建物の中に入って、廊下に出ると、左右の窓ガラス越しに、機械や銀色のタンクが見えます。それらは、ものすごく奇麗で、ピカピカに光っています。自分も、衛生服の白衣に着替えて、エアーシャワー、生産工場の内部へ向かいます。

 扉を開けると、機械の音が大きく響き、稲場さんの声はマイクを通して、腰につけたスピーカーから聞こえてきます。これは、工場見学用に購入したもので、稲場さんは今回使用するのが初めてだということで、なんだか得した気分です。

Coca-Cola Journey Special“Coke”
戌井昭人の
「コカ・コーラ製造工場見聞録」

<現場の衛生管理は徹底されてます。生まれて初めて衛生服に着替えました>


Coca-Cola Journey Special“Coke”
戌井昭人の
「コカ・コーラ製造工場見聞録」

<マイクを使って語りかける稲葉さん。格好いい!>


 はり巡らされた、パイプをくぐり、機械の隙間を通っていくと、目の前に神々しいくらいの、ピカピカの銀色のタンクがあらわれました。

 「なんですか、これは」

 思わず声が出てしまいました。

 「これは、水と原液をまぜるものです」

 稲場さんが冷静に答えてくれます。

Coca-Cola Journey Special“Coke”
戌井昭人の
「コカ・コーラ製造工場見聞録」

<コカ・コーラの原液と水が混ぜられている現場は、残念ながらお見せすることが出来ません>


 銀色のタンクには、まわりのものが映り込んでいて、眺めていると、自分がどこにいるのかわからなくなってきます。おそらく地球上で、これが一番ピカピカなのではないかと思えてきます。

 稲場さんの説明によると、このタンクで原液と混ざる水は、北海道の地の水だそうです。そもそも、コカ・コーラ社製品は、それぞれ工場のある土地の水を使用しているそうで、とくにこの時期、北海道のコカ・コーラは、いっそう冷えていて美味しいのかもしれないぞ、と思いましたが、温度はすべて管理されているそうで、あたりまえですね。

 まぜられた原液は、これまたピカピカのパイプを通り流れていきます。そのパイプを辿って、われわれも、先へ進んでいきます。

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