■ 送り手の温度が伝わる記事を!

「ストーリー性の強いもの」や「身近に感じられるもの」、あるいは「感情に訴えかけるもの」など、よく読まれている「ハッピーなニュース記事」には、いくつかの特徴があるようです。しかし、そんな「ハッピーなニュース記事」にも落とし穴が……注意しなくてはならない点がいくつかあると各担当者は語ります。


Yahoo!ニュース、SmartNews、LINE NEWSに聞きました
「ハッピーはニュースになりますか?」
LINE NEWS編集長 末弘良雄さん

「執筆する側はもちろん、取り上げる側も、本当にその記事を読んでハッピーになっているかどうかが大事になってくるでしょう。事件事故のニュースとは異なり、取り上げる側のテンションが実際に上がっていることも大事なのかなと思います。そういう送り手の体温みたいなものは、きっと読者にも伝わると思うんですよね」(末弘

「先ほどの伝播力の話ではないですが、1から10まで完璧に整っている記事というのは、どうしても読んだらそこで終わりになりがちです。そのような意味では、たとえ10あるべきところ9しか揃っていない記事でも、残りの1に自分の感情をプラスオンして、誰かに伝えたくなるような記事が理想的なのではないでしょうか。それによって記事は、コミュニケーションへと変わっていくんですよね」(松浦

「良い話だからといって、その事実確認がないがしろにされてはいけないと思います。“感動する話”とか“泣ける話”というものが、web上にはすごくいっぱいありますけど、よくよく調べてみると事実無根の話という場合もあります。そのように、“良い話”でありさえすれば事実かどうかは関係なく、そのままニュース記事として広がっていってしまう傾向は良くありません。その点については、我々も常々気をつけているところです」(伊藤

瞬間的にPV数を増やすような読まれ方をするという意味では、センセーショナルなニュース記事に分があるものの、「ハッピーなニュース記事」には、決してニーズがないわけではなく、むしろセンセーショナルなニュース記事よりじわじわと広がっていく可能性がある、ということが見えてきました。ソーシャルメディア全盛の時代にあって、ニュース記事はますます人と人を繋いでいく「コミュニケーション・ツール」としての役割を担っていくことでしょう。

Coca-Cola Journey』は自信を持って、これからもみなさまにハッピーを届けて参ります。


<プロフィール>
いとう・よしお/「Yahoo!ニュース トピックス」 編集部 編集責任者。東京大学経済学部卒業。中日新聞社名古屋本社整理部、愛知県瀬戸市局、富山支局を経て、2009年ヤフー株式会社に入社し、「Yahoo!ニュース トピックス」の編集に携わる。11年10月より現職。現在はニュースの編集統括以外にも、新機能や旧機能の改善などのサービスの企画関係にも関わる。

まつうら・しげきSmartNews編成長。東京理科大学 工学部経営工学科卒業。人工衛星のシステムエンジニアとしてキャリアスタート。ライブドアWIRED.jpグリーハフィントンポスト日本版などの各種ウェブメディアのディレクターや編集長を経て、2014年に現職。

すえひろ・よしおLINE NEWS編集長。2003年にオン・ザ・エッヂ入社。ライブドアLINEに在籍し、livedoorニュースなどを担当後、LINE NEWSを担当。