12月1日は映画の日。
実は誰もが知っている名作映画の数々に
「コカ・コーラ 」が登場しているって知っていますか?
そこで、今回は映画の舞台となった時代の世相に
詳しいコラムニストの泉麻人さん に語ってもらいました。
作品で描かれなかった昭和の時代、
さらには「コカ・コーラ 」に関するエピソードも満載です。
東京タワーが未だ建設中の姿を見せ、街を走るのはオート三輪。ハイカラなたばこ屋のキンおばあちゃん は、「新発売のコーラさ」と見せびらかすように瓶をあおる──。
昭和33(1958)年の春、青森から上京してきた星野六子 (堀北真希 )は、夕日町三丁目の自動車修理工場「鈴木オート 」に住み込みで働くことに。東京での暮らしは自分が思い描いていたものとは違ったが、温かな鈴木一家に迎えられ、次第に町へと馴染んでいく。
一方、三流少年誌に冒険小説を執筆している茶川竜之介 (吉岡秀隆 )は、酔った勢いのままに引き取り手のいない少年の淳之介 (須賀健太 )を預かってしまう。最初は邪見にしていたものの、彼が自分の小説のファンだと知った竜之介 は……。
東京の下町を舞台に繰り広げられる、ノスタルジーにかられる人間ドラマ。シリーズ3作目となる『ALWAYS 三丁目の夕日’64』では、映画の舞台の2年前(1962年)に日本での導入がはじまった「コカ・コーラ 」の自動販売機も登場する。
~泉麻人さん の思い出~
当時から「コカ・コーラ 」は“カッコいい飲み物”だった
『ALWAYS 三丁目の夕日』の舞台になったのは、昭和33年の東京。作中にはこの年に完成する東京タワーが出てくるけど、民放のキー局が出そろったのもこの頃じゃないかな。他にも、長嶋茂雄 が巨人軍に入団したり、皇太子殿下 と美智子様 がご婚約されるのもこの年。戦後の復興が終わって、高度経済成長が始まる、その予兆を感じていた時代ですね。
コカ・コーラ 」はというと、ちょうど国内での販売が始まった翌年で、まだ知っている人は少なかったんじゃないかな。日本では昔からオレンジジュースやリンゴジュースが人気だったし、明治の終わりからサイダーもあったから、「コカ・コーラ 」が広まる下地はできていたんだと思う。でも、映画の舞台は東京タワーのお膝元だから、今でいう麻布や飯倉あたり。外国人の多い地域だし、身近な店で「コカ・コーラ 」が売られていても不思議じゃないよね。
コカ・コーラ 」は“カッコいい飲み物”だった。その2年前ぐらいから「コカ・コーラ を飲もうよ」ってフレーズのCMがテレビに流れて、それで一気に知名度が上がったよね。僕も草野球の帰りなんかに、酒屋で買って飲んでいたなぁ。
ちなみに、映画に自動販売機が出てくるけど、それを見ればわかるように、当時は「コカ・コーラ 」といえば圧倒的に瓶が多かった。もう少し経つと、「コカ・コーラ 」と「ファンタ 」のオレンジやグレープが入った自動販売機が出てきて、それが東京あたりでは一番多かったんじゃないかな。
<作品情報>
[監督・脚本・VFX]山崎貴
[原作]西岸良平
[エグゼクティブ・プロデューサー]阿部秀司
[エグゼクティブ・プロデューサー]奥田誠治
[キャスト]吉岡秀隆 /堤真一 /小雪 /堀北真希 /薬師丸ひろ子 /もたいまさこ /三浦友和 /須賀健太 /小清水一輝 ほか
実は誰もが知っている名作映画の数々に
「
そこで、今回は映画の舞台となった時代の世相に
詳しいコラムニストの
作品で描かれなかった昭和の時代、
さらには「
企画・構成=RBB TODAY
文=丸田鉄平
写真=竹内けい子 (泉麻人さん )
文=
写真=
■『ALWAYS 三丁目の夕日』

ALWAYS 三丁目の夕日
Blu-ray&DVD発売中
発売元:小学館 /販売元:バップ
(C)2005「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会
<ストーリー>Blu-ray&DVD発売中
発売元:
(C)2005「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会
東京タワーが未だ建設中の姿を見せ、街を走るのはオート三輪。ハイカラなたばこ屋の
昭和33(1958)年の春、青森から上京してきた
一方、三流少年誌に冒険小説を執筆している
東京の下町を舞台に繰り広げられる、ノスタルジーにかられる人間ドラマ。シリーズ3作目となる『ALWAYS 三丁目の夕日’64』では、映画の舞台の2年前(1962年)に日本での導入がはじまった「
~
当時から「
『ALWAYS 三丁目の夕日』の舞台になったのは、昭和33年の東京。作中にはこの年に完成する東京タワーが出てくるけど、民放のキー局が出そろったのもこの頃じゃないかな。他にも、

少年時代に飲んだ「コカ・コーラ 」の記憶を語ってくれた泉さん
一方で「
シリーズ3作目の『ALWAYS 三丁目の夕日 64’』に
登場した「コカ・コーラ 」の自動販売機
(c)2012「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」製作委員会
シリーズ3作目の『ALWAYS 三丁目の夕日 64’』は、それから6年後が舞台。僕は小学校の低学年だったけど、その頃にはもうハイティーンや20代の若者の間で、「登場した「
(c)2012「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」製作委員会
ちなみに、映画に自動販売機が出てくるけど、それを見ればわかるように、当時は「
<作品情報>
[監督・脚本・VFX]
[原作]
[エグゼクティブ・プロデューサー]
[エグゼクティブ・プロデューサー]
[キャスト]
コカ・コーラ 公式アカウント