀樹さんに「ハッピー男子、ハッピー女子」になる秘訣を聞いてみることにしました。

「ハッピー男子&女子」に接すると元気になれる3つの理由

「人から“ハッピー男子、ハッピー女子”といわれる人たちに接すると元気になれるのは、3つの理由があると考えられます。それは、1.幼児期の気持ちを思い出させてくれること、2.自分の悩みがちっぽけに思えること、3.自分の不満を代弁してくれることです」

目指せ! 愛され「天然系」!
ハッピー男子、ハッピー女子になる方法
©tatchie


と、のっけから「ハッピー男子、ハッピー女子」の本質に斬り込む和田さん。
まずはひとつ目の理由について、和田さんは「ふなっしー」を例にあげました。
「感情を全身で表現したり、興奮すると大きな声を出したりするふなっしーは、精神医学的には“子供”を表現したキャラクターです。そういったキャラクターを見ていると、人は癒しを感じます。自分の子供時代を思い出して、日常のイライラを忘れられるんですね。子供と接すると自然に笑顔になるでしょう? あれと同じことです」
もちろん、いつもハッピーに振る舞っている人々だって、悩んだり、落ち込んだりすることがないわけじゃありません。大切なのは、彼らがそれを感じさせないように振舞っているということ。

こんなにすごい! 長嶋茂雄さんの“効能”

長嶋茂雄さんが良い例ですが、彼は読売巨人軍の監督を退任したあと、『いつも悩んでいた』と振り返っています。でも一般の人からは、悩みなんてなくて、いつも明るいと思われていました。人々の長嶋さんの印象は決して間違っていないんです。実際、おっちょこちょいなエピソードは次々に出てきましたからね(笑)。
つまり、長嶋さんは『巨人軍の監督』という大仕事には頭を悩ませるけど、日常の些細なことには悩んでいないように見せているということ。本人がどこまで意図的なのかはわかりませんが、少なくとも世の中の人はそう感じている。
これが重要な点であって、長嶋さんのような方を見ていると、『あの人はつまらないことを気にしないのに、自分はなんでこんなことで苦しんでいるのだろう』と、人は自分の悩みを相対化できるのです」
これが、「ハッピー男子、ハッピー女子」といわれる人たちに接すると元気になれるふたつ目の理由「自分の悩みがちっぽけに思える」なのです。

ローラさんは、時代が産んだ“若者の代弁者”

さらに和田さんは、「ハッピー男子、ハッピー女子」たちが、実は人々の本音を代弁してくれていると指摘します。それが、私たちが「ハッピー男子、ハッピー女子」といわれる人たちに接すると元気になれる3つ目の理由で、その良い例が、「OK」の口癖でお馴染みの「ローラさん」なのだそうです。
「本当はみんな、いつも明るく前向きに生きていきたいと思っているんですよ。でも忙しかったり、いろんなツラいことがあったりして、それができない。一方で、何をいわれても『う~ん、OK!』と答えるローラさんのような人がいる。きっと人々は『ローラさんみたいに気軽にOKといえたら楽なのになあ』と思うんですね。しかも、彼女は人がいいづらいことも明るい調子でズバズバ喋り、それが許されている。だから好感を持って受け入れられているんです」

目指せ! 愛され「天然系」!
ハッピー男子、ハッピー女子になる方法
©Jason Bolonski


また、ローラさんが愛される背景には、最近の日本の若者の変化も反映しているともいいます。
「本音で生きていける、好きなことができるというのは、もともと若い人の特権だったわけです。社会的なしがらみが少ないですからね。でも、『空気を読め』という言葉があるように、今の若い人は“おりこうさん”になりすぎていると感じます。本音を抑えこみ、ストレスの多い生活を送っているから、ローラさんやふなっしーに惹かれるわけです」

「空気を読む」ことと「空気に従う」ことは違う

精神科医としての立場から、和田さんは「空気を読め」という言葉の持つ怖さについてもこう語ってくれました。
「空気を読むことに長けている人が素晴らしいとされますが、空気を読む能力とは、本来は雰囲気を察したうえで『だけど今、これをいわなければならない』と決断できるかどうか。空気を読んで黙るのは圧力に負けているだけです。そうではなく、みんなが心のなかで思っていることを察したうえで、それを代弁してあげる。これができる人のことを、リーダーシップがあるというのです。
「ハッピー男子、ハッピー女子」といわれる人たちがどこまで自覚的なのかはわかりませんが、あれだけ「ハッピー人間」といわれた長嶋さんが巨人軍の監督を務め上げたことを考えると、実は、「ハッピー男子、ハッピー女子」たちにはリーダーに欠かせない代弁する力がそなわっているとわかるはずです」
それでは、空気を読むことに慣れてしまい、長嶋さんやローラさんのような有名人たちに魅力を感じる人々が、人を元気にする「ハッピー男子、ハッピー女子」を目指すには、どのようにしたらいいのでしょうか?