遠く離れた日本とブラジルは、
その距離に反比例するかのように深い関係にあります。
それを証明するかのように、今や日本各地には、
多くのブラジル人が暮らすブラジリアンタウンが存在し、
日本文化とブラジル文化が融合した独特な文化を生み出しています。
世界中が「FIFA ワールドカップ™ ブラジル大会」に熱狂する今だから
私たちのすぐそばにある「小さなブラジル」にも注目してみましょう。

文=門間雄介
撮影=若原瑞昌(D-CORD)

ブラジリアンタウンで育ったアイドル、リンダ3世

 日本と聞いて外国人が想起するものはいろいろある。寿司、天ぷら、ラーメンなどの日本食に、富士山や東京タワー、寺社仏閣などの象徴物、そして、漫画やアニメ、アイドルというポップカルチャー。今回私たち『Coca-Cola Journey』スタッフは、それらの中に「小さなブラジル」を見つけるべく、旅に出た。まずはアイドルから……。
「よろしくお願いします!」
 まだ初々しさにあふれた彼女たちは、2013年に結成されたガールズ・ユニット、リンダ3世の5人。群馬県のブラジリアンタウンで育ち、4月にファーストアルバム『VIVA! リンダ3世』をリリースした、平均年齢13.8歳の日系ブラジル人少女たちだ。
 その武器は「リンダーー3世!」という決めポーズもキュートなアイドル的ルックスと、サンバやバイレファンキ(ブラジルのコンテンポラリーなダンス音楽)の要素を取り入れた「B-POP」と呼ぶブラジリアンサウンド。日本で生活しながら、つねにブラジルの文化に接してきた彼女たちは、2つの故郷に根差した感性を育んできた。ちなみに──。
「家では和食もブラジル料理も両方食べます。お母さんは必ずフェジョン(ブラジルの国民食といっていい豆シチュー)を出すけど、私は茶碗蒸しが好き(笑)」(Naomi
 そんなバックボーンが、日本とブラジルのいいところ取りをしたリンダ3世の音楽にも影響しているのかもしれない。

We will Find “Brasil” in Japan
——日本の中の小さなブラジル

2013年結成。(写真左から)Shiori、Naomi、Mutsumi、
Sakura、Sayuriの5人組。
ファーストアルバム『VIVA!リンダ3世』発売中。
8月2日・3日開催の『TOKYO IDOL FESTIVAL2014』に出演する



 憧れのミュージシャンを聞くと、「ジャスティン・ビーバー」(Sakura)や「テイラー・スウィフト」(Sayuri)、「セレーナ・ゴメス」(Shiori)といった世界的に活躍するアーティストの名前を挙げる彼女たち。今はまだ学校があるため、ライブやイベントは休日に地元の群馬県で行うことが多いが、今後はさまざまな場所で彼女たちのパフォーマンスを見る機会も増えるはずだ。そして夢は世界へ。
「B-POPの魅力はサンバのリズム。みんなにも一緒に踊って楽しんでもらいたいです!」(Mutsumi